第86回選抜高校野球大会
(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、
朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)
は最終日の2日、
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝を行った。
ともに初めて決勝に進んだ近畿勢同士の対戦は、
春夏通算最多の出場70回を誇る龍谷大平安(京都)が
4年連続6回目の出場を果たした履正社(大阪)を
6-2で降し、
センバツ最多となる38回目の出場で初優勝した。
龍谷大平安の全国制覇は、
夏の3回を含め通算4回目。
京都勢の優勝は第20回大会(1948年)の京都一商(現西京)以来、
66年ぶり2回目。
履正社は初優勝と、
第84回大会(2012年)の大阪桐蔭以来となる
大阪勢の優勝を逃した。
京都勢と大阪勢が決勝で対戦するのは
初めてだった。


○龍谷大平安6-2履正社●

 龍谷大平安は初回、
1番・徳本の右翼線三塁打と
2番・大谷の内野安打で先制点。
さらに満塁から
6番・常が押し出しとなる死球を選んで
この回計2点を挙げ、
試合の主導権を握った。
平安は三、四回にも加点。

 一方、履正社も二回に8番・絹田、
五回に5番・西村の適時打で
1点ずつ返し徐々に追い上げたが、
平安は九回、
4番・河合がダメ押しとなる2点本塁打を右翼席に運んで
試合を決めた。

 龍谷大平安は高橋奎、
履正社は溝田が先発。
前日も投げた両投手に
疲れが見える前に、両校とも継投策。
履正社は毎回のように走者を出すが、
平安の2番手・元氏が
緩急を使った投球で好投。
バックも堅守でもり立て、
決勝戦にふさわしい
締まったゲームになった。
八回1死満塁の履正社の得点機には、
エースの中田が登板して後続を断ち、
流れを履正社に渡さなかった。