【ゲーム無駄知識】ゲーム音源・前編 | 旧・鋼鉄親子でゲーム漬け!

【ゲーム無駄知識】ゲーム音源・前編

▼復活の店長▼



ついに・・・ついにこのコーナーが復活しました。

ゲーム無駄知識のコーナーです!!!

E3前後のドタバタで、このコーナーは完全にストップしてて、それ以来久しぶりだね・・・

私が持っている唯一のコーナーです。

消えさせはしません。

張り切って行きましょう!

・・・張り切りすぎよ・・・暑苦しいわ・・・

今日のテーマは、ゲームの内蔵音源ですね。ゲームの音源について、ディープな話をしたいと思います。

音源って、どいうこと?

ゲームの音楽って事?

音楽を鳴らすのに必要な機械のことだよ。

ゲームハードはメインのCPUとは別に、音楽の処理だけをつかさどるチップを搭載してるんだよ。

そのことを音源って言うんだよ。

・・・とはいっても、詳しくは僕もぜんぜん知らないんだけどね。

音源はハードの性能の向上と共に、進化してきました。

音源の進化は大きく区切ると、ファミコンメガドライブスーファミプレイステーションと進化してきました。

今回のゲーム無駄知識は、「ファミコン」と「メガドライブ」。「スーパーファミコン」と「プレイステーション」について見ていきたいと思います。

おそらく今日1日では4つすべてを見ることは不可能だと思いますので、2日にわたってお送りすることになると思います。

あ・・・前編と後編に分けるんだ・・・
PCエンジンとか、ゲームボーイとかは入ってないのね。

それらのハードは、ゲームのハード的には大幅に進化しましたが、音源的には大して歴史上重要な進化はしていません。

ゲームの音源のすべての原点になるのはやはりファミコンですね。

ゲームハードはファミコン以前にも沢山発売されていますが、音源が飛躍的に進歩して可能性を秘めたものになったのはファミコンからです。

しかしファミコンは”ゲーム音源の原点”とは言うものの、今までのハードとも。そしてその後のハードとも違う特異な音源を持っています。

なにしろ、ファミコンに搭載されている音源は、CPU内に組み込まれているんです。

それじゃあ、あんまり高性能じゃないんじゃないの?

まぁ、お世辞にも高性能とはいえませんね。

ファミコンの音源は5チャンネルです。そのうち3チャンネルはPSGという音源で矩形波三角波などの波形を作り出すことが可能で残りの2チャンネルはノイズ音源・・・つまりドラムなどの音などを再生したり、デルタモジュレーション音源というものに割り当てられていました。

・・・ちょ・・・ちょっと待って!何を言ってるのかぜんぜんわからないわ!

何?矩形波って?

矩形波っていうのはよく聞く単語だよ。

ファミコンの音源の代名詞的な存在で、音の波長が矩形・・・つまり角張ってるものを言うんだよ。

ファミコン独特のピコピコ音は、これが元なんだよ。

そうですね。

そして、デルタモジュレーション音源というのは、ファミコン独特の音源で、サンプリングされた効果音や音階を再生するのに使われていました。

あ。ちなみに、たしかサンプリングっていうのは、あらかじめ録音してあった一部の音源を利用して、再構築することで楽曲を製作することを言うんだよ。

でもまぁ、サンプリングが使えるとは言うものの、使用できる容量がものすごく限られていたため、ぜんぜん使い物ならなかったと聞きますね。

へぇ・・・奥が深いのね・・・

ここまでいっぺんに言われてしまうとわけがわからないわ・・・

安心してください。複雑なのは、後にも先にもファミコンだけです。

まだ、ファミコンの時代はゲーム音楽の向く方向性がわかっていなかったので、とりあえず色々できるようにしたかったみたいですね。

ここから先は非常にわかりやすい音源の特徴を持ったゲームハードが続きます。

ファミコンの後。セガやハドソンなどから沢山のハードが発売されましたが、なんと言っても音源の分野で、ゲーム音楽に新しい可能性を提示したのはセガの「メガドライブ」です。

え!!

あの駄作に!?

・・・そんな事言ったら、後で親父に絞め殺されるよ。

確かに、メガドライブはセールス的にも国内では失敗してますし、色がにじんだり音が歪んだり・・・沢山の欠点はあります。

とはいえ。メガドライブはFM音源6チャンネルも積んだ、音楽面では飛躍的な進歩を遂げたハードなんです。

FM音源って?

FM音源・・・これはゲーム音源の歴史をかがる上でもっとも大切な単語のひとつなので覚えておくと便利だと思いますよ。

FM音源というのは、sin波の周波数を変えたり合成させることで、さまざまな音を作り出すんです。

・・・?

ハニーはぜんぜんわかっていないようですね。

sin波というのは知っていますか?

ええ。中学の理科で習うわよね。

”オンサ”とかで出る音でしょ?

そのとおりです。

オンサで出る「ポー」という音を加工していきます。

最初はsin波に、もうひとつのsin波をずらして合成したりすることにより、少し音色の変わった音が出ます。

その変わった音色を超超高速ビブラートするんです。

ビブラート?

よくカラオケとかでするやつ?

そうですね。

音楽の知識がある人はわかるかもしれませんが、ビブラートというのは音を揺らすことですね。

氷川きよしや、和田アキ子の歌声なんか聞くと良くわかると思います。

・・・もっと、適切な例はなかったのかしら・・・

言いたいことはわかるけど、例が微妙すぎるわ・・・

そうやって出した音は、ギターになったりベースになったり、ドラムになったりと、さまざまな音を作り出すことができます。

へぇ・・・

ファミコンとは違って、作り手側が思い描く色んな音色が出せるようになったんだね。

はい。ですが、話を聞いていればわかったと思いますが、相当職人的な技術が必要となります。

そして、FM音源はギラギラした金属的な音は得意だったのですが、柔らかい音は苦手です。

え?

じゃあ、そういう音楽は出せないの?

いや。出せますよ。

実際に、ソニックザヘッジホッグに関しては、やわらかい音なんかもしっかり再現していますからね。

実は、あのリングを取る綺麗な音も、FM音源で作られているんですよ!

このことからも、当時のセガの技術力がいかに高かったのかがわかります。

・・・まぁ、反面FM音源をうまく扱うことができないと大変なことになるわけですが・・・

メガドライブで”ウルフチーム”から発売された「斬」というゲームは・・・ひどかったですよ。

歴史ものなのですがFM音源で作られた効果音・・・すべて「べちょ」っていう感じの音なんです。

・・・ひどいわね・・・

歴史もので「べちょ」は・・・ないわよ・・・

それにしても、このブログは相変わらず日本テレネット系列のネタが多いよね・・・

イジリやすいんですよ。

日本テレネットやウルフチームは非常に面白い歴史を歩んでいますからね。

話が長くなってしまいましたね。

今日はこのくらいにしておきましょう。

次は何について説明するの?

次回は後編です。

スーパーファミコン」と、「プレイステーション」をお話します。

・・・と、言ってもこれらも2つは、つながったお話になると思いますが・・・

・・・え?

つながった話って・・・

スーファミは任天堂で、プレステはSCEだよね?

そこらへんには、深い歴史が隠されているんです。

この続きは次回を楽しみにしてください。