『アイスリボン・マーチ2011』-3 | メドさんのマニアックな日々

『アイスリボン・マーチ2011』-3

◆第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○TAKAみちのく (K-DOJO) (8:34 ジャストフェースロック) ×真琴


メドさんのマニアックな日々

試合開始直後は互角の攻防も有ったのですが、徐々にテクニックもパワーも数段上のTAKAのペースになって

いきます。
ヘッドロックで絞り上げてスタミナを奪うTAKAに対し、真琴もアンクルホールドで反撃。
体格差の有る相手に、ミサイルキックやWWニー,更にシャイニングウィザード,ジャーマンSHと得意技を

決めますがTAKAの余裕を崩すまでには至らず、ジャストフェースロックを極められると無念のタップ。


前日のU-Streamで「予想通りの善戦だけではダメ」とハードルを上げられたのですが、結果的には意識的に

厳しく闘って真琴を試した感の有ったTAJIRIとは異なり、普段から山縣 優,バンビといった女子と試合を

行っているTAKAが普通に闘って、善戦した真琴に普通に勝った試合となった印象で、残念ながら予想を超える

内容とはなりませんでした。
恐らくTAKAに対しても、普段真琴を見ていない観客に対しても強い印象を与えるには至らなかったと思います。

試合後、真琴は今度はFUNAKIと闘いたい、言っていたらしいのですが、招聘が難しいかもしれませんが海外の

女子選手と試合をやる方がベターかとも感じました。


◆第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○志田 光 (16:31 ファルコンアロー→体固め) ×朱里 (SMASH)


同学年で実家も近く、共に武道をルーツに持ち背格好から髪型まで似ており、志田曰く「運命の人」との対戦と

なりました。


メドさんのマニアックな日々

志田に関して心配だったのが、以前から市井 舞等キック主体の選手を苦手にしていた事なのですが、この

試合でも序盤は朱里のキックを食い、それを警戒すると飛び込まれてグラウンドでも主導権を奪われる状態が

続きました。
その後、朱里がロープへ飛んだりとプロレス的な動きになると志田が反撃。
ドロップキックで朱里を場外に落とし、一呼吸置きます。
以降も、格闘技的な展開では朱里が押し、プロレス的な展開になると志田が反撃するという状況が続きました。
荒鷲ドライバーやキチンシンクで攻め込む志田に対し、朱里はキックから脇固め。
ガッチリ極まってレフリーストップとなってもおかしくない状況でしたが、志田が何とかロープブレイク。
そこから志田が、攻め疲れ感の有る朱里に反撃。
ブレーンバスターからスリーカウントは返されましたが、最後はファルコンアローでスリーカウント。
観客からの大きな拍手と歓声の中、勝利の喜びを全身で表しました。


柔道vs 空手,或いは総合vs プロレスといった異種格闘技戦を思わせる、最初から最後まで緊張感に満ちた

素晴らしい一戦でした。
手数は朱里の方が多く6:4で押していたと思いますが、劣勢だった志田を勝利に導いたのは強敵相手に

試合数を重ねてきた結果得られた、スタミナと打たれ強さかと感じました。
前回の後楽園で最高の試合を見せた田村 欣子さんも会場にいましたが、その恩返しにもなったかと思います。


朱里は生で見るのは今回が初めてで、正直人気とキャラが先行しているのかと思っていたのですが、キック

だけでなくグラウンドも強く、パワーやスピードも一級品の、強さと怖さを感じさせる一流選手でした。
業界的には朱里の方が格上と見られていたと思いますので、この志田の勝利で二人が本当にライバル視される

事になれば、志田に取っても、アイスリボンに取っても大きいと思います。
二人の対戦は今後も何度も見たいですし、これで朱里がアイスに目を向けてくれるなら、つっかやちいとの

一戦にも期待します。