【レビュー】海腹川背・旬 セカンドエディション完全版 | 旧・鋼鉄親子でゲーム漬け!

【レビュー】海腹川背・旬 セカンドエディション完全版

▼ロリッ子ボイン!▼

海腹川背・旬 セカンドエディション完全版

いやぁ・・・懐かしくて衝動買いしちまったぜ。

海腹川背・旬 セカンドエディション 完全版」!

DSで発売された”海腹川背”シリーズの最新作だよね。

色々バグとかで延期されてたけど、発売されたんだね。

ああ。2009年4月2日に発売予定だったが、延期されて発売日未定になった。

そして、ようやく10月29日に発売だ。

”海腹川背”って最初はスーファミが初めだっけ?

そうだな。1994年にスーファミで発売されたのが始まりだ。

3年後の1997年にはプレイステーションで続編「海腹川背・旬」が発売された。

そして、10年以上たった今年。プレステ版とスーファミ版の2作をDSへ移植した「海腹川背・旬 セカンドエディション 完全版」が発売されるんだ!

あれ?

2008年に、PSP版が発売されたような・・・

あれは違う。

海腹川背という皮をかぶった”他のなにか”だ。

・・・あ~・・・バグだらけで、ゲームにならなかったんだっけ?

学生にメインプログラムを組ませて再起不能の根の深いバグを作り出したロケットスタジオ。

そして、バグを仕様と言い張る発売元のマーベラス。

ユーザーからの恨みをかったソフトだ。

このゲームが、開発元のロケットスタジオの名を日本中に知らしめた出世作になった。

もう・・・大出世だったよね。

よくまだ会社が存在してるよ。日本中のゲーマーが倒産を懇願してるのに・・・

クソゲーにも2種類あるからな。

たけしの挑戦状みたいな、笑顔を与えるクソゲーと。

一歩間違えれば詐欺のクソゲーと・・・

ロケットスタジオのあれは、間違いなく後者だ。

今回は、そんな惨事にならないように、オリジナルを手がけたディレクターの酒井さんが開発を監修している。

これで安心!

でも大丈夫かな?

発売を延期した理由って、たしか”バグが多数みつかったため”だったよ?

今回も・・・

まぁ、俺たちは買ったんだ。

プレイしてみれば分かるぜ。

海腹川背って、独特な操作方法なんだよね。

ああ。

ゴムロープの先に付いた釣り用のルアーを天井や壁に引っ掛けて、移動をするラバーアクションゲームだな。

動きがあまりにも独特すぎて、コアなファンが多い。

これ・・・操作しにくい・・・

未熟だな。

貸してみろ。

・・・。

うわぁ!

なんで、そんなにスムーズに動けるの!?

なんか、スパイダーマンみたい。

10年前に、スーファミ版でやり込んだからな。

まだ腕は鈍っていなかったようだ。

   ・

   ・

   ・

一通りプレイしてみたけど、結局バグには遭遇しなかったね。

バグどころか、予想以上に移植の完成度が高くて驚きだぜ。

このゲーム。スーファミ版の「海腹川背」と、PS版の「海腹川背・旬」を搭載しているが、どちらも、移植は完璧だ。

DSからの新要素も使いやすかったね。

PS版だけだけど、下画面で全体マップが表示されるのは僕みたいな初心者には凄くうれしい仕様かな。

というか、タイムアタックもスーファミ版だと100分の1秒までしか表示されなかったが、DS版からは1000分の1秒まで表示されるようになった。

これはタイムアタックが今まで以上に盛り上がりそうだ。

でも、タッチペンは使用しないんだね。

スーファミ版だと、下画面は1枚の絵が表示されるだけで寂しいような気がする。

下手にタッチペンを使用しようとしても、うっとうしくなるだけだからな。

むしろ完全に未使用の方が、ファンとしては嬉しいぜ。

っていうか、下画面に表示された絵で気が付いたんだけど・・・

主人公の海腹川背さんって、ロリ顔だけど物凄い巨乳だよね。

なんか、イラストを描いている近藤さんの趣味らしいぞ。

うん。

この組み合わせイイ!

やっぱり顔は可愛くても、胸は大きくないとね!

ハニーのじゃ不満か?

うーん・・・この前、ゲームのやりすぎでハニーが腰が痛いって言ってたから、腰を固定するベルトを貸してあげたんだけど・・・

巻いてあげたら「そこは腰じゃない胸だ!」と殴られてよ。

ハニーのじゃダメなんだな?

ダメってわけじゃないんだけど・・・

あと20倍くらいは大きくなってほしいな。

あ・・・0は何倍しても0か・・・

チビ・・・こっちに来なさい。

あれ!?

今まで親父としゃべってたのに・・・

私の特技。声帯模写。

残念だけど、これから2人きりでお話しましょ。

っちょ・・・

親父!助けてよ!

