鉱床学 狸掘りと一族 | 五千年前の大洪水と先史文明研究ゼミ

鉱床学 狸掘りと一族

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先日 ある年配者から、金鉱脈の洞窟がある所を聞き、早速Nさんと二人


で出かけてきました。教えられた場所は山深く昔からその筋では有名であ


りました。

チノちゃんとしては沢の横に奥行2~3mの孔が空いていると考えていま


した。現場に着くと そこは土砂崩れ防止の堰堤があり、横穴があっても


埋まっている状況です。

そこで周りの岩盤を調べてみると正確には不明だが金鉱脈が走る石英層

らしき岩盤がありました。


チノちゃんは下ばかり見ているのに、Nさんは上ばかり見ています。

理由は、昔 人は山の稜線を道として 馬に物資を乗せて移動するのだと


いう。




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つまり馬は沢を歩けない(馬は足が弱いので石につまずき足の骨を


折りやすい)ので道に近い稜線の傍に穴があることを教わりました。




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要は運搬に便利なためです。穴自体は小さな穴(狸掘り)で人一人屈ん


で入るくらいだという、(Nさんが言うには掘った穴の後に狸が住みつくか


らだと言う) 




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そこでよくみるとそれらしき場所はあるのだが、雪が積もっ


ており、木が切り倒され、土砂崩れがあるので、残念ながら洞窟探しは断


念し、岩盤を採取して下山しました。

この時思ったのですが 彼等山師の人々は採掘道具(水銀)と生活物資の

調達はどうしたのかとNさんに聞くと、幕府支配の場合には見番が

ありこれが長者屋敷であり、ここで生活物資及び必需品は全て砂金と

交換されたと教わりました。

しかし、幕府支配でない所は、いつ他の進入者が襲ってくるか判らないので

通常は一族で暮らしていたのではないか そして秘密を守るため掟も厳し


かったと思われます。この世界では血縁の信頼が一番であり、秘密が漏れ


れば一族 壊滅の憂き目にあうことは必然であると想像される。

そんな気がして山を後にしました。




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このような世界では 一族の信頼の絆は掟なのか。

それでは今日はここまで、また夢の中でお会いしましょう。