以前にも書いたように、
今、何が常識で何が非常識なのかわからなくなってしまっていますし、
常識、非常識も、
その人個人の印象、どう思われるかの問題で、周りに迷惑が掛からなければ、良いのかな、、、という程度にまで自分がなっているのは事実なのですが、
それでも、私が毎回、何となく落ち着かないものが、新札のこと。
皆さんは、お子さんの習い事のお月謝を新札(あるいはきれいなお札)でお支払いされていますか?
こちらのお教室は、振込みと現金と生徒さんの方で選んで頂いています。
最近は習い事も、自動引き落としであったり、銀行振り込みが多くなっているので、そういう機会も少なくなっていると思いますが、
「お稽古事のお月謝は、新札で。」
というのが、自分が子どもの頃からも、もちろん自分が母親になってからも、それが常だと思っていたので、
封筒から出した皺のついたお札を見ると、
お財布からそのまま皺のついたお札を出されたり、「細かいのが無いのでお釣りがありますか?」と言われたりすると、
どうしても驚きと違和感を否めません。
こちらはいただく側なので、お金であることには変わりありませんし、滞納ではないので、ありがたくいただき、それについて物申しませんが、
私は良いですが、
よそで同じことをしてしまわないことをいつも願っています。
やはりバレエの先生やピアノ先生、お習字やお茶のお稽古の先生、幼児教室の先生方も、
未だにちゃんと仰ってくださる先生は、新札についても、お月謝袋の渡し方についても、ご注意をしてくださいます。これは非常にありがたいことだと思います。
子どもがお月謝袋を持って、習い事にいくようなお稽古事も小学生になると増えると思いますが、
「先生お月謝~。」と渡すことと、
「今月も宜しくお願いします。」と、両手で封筒を渡すのでは、違いますよね。
そして受け取る側ではなく、渡している子どもの側も習う姿勢が変わると思います。
ここは賛否両論だと思いますが、
やはり、新札を用意するという行為自体が、受け取り側への心遣いや敬意が含まれているものです。
幼稚園や学校に入ると、お茶会や、保護者のランチ会、あるいは、部活など何かを取りまとめた集金などあると思いますが、そのときも、皆さん新札で用意されています。
恐らく、そのとりまとめをしてくださった方に対しての敬意や感謝の気持ち、お世話になる側の心意気です。
忙しい中、銀行に出向いて新札に両替することは手間で面倒なことですが、
それでも、やはり心遣いや礼節というものを忘れないで欲しいと思いますし、
そうやって、お世話になったお金を大切に扱ってくださる親御さんの姿は、子どもにも伝わるものです。
渡し方一つでも、お母様がお財布から出されているのか、それとも封書を持って、「ありがとうございました。」とお渡しされているのか、
これをお読みになっている方には、是非、そのような姿勢でいて欲しいと思います。
そして、ご存知なかったら、これから学んで、そういう場面に出会ったらそうして欲しいと願います。
とはいえ、私も忙しいので、先日も保護者会の前に「あ~、新札がない!」と銀行に走りました。
新札はまとめて当面の分両替している、という人も良く聞きますし、
なるべく、何度も銀行まで足を運ばないで済むよう、まとめて両替をするようにしています。
ぽち袋や封筒も、集金がいつあっても良いように、かばんに忍ばせています。
お金の価値には関係ないじゃないか、
受験の合否には関係ないじゃないか、
と仰られる方もいらっしゃるかもしれませんが、一概にそうではないです。
うるさいことを書きましたが、
それでも、うるさく思われても、私はこういったことは知っていて欲しい大切なことだと思います。