【レビュー】リッジレーサー3D | 旧・鋼鉄親子でゲーム漬け!

【レビュー】リッジレーサー3D

▼ローンチといえばコレ。


リッジレーサー 3D

おう!

リッジレーサー3D」やろうぜ!

3DSでローンチタイトルとして発売されたタイトルだね!

ああ。もう、ローンチといえばリッジだろ。

大間といえばマグロ。愛媛といえばミカン・・・それと同じようにローンチといえばリッジだ。

ローンチでの発売に全精力をかけているとしか思えん!

・・・というか、ローンチ以外で目立てねぇしな。
年末とかにフツーに発売しても「あ、そういえば出るんだっけ?」って感じになっちゃうもんね・・・。

だが逆に言うと、時間や金が限られていて、ノウハウすら溜まっていないローンチという過酷な状況での開発に慣れてるんだ。

たいしたもんだ。

まぁ、早速プレイしてみよっか。

おお!!

やっぱり3Dだよ!

お前のほうからはそう見えるのかもしれんが、俺のほうからはボヤけてしか見えんぞ。

まぁ・・・横から覗き込めないからね。

とりあえず3Dボリュームは切っておこうか。

なるほどな・・・。

レースコースの選択は分岐していて、自分の得意なコースを選べるわけか。

これ・・・コースを100%走破するためには、すんごくヤリこまなきゃだね。

お。

さっそくスタートしたぞ!

せっかくだから、3D機能をONにして・・・

親父、プレイする?

おお。

3DSの画面は飛び出さに奥行きの感覚・・・っていうのは、マイナス要素だと思ってたんだが、意外とレースゲームとは相性がいいな。

レースゲームのコースは奥行きだもんね。

言われてみれば、確かに相性はいいのかも・・・

・・・ぉお!!

相変わらず気持ちよくドリフトが決まるな!

・・・って、おい。

チラチラ画面が暗くなるぞ!?

どうしたの?

大丈夫?

あー・・・画面の視野角から微妙に出ちまったのか・・・

だって、親父。

コーナー曲がるたびに、体が右左に動くんだもん。そりゃ、視野角から外れちゃうよ。

貸して、僕が変わりにクリアーする。

俗に言うマリオカート現象だな。

・・・って、あれ!?画面が・・・

おめぇも曲がる方向に体が動いてるじゃねぇか。

親子だな。


安定しすぎのゲーム性



2011年2月26日に3DSでローンチタイトルとして発売された「リッジレーサー3D」。本作はレースゲーム”リッジレーサー”シリーズの最新作となる。

「リッジレーサー」は、1993年にアーケードゲームとしてリリースされ翌年の1994年にはPSに移植。移植の再現度の高さや、誰でも簡単にドリフトが決められる爽快感のあるプレイスタイルがウケたレースゲームの金字塔的な作品となっている。


レースゲームであるため、特にゲーム中でストーリーは語られない

キャラクターもこれといって存在しないのだが、ドライバーだけは決まっていて相変わらず永瀬麗子

彼女にはバストが85、ウエストが58。ヒップが86という模範的な体形に加え、ゲームに全く関係ない足サイズが23cmという非常に細かいプロフィールまで与えられている。とにかく可愛いが、オープニング以外ご尊顔が拝見できないのがもったいない。


グラフィックは、なかなか良いとはいいづらい

ローンチタイトルということで比較対象が少なくわかりにくいが、車に関してはPSPの時のローンチに出した「リッジレーサー」に少し劣る程度。背景に関してはPSPに順ずるくらいのクオリティを出している。
グラフィックで特に気になったのは車体への背景の写りこみ

風景が車体に移りこむようになっているのだが、その移りこんだ絵はモザイクを掛けたような荒いドットになっており、書き換え頻度も非常に遅くカクカクと紙芝居のようになってしまっている。いっそのこと背景の映り込みを取り去るか、擬似的に再現したほうが良かったように思えた。

3D機能をONにすれば立体的に見えるものの、レースゲームだとどうしてもボタンを押すのに力みがちになり、画面がすこし揺れプレイ中に視野角から外れて画面が暗くなる。3D機能は切ってプレイしたほうが無難


音楽は非常に良い

聞き覚えのある懐かしい音楽から最新の楽曲まで、幅広く用意されていて好印象

日本ゲーム史に残る神曲のリッジサウンドもしっかりと入っていて、ファンには嬉しい仕様になっている。


操作性は悪くない

特にメニュー周りは非常によく考えられていて、直感的でストレスフリー。シックにデザインされていて世界観も崩していない。

ロード時間はほとんどないのだが、セーブ時間が長め。オートセーブに対応していて、毎レースごとに自動でセーブしてくれるのは非常に良い仕様だと思うのだが、毎回7,8秒ほどセーブで待たされるのはちょっと不満。

タッチペンを一切使わなくてもプレイはできるように設計されていて好印象。サブディスプレイはマップの表示と、カメラ視点変更のための補助的な役割のみを割り当てていて、模範的な使い方をしているように感じた。


オリジナリティは低い

去の作品で評判の良かったコースを全部入れているのだが、どこかで見たようなマップが並んでいるため、いままでのシリーズをプレイしつくした人にとっては、新鮮さに欠ける

とはいうもののコース数は比較的多く、コースはどれも考えつくされていて非常に完成度が高い。シリーズを未プレイの人はとても楽しめるようにできている

ドリフトを決めた時に、画面に大量の煙をだしたり、紙ふぶきを舞わせたり、ヘリコプターや飛行機が画面の向こうから飛んできたりと、3D機能をONにしたときに立体的に見えるように様々なギミックを用意している

しかし問題なのは、本作の特徴=3DS本体の特徴になっている点。

立体視や、すれ違い通信など、本作の特徴は本体の特徴。ハードの目新しさに頼りすぎて、ほかの部分が無難すぎる作りになっており、過去作とほとんど変化が見られがない

シリーズも長く続いているため、もう少し前衛的な攻めの姿勢で作っても良かった気がする。


満足度は高い

ローンチタイトルであったり、もともとが高い完成度を誇るゲームであることなどから、叩けばいくらでもホコリは出てきてしまいそうだが、基本的におおむね満足。

リアルなレースゲームとは違い、アクセルボタンを少し離し、その間にコーナーを曲がれば誰でも簡単にドリフトがキメられる。その簡単なドリフトの中で光る細かなテクニックや、いつ相手を追い越すかなどの戦略性が楽しい。

レースのグランプリのコース選択は、「ダライアス」のような多分岐型の形式をとっており、全部のレースを出場するためには結構な時間がかかり、ボリュームは十分

マルチプレイにも対応しており、4人までの対戦プレイも可能ではあるが、レースゲームというジャンル上、互いの干渉は少なく、車体の性能とテクニックによって純粋に順位が決まる感じになってしまう。

ボリュームが多い割には小まめにオートセーブしてくれるため手軽で、中毒性も高い

6090円と、今までのDS作品に慣れてしまった人には少し高めの価格設定だが、その価値分の遊びの時間は提供してくれるヤリコミ度の高い作品。

リアルなレースゲームが好きな人や、シリーズをやり込んでいる人にはあまりオススメできないが、いままでリッジレーサーをプレイしたことのない人にはオススメの一品。



評価                          .


ストーリー:≪2≫

グラフィック:≪6≫

音楽:≪9≫

操作性:≪7≫

オリジナリティ:≪6≫

満足度:≪8≫

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

総合:≪7≫



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