四方見については、ブログにも過去何回か書いたことがありますが、

 

四方見雨のドライブでの写真を参照)

 

左右の認識が出来ているのに、キューブ積み木の立方体だけの四方見の問題がうまくいかない生徒ちゃんがいて、

 

昨日は4時間、個別で四方見に付き合いました。

 

 

このお子さんの場合、左右の認識がまだ年少さんなのに、素晴らしく出来ています。

四方見が苦手というより、物事を順序だてて考えていくことをしない、

記号や数の管理をせず、すぐに答えにたどり着こうとしたり、ちゃんと理解する前に感覚で解こうとするので、

順序だてて解いていかなければならない、推理の問題では失敗してしまうことが多いです。

 

この性格を保護者の方もよくご存知で、この性格が今はこういう問題を解くときに仇になってしまっています(^_^;)

 

昨日書いた、”短所を知りましょう。”ですが、本人も、自分はすぐに答を出そうとしてしまうので、そこを我慢して手順をきちんと踏んでいけばわかるんだ、ということを今は一生懸命やっています。

 

 

立方体だけの四方見(上からも斜めからもありますが)、は入試問題で好まれます。

 

絵の四方見より、立方体だけの見え方の推理の方が難しいです。

 

下記基本的にな問題です。

 

 

こういう絵の四方見は、目印があるので簡単です。

 

まず自分と同じ側にいる動物はうさぎ(□)なので、自分と同じように見えている絵に□を付ける。

 

次にうさぎの反対側の犬は、男の子の後姿とボールが見えているので、その絵に○を付ける。

 

左右ですが、右側の猫から考えると、猫に向かって脚やボールが出ているので、その絵にひし形の記号を付ける。

 

最後にたぬきですが、たぬきからは男の子の真後ろの背中が見えていて、サッカーボールは男の子でほとんど見えていません。その絵に△を付ける。

 

 

これは短絡的に、左右を考えず、絵の目印を考えて解いた方法です

本当は、ここも左右を理解していることが望ましいです。

 

 

これで四方見がわかったと思っていると、絵に頼っているだけで、本当に理解していない場合も多いので気をつけてください。

 

 

下のような問題の時に困ったことになります。

 

 

 

 

同じように、四方見はまず自分と同じ人を考えます。

自分と同じ側にいる人は、ひし形さんなので、自分が見えるのと同じ絵にひし形を付けます。

 

反対側の○さんは、自分と反対に見えるので、自分が見える絵と鏡になっている絵を選びます。

 

次に右側の□さんから考えてみると、見えている手前側の手は左手。

左手側の積み木は1階、右側は3階。右上を選びます。

 

△さんは□さんの反対なので、~と選んでもいいですし、

△さんの手前の手は右手。

右手側は1階、左手側は3階、なので、左下を選びます。

 

簡単に書いていますが、△さん、□さんを考えるとき、

左右の判断が難しいお子さんは、まず身体をその向きに変えて、その人になったつもりになって考えてください。

 

また、見え方に慣れるまでは、具体物(積み木)を使って、まず作ってみて、体感することもお勧めします。

 

 

昨日のお子さんの場合、”見え方の推理”、というより、順序だてて物事を進めていく、

ということが暫く課題になりそうですが、

この先、指示工作でも推理問題でも手順を踏むことは続くので、

じっくり取り組んでいこうと思います。

 

 

今日はこれから、絵画・巧緻性・集団行動のクラスです。

体験のお友達が来るので、相談などもどんな雰囲気になるのか楽しみです。

 

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