【レビュー】レッド・デッド・リデンプション | 旧・鋼鉄親子でゲーム漬け!

【レビュー】レッド・デッド・リデンプション

▼はまりすぎ注意▼

レッド・デッド・リデンプション【CEROレーティング「Z」】

僕は最近。

銀行強盗をこの手で捕まえたよ!

悪いやつらは、散弾銃でまとめて退治!

俺なんて、ギャング団を皆殺しにしたからな!

善良な市民に流れ弾が当たっちまったのが悔やまれるが・・・

親父は精度が低い銃を使ってるから・・・

たとえ連射が利かなくても精度が高い銃を携帯するようにしようよ。

確かになぁ・・・

万が一市民に当たると、目撃者を全員口封じのために始末せにゃならんことになるし・・・

・・・あ。

これ。

この前PS3と360で発売された「レッド・デッド・リデンプション」での話しな。

日常会話だったら怖いものがあるよね。

いやぁ・・・

それにしても「レッド・デッド・リデンプション」は本当によくできてるよね。

ああ。”グランドセフトオート”シリーズを手がけるロックスター社の最新作だ。

PS2で発売された前作「レッド・デッド・リボルバー」の続編にあたるんだが、前作とは打って変ってグランドセフトオートのような箱庭タイプのゲームになったのが特徴だな。

でも、同じ箱庭ゲームなのにグランドセフトオートとはぜんぜん違うんだよね!

舞台が西部劇の時代だからかな?

時代背景が銃を持ってても普通の時代だから、グランドセフトオートと違って銃を持ってても発砲しても怒られないし。

西部劇の時代のことって、あんまり知らないから、SFみたいに”ifの世界”として楽しめるんだよな。

グランドセフトオートとは違って、日本人がゲームとして楽しみやすい題材だと思うぜ。

まぁ、個人的には銃を撃ち合うゲーム性よりも、馬と戯れるゲーム性のほうが好きなんだけどね。

確かに・・・

馬は愛着わいてくるよなぁ・・・

野生の馬を飼いならして、愛馬として育てていくのが、なんともいいがたい楽しみだ。

口笛を吹くと、どんな遠くからでも愛馬が自分のところまで駆け寄ってくれるのが嬉しいよね。

その愛馬で、広大なマップを駆け巡るのも爽快感!

移動が楽しいゲームってなかなかないよね。

マップはむちゃくちゃ広いのに、ロードは一切なしだからな。

技術的にもすごいんだよなぁ・・・。

移動が大変なときは、道端でキャンプを張ると、ルーラもびっくりの集落間の瞬間移動ができるのが嬉しい仕様だよね。

そのときには、さすがにロードは入るが・・・

キャンプを張るとそこでセーブも一緒にできるからな。限られた隠れ家でしかセーブできなかったグラセフよりも、ずいぶんと親切だよな。

話してたら、また「レッド・デッド・リデンプション」プレイしたくなっちゃった!

もう、時間を奪う魔法だよね。このゲーム。

・・・あれ?

馬の色が違う。

・・・♪

オヤジィ!!!

まさか僕の愛馬・・・上書きした!?

いや・・・!

わざとじゃねぇんだよ。

お前がどこまで進んでるのか見てるうちに、間違って愛馬を変えたままセーブしちまってな。

うわぁ・・・セーブデータを上書きするならまだしも、中途半端に愛馬だけが消えて・・・

これはこれでタチが悪いよぉ・・・

愛馬は一匹のみの保存


ロックスターゲームズ社がPS3と360向けに発売したアクションゲーム「レッド・デッド・リデンプション」。本作はいわゆる箱庭のオープンワールドのアクションゲームで、世界観は西部開拓時代となっている。

北米では2010年5月18日に発売されて、日本では若干の延期後2010年10月7日に発売された。

ストーリーは重厚なものが存在する。

重厚なのに加えて、かなり重たいため好みが別れる。かなり個人的な意見ではあるが、もう少し明るいストーリーのほうが好き。

シナリオは基本一本道だが、本筋のシナリオを補足するサブシナリオの存在や、物語とは全く関係ないシナリオの存在が、ゲームのシナリオをより面白くしていて飽きのないものにしている。
キャラクターは非常に魅力的で、個性にあふれる。

長めのストーリーなので沢山のキャラクターが登場することになるが、そのキャラクター一人一人がそれぞれの性格を持っていて、ぞれぞれの人生を持っている。・・・様に思えるほど、作りこまれたキャラクター観が存在する。

ゲーム内の言語は、英語音声に日本語字幕。キャラクターには外人が声をあてているが、役者の演技力もズバ抜けて高く、キャラクターに命を吹き込んでいる。

ゲーム内のデザインは、明るいながらも派手ではなく擦れた茶色の世界観で、グラフィックは極めて高クオリティに仕上がっており、最高峰のグラフィック・・・とまではいかないものの、ゲーム史上最高クラスのグラフィックを実現している。

細かく描きこまれたグラフィックは、いかにこの作品が丁寧に作られたかを物語っておリ、ゲーム画面に広がる独特な乾燥した空気感は、日本人がイメージする西部劇そのもの。空気感まで再現されている。
冗談抜きに、本当に細かいところまで書き込まれており、数え切れないほどのオブジェクトがいたるところに設置されていて、そのほとんどに物理演算が施されておる。まさに世界をそのまま再現したようなゲームで、遠くの風景は優雅に美しく。近くの風景はアクティブで刺激的に描かれている。
グラフィックもさることながら、特出して出来が良いのがモーション

