ソチ冬季五輪第2日は8日、本格的に競技が始まり、

スノーボード男子スロープスタイルで

17歳の角野友基(日産X―TRAIL)が8位に入賞した。(時事通信)


 角野は準決勝で4位に入り、12人の決勝に進み、決勝でも健闘した。

今大会の金メダル第1号はセージ・コッツェンバーグ(米国)だった。


 ノルディックスキーの女子距離複合では石田正子(JR北海道)が10位だった。

スピードスケートの男子5000メートルでは、

日本男子で22年ぶりの高校生代表となった

ウィリアムソン師円(山形中央高)が最下位の26位に終わった。


 フリースタイルスキーの女子モーグル予選2回目で

村田愛里咲(行学学園教)が通過し、

6日の1回目に突破した上村愛子(北野建設)とともに決勝に進出した。

星野純子(リステル)は敗退。 


 フィギュアスケート団体第2日の日本は、

女子ショートプログラム(SP)に浅田真央(中京大)、

アイスダンスのショートダンスに

キャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)が出場した。



 スノーボードは8日、男子スロープスタイル決勝が行われ、

角野友基(日産X―TRAIL)は75.75点で8位に入賞した。

セージ・コッツェンバーグ(米国)が93.50点で優勝し、新種目の初代王者となった。

2位にストーレ・サンベク(ノルウェー)、3位にマーク・マクモリス(カナダ)が入った。

 
 角野は準決勝を4位で通過し、

決勝の1回目は最初の障害物で滑走が乱れて53.00点にとどまった。

2回目は二つ目のジャンプの着地で手をついたが、得点を伸ばした。


◇金メダリストの略歴
 セージ・コッツェンバーグ(米国=スノーボード男子スロープスタイル)

5歳でスノーボードを始める。

世界最高峰の賞金大会、Xゲームのスロープスタイルで2012年に2位。

世界選手権は20位、ワールドカップは5位が最高成績。178センチ、75キロ。20歳。(時事)



 ノルディックスキー距離は8日、女子15キロ複合が行われ、

五輪3大会連続出場の33歳、石田正子(JR北海道)は

トップから1分34秒7遅れの10位だった。


 石田は前半、得意のクラシカルで好スタートを切り、

1.7キロ地点で5位の好位置につけた。折り返し地点では8位と入賞圏内。

しかし、後半のフリーで伸ばせず、順位を落とした。


 マリット・ビョルゲン(ノルウェー)が38分33秒6で連覇を果たした。

前回のバンクーバー大会と併せ、金メダルは五輪通算4個目。 


◇金メダリストの略歴
 マリット・ビョルゲン(ノルウェー=スキー女子15キロ距離複合)

バンクーバー大会でリレーを含めて3個の金メダルを獲得。

世界選手権は03年からの5大会で通算12個の金を手にしている。

W杯は最多の64勝で、総合優勝も3度。33歳。


◇スキー距離複合
 一斉スタートの前半をクラシカル、後半はフリー走法を行い、

中間地点でスキーを履き替える。ピットタイムの時間を含めた合計タイムで争う。

女子はクラシカル7.5キロ、フリー7.5キロの計15キロ、

男子はそれぞれ15キロの計30キロ。

バンクーバー大会までの英語表記は「パシュート」だったが、

今大会からは「スキーアスロン」となった。(時事)



 バイアスロンは8日、男子10キロスプリントが行われ、

井佐英徳(自衛隊)は71位だった。

オーレアイナル・ビョルンダーレン(ノルウェー)が

1998年長野、2002年ソルトレークシティー大会に続くこの種目3度目の優勝。

同選手は通算獲得メダル数を12とし、冬季五輪最多記録に並んだ。 


◇金メダリストの略歴
 オーレアイナル・ビョルンダーレン(ノルウェー=バイアスロン男子10キロスプリント)

五輪の同種目では98年長野大会、02年ソルトレークシティー大会以来の金メダル。

ソルトレーク大会では個人3冠とリレーで四つの金メダルを獲得した。

6大会連続の五輪出場。通算獲得メダル数12は冬季五輪最多タイ。40歳。(時事)



 フィギュアスケートは8日、団体第2日が行われ、

日本はペアのフリーまで終えて、合計30点で5位に後退した。

地元ロシアが47点で首位、2位はカナダ、3位に米国が浮上した。

日本は米国とは4点差あり、メダルは厳しくなった。


 日本は女子ショートプログラムで

浅田真央(中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、

今季自己ワーストの64.07点で3位だった。

アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)はショートダンスで8位。


 日本は前半で4位に入り、上位5チームによるフリーに進出。

ペア・フリーの高橋成美、木原龍一組(木下ク)は5位。



 ノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒル決勝は、

7大会連続出場で41歳の葛西紀明らが悲願の金メダルに挑む。

個人初制覇を狙うグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)らとの

激しい争いが見ものだ。


 フィギュアスケート団体最終日は男女フリーとアイスダンスのフリーダンスが行われ、

新種目の金メダル1号が決まる。

日本は男子に町田樹、女子に鈴木明子が出場する見込み。


 スピードスケート女子3000メートルは、穂積雅子らが上位を目指す。

アイスホッケー女子の日本は1次リーグ初戦で強豪スウェーデンに挑戦。

16年ぶり出場で五輪初勝利を目指す。

バイアスロン女子7.5キロスプリントには鈴木芙由子ら、

リュージュ男子1人乗りは金山英勢が出場する。(時事)