『アイスリボン#276』-2 | メドさんのマニアックな日々

『アイスリボン#276』-2

◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○飯田美花 (6分36秒 津軽固め)宮城 もち×


昨年11月デビューの飯田と、12月デビューの宮城がセミを務めます。


共にキャリアの割にはキャラクターが立っていますが、先手を取ったのは「腹黒」飯田。
その後は宮城がパワーを存分に発揮し、ボディシザースからの尾てい骨割「餅つき」で観客を盛り上げます。
飯田のボディスラムを体重を掛けて潰すと、ジャイアントスイングから逆エビと攻め込みます。
更にコーナーでの腹アタック (現コスだと、生腹にならないので威力半減?)から、シャイニングウィザード風に

お腹をぶつけるシャニングもちザード (?)を叩き込み、更にうすDON (フェイスバスター)でフォールを狙います。
それを凌いだ飯田は、ドロップキックから強烈なヘッドバットを一発。
動きの止まった宮城にかわず落としからのグラウンド卍「津軽固め」でギブアップを奪い、後楽園での自力

初勝利に続き、シングル初勝利を飾りました。


デビュー時期が近い事も有り、二人のライバル意識が出て白熱した面白い一戦でした。
特に宮城の存在感と観客に見せる姿勢は、とてもキャリア三か月の新人とは見えません。
二人ともキャラを出しながらも、基本の部分をしっかり成長させていますし、今後のライバル関係も楽しみです。


◆第4試合 インターナショナルリボンタッグ選手権 20分1本勝負
【王者】志田 光&×藤本 つかさ (17分2秒 スカイツイスタープレス→片エビ固め)【挑戦者】さくら えみ&Ray○
※第14代王者4度目の防衛に失敗。さくら&Ray組が第15代王者となる


「いきなり」「突然」という感じで組まれたタッグ選手権です。
後楽園直前の道場マッチで同じカードが組まれさくら組が勝利していますので、挑戦資格は有るとは

言えますが、「Rayにチャンスを与え過ぎ」という思いは禁じ得ません。
またタイミングとしても、チャンピオンチーム,特につっかに取っては、18日から22日の5日間でタッグ,X60,

IW19と3つのタイトルマッチを含む7試合をこなし、肉体的にも精神的にも一段落付いて谷間となる日で、

そこにさくらがマッチメイカーの特権を使って前日突然タイトルマッチを組んだと感じられ、その時点で

公平さを欠いていました。


試合では、非常に気合が入っていたさくらが奇襲を仕掛け、ラ・マヒストラルでつっかの秒殺を狙いますが、

そこは志田がカット。
しかし、そのままつっかに攻撃を集中。
5分までつっかがローンバトルを強いられダメージを受けた事でビーナス組が完全に乱され、志田に交代して

からも志田のローンバトルとなります。
その間につっかも復活し、新たな連携も加えて反撃を見せますが、ビーナス組を研究したさくらとその指示に

しっかり従うRayにペースを握られた状態は続きます。
志田がさくらに、雪崩式ココナッツフラッシュ,荒鷲ドライバーから三角絞めを極めた所がチャンスだったの

ですが、さくらがロープへ逃げます。
最後はビーナスシュートを交わされ、ビーナスクラッチもカットされたつっかに対しRayがジャーマン。
ムーンサルトを返したつっかに、さくらのタイガードライバーとRayのギロチンドロップの合体技、さくらが

クリオネで続き、志田の動きをバックドロップで止めると、最後はRayが不完全ながらスカイツイスタープレスを

決めてスリーカウントを奪いました。


どんな状態でも防衛するのがチャンピオンとは言え、チャンピオンがモチベーションが上がらない状況で

組まれた試合と言う印象は消えません。
また内容的にも、Rayを何とかしたいさくらがフルパワーでRayを援護した印象の試合でした。
マッチメイクも含め、さくらが「独裁者」「暴君」振りを久し振りに見せ付けました。


試合後、デビュー以来初タイトル奪取で感涙にむせぶRayを本来は拍手で称えるべきなのでしょうが、とても

そういう気持ちにはなれませんでした。