町の中に歩いている人を見ても、画面上に同じ歩き方の人はいない。主人公の動きも多彩で、さまざまなモーションが用意されている。

特に感動するのが馬のモーション。グランツーリスモがモーターシミュレーターの頂点なのだとしたら、馬シミュレーターの頂点は本作。リアルな挙動にリアルな毛並み。筋肉の動きまでリアルに出来ていて、そこらへんの競馬ゲームよりも遥かに出来が良い。


音楽は非常に良い

作曲自体のセンスがよく、西部劇音楽の軽佻なノリと緊張感のある重低音がプレイをソソる。

音楽の数は多く用意されており、広大なフィールドでも飽きが来ない。

BGMも良いのだが、それ以上に良いのがSE。リアルで爽快感のある銃の音が、非常に良い。


操作性に関しては文句無し

ゲームを開始すると、左上に操作説明が表示される。その表示にしたがって動けば問題なく思ったとおりの行動ができ、自然とゲームの操作を覚えることがきる

ゲーム中は、難しい操作を要求されることはほとんどなく、難しい操作が要求される場合には、左上に操作方法やプレイのヒントが表示されるため、困ることはない。

戦闘では、ロックオン機能がかなり効いておりアクションゲームが苦手な人に嬉しい仕様になっている。

メニュー周りの非常に親切で、なおかつ芸術的

メニュー周りにデザイン性を求めるたゲームはユーザーにストレスがかかり、たいていのゲームは失敗するものだが、本作では操作性と芸術性の2つの両立がなされている。そこに感動した。

本作はゲームを始めて起動したときに、有無を言わさずインストールが入る。そのためPS3版は600MB、360版は6.7GBの空き容量が必要となる。

ロードは、ゲームスタート時に大きいロードが1回。そのほか、馬や徒歩を使ったマップ移動に関しては、一切ロードが入らない

タクシーのような馬車や、キャンプを張ってでの瞬間移動などを使うとロードが入り、また死んでしまったときのりスタートの際にもロードが入る。これらのロードは短くは無いものの、死んだときのチェックポイントは非常に多く設置されていて、ストレスは感じない。

キャンプを張ると、瞬間移動が出来るほか、どこでもセーブが出来る。この仕様が地味に嬉しい。

唯一操作性で難点を挙げるならば、左上にヒントが表示中に、下の字幕を見れないこと。これは日本語版ならではの短点のはずだが、いくら文章を読むのが早い人でも、次々と表示されるヒントを見ながら、字幕を追うのは不可能に近い。字幕をやめて日本語音声にする!・・・などの贅沢は言わないので、せめてヒントをもう少し長い間表示したりする工夫はして欲しかった。


オリジナリティは高い

基本システムはグランドセフトオートと同じなのだが、世界観のみならずゲームとしての立ち居地や、プレイするユーザー層がグランドセフトオートと全く違うように感じた。

また、このゲームの最大の特徴となるスローモーション機能「デッド・アイ」は、プレイ前まではゲーム性の主軸になるのだと考えていたが、実際にプレイしてみるとこの機能は主軸と言うよりも初心者への救済処置の役割のほうが大きい。
完全にコアユーザー向けのグランドセフトオートシリーズとは打って変わって、このゲームにはライトユーザーを受け入れるための様々な仕掛けが施されている

ローカライズは極めて丁寧に行なわれており、日本語訳も実に見事

メニュー周りの細部にいたるまで、世界観を崩さぬよう、丁寧にローカライズされている。


総評して、このゲームは今年発売された数あるゲームの中でも、最も面白いゲームのうちの一つであるのは確か。どんな人でも間違いなくハマれる作品である。特にグランドセフトオートの”やんちゃ”なゲーム性になれることが出来ず、なかなか箱庭というゲーム性に触れる機会が無かった人にオススメ。

オンライン要素は、オフラインと同じくらいの魅力を持っている二大巨塔のようなつくりになっている。

オンラインでは最大16人で遊べ協力してシナリオを進めるモードと、ストーリーとは別に2チームに分かれて戦いあうモードが用意されている。

どちらも熱く盛り上がり、オフラインとはちがう楽しさを味わうことが出来る。このオンライン要素だけでも1本のソフトになりそうなほどやり込める。
トロフィー・実績の数は計り知れないほど多い。全部コンプリーとするにはかなり骨が折れるはず。だが、その絶望的にも思えるトロフィー数を見ると、「まだこれだけやり込める」という高揚感が沸く。それほどソフトに魅力がある。

販売価格は7340円と少し値は張るものの、この3倍の値段で売られていても損した気分にはならないはず。

このソフト唯一の難点がZ指定であること。18歳以上の全ての人間にオススメしたい、そんなとんでもない傑作ソフト。冗談抜きで、ゲーム好きなら買わないと後悔する。


評価                          .


ストーリー:≪8≫

グラフィック:≪9≫

音楽:≪10≫

操作性:≪10≫

オリジナリティ:≪9≫

満足度:≪10≫

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

総合:≪10≫


鋼鉄親子でゲーム漬け!

【親父-俺の独り言-

ソフトもらえるはずだったんだが、もらえなくなった。

実費で買うことに・・・だが、買って得したソフトだったのは間違いねぇ!