中学入試、高校入試のため、わが家の兄妹は学校がお休み。

 

長男は部活の合宿で留守でしたが、娘は夕方塾に通っているため、私は土曜日の個別授業の仕事が終わって娘を塾に送っていくことに。

 

15時に、娘の中学校を受けている教え子の、一次試験の合格発表があると聞いていたので、塾へ向かう間、気もそぞろで車に乗っていましたが、無事合格の報。

 

そして、夜になって娘に話を聞きたいとのことで、わが家に来てもらうことに。

 

21時に別の学校の合格発表があり、目の前でお母様が携帯の画面を開く。

 

無事、合格!

 

私は仕事柄毎年こういう気持ちを味わっているので慣れているはずですが、

 

自分がその受験に関わって見ていた生徒さんならある程度合否の予測がつくものの、

 

その子の中学受験のことは見てきていないので、この緊張感たるや!心臓に響きます。

 

その隣で、さらに緊張し興奮している娘がいて、

 

そういえばこの子は受験というものと無縁で何年も育ってきているのだなぁと実感しました。

 

そして、自分の学校に入って欲しい!という気持ちが強く伝わってきて、教え子が帰ったあとも、

「今日は、良かったね!緊張したね。入るといいね、入るといいね。」と連呼していました。

 

二次試験の合格発表も、ドキドキです。

 

 

 

それにしても、中学受験、すごいですね。今は入試の採点もコンピューターで出来る時代です。

その日に受けた入試結果が、その日のうちに出てしまうのですから。

そして、子ども自身がその結果を自覚し受け止めなければならないわけですから、

相当な精神力も必要ですよね。

 

 

小学校受験も東京女学館小学校はその日のうちに結果が出ますが、小学校受験の場合、事前面接である程度振り分けられています。
 

 

今日の話を聞いていると、当たり前ですが、小学校受験の学校選びは親が主導ですが、中学以降になると、本人の気持ちも強く入ってきますね。

 

 

幼稚園受験や、小学校受験においては、私は子どもに一つ一つ合否結果を教えることはあまり好ましいと思いません。

 

幼児に学校の評価の違いはありません。その学校の大学の偏差値の違いも、学校の評判も大人が植えつけなければ、子どもはわかりません。

だから、私立であろうと、公立であろうと、自分を選んでくれた学校が、自分が通うことになった学校が一番自分を可愛がって育ててくれて、一番合っている学校だと思いますし、そう説明しています。子どもには自分の学校を好きになって欲しいと願います。

 

お父様の学校、お母様の学校、兄姉、年上のお友達の学校など、だから行ってみたいな、と思うことも素敵なことです。

また、小学生になることに憧れを抱くことは大切ですし、実際小学校を訪れてみて、生徒さんたちの雰囲気や施設などの子どもなりの感想や、その場所に対する好き嫌いが生まれることもあると思います。

 

それらが子どもの素直なモチベーションになることは賛成です。

 

でも、子ども自身にその学校に入ることをゴールですよ、としている小学校受験は、

もしご縁がなかった場合、その子を否定することになります。

でも、それは違いますよね。

クレヨンに例えれば、小学校受験は、

赤い学校は赤に似たタイプの、赤やピンクの子に来て欲しいな、と言いますし、

青い学校は、青に似た、水色や青い色をした子に通ってほしいな、と思いますし、

公立の小学校は、何色の子でも来て下さ、クレヨンの色全部揃っていていいですよ、と言うでしょうし。

 

お父様と、お母様が選んでくれた学校に伺って、もしその学校が、「ぜひ来てください。」とお手紙をくださった、仰ってくださった学校が、自分で掴み取った合格で、一番自分に素敵な学校ですからね。

 

話は逸れましたが、明日の二次試験も祈っています。

 

山中