先日、イベント会社の人と懇親会のときに、前職がなんだったのかという話になり、ある方が「実はデザイン事務所で働いていました」と意外な告白をしました。

働いているときから営業と制作が切り分けられていることがどうにも我慢がならず、「制作が直接いったらええやん(関西の人です)」と、自ら営業もやっているうちに、そっちの方が面白くなって転職することになったという話で、香月さんどう思います?と言われたので、仰る通りだと思いますと力強く答えておきました。

そうなんです。うちは営業専業の人間がいません。版元にいるころから、いろんな編プロの経営を聞いていて、社を立ち上げてからは、いろいろと同業を研究した結果、これからは制作と営業を一緒にすべきと考えて実践してきました。

結果どうか。かなりうまくいっていると思います。この不況にも関わらずコンスタントに仕事を頂いているのも、現場と顧客とがダイレクトに繋がっているためだと考えています。

実はこういったことは、著名な経営書の基本的なところに書いてあったりするのですが、みんなそういう基本を勉強せずに、もしくは勉強したとしても「昔からこういうものだ」ということで疑いなく仕事を続けるから、結果うまくいかなくなって大騒ぎなんだろうなと最近思います。

この大不況。さらなる大チャンスと考えて、今さらにものすごい営業をかけています。が、軒並みアポ取りに成功して、またぞろ取引先が増えそうな感じです。3年前からコンスタントに続けていた新しいスタイルがようやく実を結びつつある感じです。