キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
医師の引き上げによる
地方自治体の「夕張化」。
医師が公立病院の
あまりの職場の労働条件の悪さに
嫌気が差して逃亡、
その結果、
地方自治体自体が
財政再建団体に転落する恐れが出てきました。
見方を変えると、
「医師をこき使ったツケで
地方都市の病院がつぶれ
各地で夕張化が進む」
という事です。
以前から阪南市立病院は
多くの問題を報道されていました(1)。
続報です。
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阪南市立病院、4月から入院全面休止 医師大半引き揚げ
asahi.com 2008年01月29日
http://www.asahi.com/health/news/OSK200801280105.html
大阪府阪南市は28日、市立病院(185床)の入院受け入れを4月から全面休止する方針を市議会特別委員会で明らかにした。11人いる常勤医師のうち少なくとも7人が3月末で退職する見通しとなり、後任の確保も難しいため。医師不足は全国的に深刻化しているが、大都市近郊の公立病院が入院を全面休止するのは異例だ。岩室敏和市長は「存続を含め、病院の今後について2月中旬に結論を出したい」としている。
阪南市立病院は1953年開設。近隣の泉南市と岬町を含む約15万人医療圏の中核病院と位置づけられている。
市によると、退職する見通しなのは整形外科、胃腸科・外科、小児科、麻酔科の医師。いずれも和歌山県立医科大(和歌山市)出身で、大学による「引き揚げ」とみられる。院長と小児科医の2人が4月以降も外来のみ診療を続ける意思を表明し、歯科口腔外科の2人は未定という。
同市立病院では昨年6月末、過重勤務の懸念を理由に9人いた内科医が一斉退職し、内科診療を全面休止した。ほかの科の診療は続けてきたが、入院患者数が前年の約3割にまで激減。市幹部によると、和歌山県立医大の医局から「手術の機会が少なくなっている病院に医師を派遣し続けることは難しい」との意向が伝えられたという。
阪南市は昨年夏以降、外部に経営を委ねる「公設民営化」や民間移譲も検討し、民間医療団体などと交渉してきたが、今もめどは立っていない。
病院は昨年12月末時点で約9億8000万円の累積経常赤字を計上。市が一般会計から穴埋めするしかないが、ほかの特別会計も合わせると、市の赤字総額が財政再建団体への転落ライン(約20億円)を超える恐れも出ている。
岩室市長は朝日新聞の取材に、「市民の命を守る病院であり、最後まで存続の可能性を探る」と強調しつつ、08年度予算案を固める2月中旬をめどに「今後の方針について結論を市議会に示したい」と答えた。
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国が、
”医師は集約化して
患者さんが来ない病院は閉鎖、
ベットを減らして、
医療費を少なくする”
という方針を取っている以上、
阪南市の病院崩壊は、国の基本方針そのまま
ですから
国が後押しすることはするでしょうが、
決して阪南市や病院を
助けることはないでしょう。
そして、
このままの医療行政を続ける限り、
今後も多くの地方自治体や病院が
このようにして崩壊していくことでしょう。
どこでも起こりえる話です。
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(1)
■【速報】 「大阪・阪南市、財政再建団体に転落のピンチ」 医師の逃散で、阪南市 転落寸前
http://ameblo.jp/med/entry-10037794840.html
■「内科医の情報を」と市民に呼びかけるポスター=阪南市下出の同市立病院で
http://ameblo.jp/med/entry-10038015943.html
■次は内科崩壊 「阪南市立病院の内科が7月から全面休診 医師確保できず」
http://ameblo.jp/med/entry-10037574715.html