残念ながら、俺は今から海腹川背をやりこむから。

さて。DSのバッテリーが続く限り、川背ちゃんとデートだぜ!

巨乳もいいけど、なくてもいいよ(この場を借りて言い訳)



1994年にスーパーファミコンで第一弾が発売された「海腹川背」。3年後の1997年にPSで発売された「海腹川背・旬」とシリーズ第一弾の「海腹川背」が1つになってDSに移植された今作「海腹川背・旬 セカンドエディション完全版」。単なる移植に終わらず、ダブルディスプレイを生かしたDSならではの新要素も加わっている。

海腹川背は、縦横自由に道なき道をルアーの付いたゴムロープを使って自由に動くラバーアクション。その独特な動きと操作性の奥の深さで、コアなファンが多い。


ストーリーは無い。・・・が、今は公開されていないものの、とんでもなくダークな裏設定が公式で存在する。

主人公は海腹川背さんで、19歳。巨乳。

足が生えた魚が陸を歩いたり、ゴミ箱から敵の魚が出てきたり、大きいおたまじゃくしがカエル生んだりと、世界観はぶっ飛んでいて、他のゲームにはないカオスっぷりで常人には理解不能。

だが、それらの意味不明な要素は、なぜか見事に1つに集約されており”海腹川背”という一つのゲームの世界観を作り上げている。


グラフィックは、SFC版。PS版ともに、オリジナルと全く変わらない作りになっている。

スーパーファミコン版は、非常に細かく書かれたドット絵が魅力的。落ち付いた色彩と機械的なマップデザインで、コミカルなキャラクターとが良い具合に中和していて、新鮮な世界観ながら、見飽きないデザインになっている。

PS版は、水彩画のようなコミカルなグラフィックが目立つ。キャラクターは2D。マップは2.5Dに仕上がっていて、SFC版よりもキャラクターが大型化していて、動きはコミカルで可愛らしい。マップの色彩は淡い基調がメインでライトユーザーはSFC版よりもPS版の方が見た目から幾分遊びやすいはず。


音楽の再現度は非常に高い

PS版の再現度は、ほぼ100%。

SFC版は、SFC自体の音源が独特であるため100%の再現とはいかなかったものの、100%に近い形での再現となっている。

のほほんとした、アクションゲームらしからぬ温もりあるメロディーは、”海腹川背”という独特な世界観を作り上げている。


操作性は独特。タッチパネルは全く使用しない

先端ルアーのついた弾力性のあるゴムロープを使って、移動したり敵を倒すゲーム。ロープの動きが独特で、簡単ながら非常に奥深い操作性を持っており、そのロープを使っていかに効率よくゴールまで進んでいくかが魅力のゲーム。ステージクリアー型のゲームでありながら自由度の高いゲーム

SFC版とPS版は、ロープの長さや弾力性。ルアーを投げるときの速度が違っており、操作感が違う。

デフォルトの状態だと、SFC版とPS版は操作方法が違うが、PS版では操作方法の変更ができるようになっている。また、DS版からの追加要素の一つとして、LRボタンで斜めにルアーを投げることができるようになっている。

ロープの挙動がゲーム性の全てであり、美しく操作できると非常に快感。自己陶酔型のゲームでもある。


オリジナルのものを完璧に移植した今作

バグなどによる挙動の問題が揶揄されていたが、問題はなく非常に完成度の高い移植になっている。

DS版のオリジナル要素としてオリジナルステージが収録されており、旧作をやり込んだ人も楽しめるように作られている。そのほかにも従来のシリーズ作品にもあったタイムアタックでは1000分の1秒まで表示されるようになったり、倒した敵キャラクターの数や種類を表示するなどのやり込み要素が充実している。

SFC版では搭載されていないものの、PS版では新たにコンテニュー機能が付き、何度死んでも同じステージから再度プレイできるようになっている。ただコンテニューをする度に、最終エリアがひとつづつ減っていき、途中でエンディングを迎えることになる。ユーザーに媚びず甘くないのは”海腹川背”ならでは。


2作が1つのソフトに入っており、非常にボリュームのある今作

SFC、PS版ともに、親切なチュートリアルが付いているので初心者でも十分楽しめ、DS版からの新要素をはじめ、ギャラリーのコンテンツの理不尽な解除方法など、マニア心をクスグルやり込み要素はコアな海腹川背のファンでも十分楽しめる作品になっている。

なによりも今作の魅力は携帯機で”ちゃんとした”海腹川背が遊べるということで、携帯機ながら完璧に移植されている。

旧作ながら2作がついて5040円というのは高くない。難易度は高く、個人の持つゲーム技術に依存するゲームなので万人受けするタイトルではないが、従来のファンのみならず、ゲーマーは皆楽しめる作りになっている。



評価                          .


ストーリー:≪5≫

グラフィック:≪7

音楽:≪8

操作性:≪9

オリジナリティ:≪8≫

満足度:≪8

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

総合:≪8≫