競泳は28日、4種目の決勝などが行われ、
男子400メートル個人メドレー決勝で
17歳の高校3年生、萩野公介(御幸ケ原SS)が
4分8秒94の日本新記録で3位となり、
日本の男子個人メドレーで初めてメダルを獲得した。
高校生の男子が競泳でメダルを獲得するのは
1956年メルボルン五輪の山中毅以来56年ぶり。

 ライアン・ロクテ(米国)が4分5秒18で優勝し、
北京五輪8冠のマイケル・フェルプス(米国)は4位。
堀畑裕也(日体大)は6位だった。

 男子100メートル平泳ぎ準決勝で
北島康介(日本コカ・コーラ)は全体の6位で29日の決勝に進出。
立石諒(NECグリーン)は敗退した。
女子400メートルリレー決勝の日本(上田、松本、内田、伊藤)は7位。
女子400メートル個人メドレーは葉詩文(中国)が4分28秒43の世界新で制し、
男子400メートル自由形は孫楊(中国)が3分40秒14で優勝した。


 ボクシングは28日、男子バンタム級の1回戦が行われ、
清水聡(自衛隊)がアイザック・ドグボエ(ガーナ)を10―9の判定で下し、
2回戦に進出した。


 サッカーは28日、女子の1次リーグ第2戦が行われ、
F組の日本の決勝トーナメント進出が決まった。
日本はスウェーデンと0―0で引き分け、1勝1分けで勝ち点4とした。
E組のニュージーランドがブラジルに、
カメルーンが英国に敗れてともに勝ち点0にとどまったため、
同組3位が日本を上回る可能性がなくなった。

 決勝トーナメントへは、
E~G各組2位までと3位3チーム中成績上位の2チームが進出。
日本のほかスウェーデン、E組のブラジルと英国、
G組の米国の1次リーグ突破も決まった。


 体操は28日、男子の予選が行われ、
団体総合で2004年アテネ五輪以来の金メダルを狙う日本は270.503点の5位で、
上位8チームによる決勝へ進んだ。1位は米国で、連覇を狙う中国は6位。

 日本は出だしの鉄棒で世界王者の内村航平(コナミ)を含む2人が落下し、
あん馬や平行棒でも大きな失敗があった。ライバル中国もミスが続出した。

 個人総合は内村が9位、山室光史(コナミ)が18位で予選通過し、24人で争う決勝へ。
種目別ではゆかで内村、平行棒で田中和仁(徳洲会)と弟の佑典(コナミ)が、
それぞれ上位8人による決勝に進んだ。


 重量挙げは28日、女子48キロ級が行われ、
三宅宏実(いちごグループHD)は
スナッチで日本新記録の87キロ、
ジャークでも日本タイ記録の110キロ、
トータルでも日本新記録の197キロで2位となり、銀メダルを獲得した。
日本勢のメダル獲得は1984年ロサンゼルス五輪以来28年ぶりで、女子では初めて。
三宅は初出場の2004年アテネ大会で9位、08年北京五輪6位だった。

 初出場の水落穂南(平成国際大)は、
スナッチ80キロ、ジャーク96キロのトータル176キロで6位だった。


 フェンシングは28日、女子フルーレ個人が行われ、
菅原智恵子(宮城ク)が7位、初出場の池端花奈恵(京都ク)は8位で入賞した。
菅原は同じく7位だった北京五輪に続く入賞となった。

 菅原は準々決勝で、優勝したエリザ・ディフランチスカ(イタリア)に9―15で敗れ、
池端は準々決勝で北京五輪銀メダルの南賢喜(韓国)に6―15で屈した。

 西岡詩穂(ネクサス)は2回戦で、
北京五輪まで3連覇していたバレンティナ・ベッツァリ(イタリア)に敗れた。


 サッカーは28日、女子の1次リーグ第2戦が行われ、
F組の日本はスウェーデンと0―0で引き分け、
1勝1分けの勝ち点4として決勝トーナメント進出に前進した。
スウェーデンも勝ち点4で、得失点差では日本を上回る。
同組のカナダは南アフリカを3―0で破り、初勝利を挙げた。

 第1戦と同じ先発メンバーで臨んだ日本は、
高さに勝るスウェーデンと一進一退の攻防を演じたが、
最後まで決め手がなく得点を奪えなかった。

 日本は31日の最終戦で南アフリカと対戦する。


 バドミントンは28日、各種目の1次リーグが始まり、
女子ダブルスD組の末綱聡子、前田美順組(ルネサス)は、
デンマークペアに18―21、21―14、21―17で逆転勝ちし、白星発進した。

 混合ダブルスB組の池田信太郎、潮田玲子組(日本ユニシス)は、
ポーランドペアに18―21、20―22でストレート負けした。

 女子ダブルスB組の藤井瑞希、垣岩令佳組(ルネサス)は
インドペアを21―16、21―18で破った。
男子ダブルスD組の佐藤翔治、川前直樹組(NTT東日本)は
マレーシアペアに12―21、14―21で敗れた。


 自転車は28日、男子個人ロードレースが行われ、
別府史之(グリーンエッジ)は5時間46分5秒で22位だった。
新城幸也(チームヨーロッパカー)は5時間46分37秒で48位に終わった。
アレクサンドル・ビノクロフ(カザフスタン)が5時間45分57秒で金メダルを獲得した。


 射撃は28日、男子エアピストルが行われ、
松田知幸(神奈川県警)は581点で予選13位に終わり、
上位8人による決勝に進めなかった。
秦鍾午(韓国)が688.2点で優勝した。

 女子エアライフルは易思玲(中国)が502.9点で優勝し、
今大会金メダル第1号となった。


 柔道は28日、男女2階級が行われ、
男子60キロ級の平岡拓晃(了徳寺学園職)が決勝で、
アルセン・ガルストヤン(ロシア)に敗れ、銀メダルとなった。

 北京五輪初戦敗退の平岡は、初戦の2回戦を一本勝ち、3回戦は優勢で制した。
準々決勝はソフィアーヌ・ミル(フランス)にリードされる苦しい展開を巻き返し、
延長で旗判定勝ち。
準決勝ではエリオ・ベルデ(イタリア)に一本勝ちした。

 女子48キロ級の福見友子(了徳寺学園職)は準決勝で敗れて3位決定戦に回り、
エバ・チェルノビチュキー(ハンガリー)に延長の末、一本を取られ5位に終わった。
優勝はサラ・メネセス(ブラジル)。
同階級は北京五輪まで谷亮子が5大会連続で金2個を含むメダルを獲得しており、
日本選手のメダルなしは初めて。


 アーチェリーは28日、男子団体が行われ、
日本(古川高晴、石津優、菊地栄樹)は1回戦でインドをシュートオフの末に下したが、
準々決勝で世界ランキング1位の米国に219―220で敗れた。


 ボートは28日、各種目の予選が行われ、
女子シングルスカルの榊原春奈(早大)が4組4位で準々決勝に進んだ。
男子かじなしペアで
ニュージーランド(ボンド、マリー)が6分8秒50の世界新記録を樹立した。


 バレーボール女子は28日、1次リーグを行い、
A組の日本は格下のアルジェリアを3―0で下し、白星スタートを切った。
日本は木村沙織、迫田さおり(ともに東レ)の活躍で第1セットを先取。
続く2セットも好サーブと多彩な攻めでアルジェリアを押し切った。

(時事通信)