メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師の大島です。

4月に入り新生活が始まった方も多いと思います。

春は暖かく過ごしやすい季節ですが、花粉症でお悩みの方にとっては辛い時期ですね。


なんと今年の花粉は昨年の3倍の飛散量らしいです!


ちなみに昨年は一昨年の6倍で、2012年からだと、

2012年が前年の3倍、2013年が前年の3倍、2014年が前年の3倍、2015年が前年の1.5倍、2016年が前年の4倍、


なので今年は2011年に比べてなんと2916倍もの花粉が舞っている計算になるそうです!
 

そういえば毎年今年の花粉は多いってニュースは聞きますが、今年の花粉は少ないってニュースは聞いたことがない気がしますね。

スポーツ選手では毎年のように「10年に一度の逸材」が登場しますし、橋本環奈さんも出始めの頃は1000年に一度の逸材なんていわれていました。


1000年前の逸材って紫式部かよ!
 

と思わずツッコミたくなりますが、いずれにしろマスコミの出す数字は根拠も曖昧なので、話半分で聞いておいた方が良いみたいです。





 

本当に今年の花粉が多いかどうかは別にして、花粉症が辛いことには変わりありません。

 

花粉症の症状は様々で結膜炎や鼻炎などの症状もありますが、肌が痒くなる花粉皮膚炎も悩ましい症状です。

 

花粉皮膚炎で肌のバリア機能が低下すれば、ニキビも悪化しやすくなります。


花粉皮膚炎とニキビが同時に生じると治療に難渋します。

 

なぜなら花粉皮膚炎は花粉に対する免疫が過剰になっている状態ですから、免疫を抑える目的で治療は主にステロイド外用剤を使用します。
 

しかし免疫を抑えればアクネ菌などの細菌が増えやすい環境になるので、ニキビは悪化します。

 

最近はスイッチOTCと呼ばれる医療用と同成分を配合した医薬品が薬局で販売されており、花粉症で辛い思いをされている方が抗ヒスタミン剤を自己判断で購入して使用すること自体は否定しません。(ただし抗ヒスタミン剤にも様々な種類とそれぞれの特徴があるので可能な限り医療機関を受診しましょう)

 

しかし花粉皮膚炎に対して自己判断で市販のステロイド外用剤するのは絶対にやめてください。

 

ステロイドにも様々なランク(強さ)があるので、体の部位や症状に応じて使い分ける必要があります。

 

特にニキビがあるのにステロイド外用剤を使用すると、ニキビ悪化のリスクになります。

 

必ず皮膚科に相談して適切な治療を受けるようにしてください。


メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師 大島玄

 

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