脳血管障害~ACT‐FAST~ | 理学療法士~physical therapist~HIROのブログ

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日々臨床現場に立ち、大学院で研究活動に励む理学療法士(physical therapist)が関節外科やスポーツ医学、リハビリテーションについて最新の技術や報告などを紹介していきます。このBlogからソーシャルネットワークが広がれば良いなと思っています。

こんにちわ!!

今回はうって変わって脳血管障害についてご紹介します!!

脳血管障害とはいわゆる脳卒中のことです!!
その脳卒中とは、、、

①脳梗塞
②脳出血
③クモ膜下出血

の3つに分かれます。

脳梗塞が最も多く全体の70~80%を占めます。
発症から1カ月での死亡する率は20%と言われています。助かったとしても言語障害や麻痺などの後遺症が伴う非常に厄介な病気です。

脳梗塞は冬に発症することが多いイメージがありますが実は6~8月にかけて増加することが厚生労働省の研究班の研究で明らかになっています。その理由には6~8月は汗や脱水により血液の粘土が高まりやすいことが指摘されています。

そんな脳梗塞ですが、、、最近では血栓溶解療法(t-PA療法)という新しい治療法が注目を集めています。(血栓溶解療法(t-PA療法に関しては今後紹介させていただきます!!!)

米国の臨床研究ではt-PA療法でほとんど後遺症状がないまでに回復する人が50%増えたとの報告も出ています。

しかし、、、このt-PA療法の最大の難点は脳梗塞発症後3時間以内にt-PAを投与しなくてはならないというところです。
なぜかというと発症後3時間以上経過すると脳血管がもろくなりt-PAの投与によりかえって出血の危険が高くなるからです。
よって生命維持ならびに後遺症の有無を左右するのは、、、

いかに早期に脳梗塞症状を発見し病院へ搬送しt-PA療法を開始するかにかかっています。

よって日本では下記のようなCMが流れ、国民に早期発見を促しています!!(clickするとYou Tubeが見れます!是非見てみてください!)下記のようなCMが流れ、国民に早期発見を促しています!!(clickするとYou Tubeが見れます!是非見てみてください!)





しかしこのCMは疲れなど非常に曖昧な表現です。

しかし、海の向こう米国では非常に分かりやすい物で国民に早期発見を促しています!!
それは、、、、

『ACT-FAST(急いで行動せよ!)』というキャンペーンです!!
これは2005年米国脳卒中協会から発表されたものです。
下記のものが『ACT-FAST』のパンフレットです。(画像をclickすると大きくなります)
またパンフレットのほかにもACT-FASTのYou Tubeです。(You Tubeはclickすると動画が流れます)


理学療法士~physical therapist~HIROのブログ-ACT-FAST①

理学療法士~physical therapist~HIROのブログ-ACT-FAST②

$理学療法士~physical therapist~HIROのブログ-ACT-FAST③





ACT-FASTとは、、、各項目の頭文字をとったキャッチフレーズです!

『顔の片側がゆがむ(Face)』

『片方の腕に力が入らない(Arm)』

『言葉が話せない(Speech)』


が1つでも起こったら

『一刻も無駄にせず(Time)』

救急車を呼ぶよう

『行動せよ(Act)』

という運動です。

日本でも『ACT-FAST』運動を広める動きが高まっています。

我々リハビリに関わる者が中心に啓蒙活動する必要があると思い紹介させていただきました。

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