もうすぐ3才になる長男。
彼は食べ終えたお碗片手に、毎日私のところへ現れる。
そしてお椀を差し出し
『どじょどじょ!!』
(どうぞどうぞ!!)
『あ、ありがと~!』と、これを言葉通りに受け取ってはいけない。
彼の意に反するのがわかるやいなや、表情がどんどん険しくなる。
受け取ったばかりの私の手からむんずとお椀をひったくり、
『どじょどじょ~~!!』
とお椀をさらに押し付けてくる。
地団駄踏みながら。
実は彼の意訳は
『どじょどじょ!!』
(おかわり!!)
と言うことで、お椀にご飯を盛るのが正解。
白ご飯だけでも彼はいけるが、ご飯にすき焼きふりかけをかけてあげれば
一気に上機嫌になる。
『どじょどじょ!!』
これ、彼にとっては便利。
お菓子の袋開けてほしい時に
『どじょどじょ!!』
バナナの皮を剥いてほしい時も
『どじょどじょ!!』
まぁ~要は彼がすぐに食べやすい用にお膳立てすればいいわけだ。
そんなわけで、
『どじょどじょ!!』で全部通じてしまう環境もあってか、
一向に言葉を覚える気配なし。
もちろん、覚えようという気合いも一切なし。
喋る言葉数自体は少ないものの、感情や行動がドストレートで分かり易く、
何となく要領がよい。
多分、大人になってもこんな感じで、要領良く世の中渡っちゃうんだろうな~
と本棚に這い上がる長男を横目で見ながら、しみじみ思う。。。
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