メディカルアロマ...なぜ?が多すぎて、何を根拠にして選べば良いかが今もわからないアロマテラピー | JMAA 本格メディカルアロマ の セルフケア アロマテラピー by Angie's Palliative Care On-Line Shop

メディカルアロマ...なぜ?が多すぎて、何を根拠にして選べば良いかが今もわからないアロマテラピー

なぜ今でも今までもアロマセラピストという名称がつかわれているか?
なぜ昨今ではアロマテラピー関連組織が挙ってメディカルアロマと名称を変更しているのか?

 

結論から申し上げますと、アロマセラピストとアロマテラピーを混同していることが分かるということです。

まず日本人はアロマというとアロマテラピーと混同してしまい、アロマセラピストを思い浮かべます。


するとアロマ(香り)を使うセラピスト=アロマセラピストと勘違いしてしまうということ。
そしてメディカルアロマと呼称することで、心身を癒したり治したりするアロマテラピーと思ってしまいます。

 

■メディカル利用(治療概念)を語るのであれば、成分の作用(体質的改善)+分子の作用(薬のような即効性)+それら両方に加え、成分と分子、それぞれの量を、個々人の皆異なるお悩み症状まで理解(するのではなく)している必要があるでしょう。

ゆえに必要となるのは主に、薬理学、病理学、心理学、そして身体についての解剖生理学による体の臓器も含む体のしくみであり、アロマセラピスト(アロマテラピーを利用して、セラピーを提供する、できる人)として、その素養を有するための勉強が必要であり、そのために取得するのは資格ではなく、知識と経験であるのは明白のこと。

 

多くの消費者から、受講者さん達から聞くのは、「どのアロマテラピーもメディカルアロマも語っていることがまちまちでどれが本当のアロマテラピー、メディカルアロマなのかがわからない」との言です。

 

本当のアロマテラピーとは、精油の成分と成分の中に含まれる薬理作用を持った分子の量まで理解して使用されるアロマテラピー、すなわち日本で呼ぶメディカルアロマなのだということは、アロマテラピーの発祥からの歴史を読み取ることで容易にわかるでしょう。

 

■治療概念でなければメディカルとは呼べない現実
たまたま良かったという一人の情報をアロマテラピーのおかげにしてしまう現実。

 

最近のご質問では、

「とあるネット情報で、アジョワン、レモン、ティートリーを使い続けて5年で“ガン”治ったという記事を見つけたのだが、これらの精油を買っていいですか?その人の医師は10,000人に一人のケースだと驚いたそうですが...」

というもの。

 

驚きは隠しましたが、正しい情報を口頭でご説明しました。

アジョワンは香りもよくは無いだけでなく、成分や分子もまちまちであるだけでなく、刺激も強すぎるだけでなく、治療概念で使用するには全く無理であるゆえに、もしもショップ等で仕入れたとしても、必ずと言って良いほど期限が来るまで在庫として残ってしまう現実。
レモンはモノテルペン炭化水素類(成分)のd-リモネン(分子)が、精油1本(10ml)の中に80%近く入っていて、鎮静作用のみ。
ティートリーは消毒薬の強さを表わす石炭酸係数で、含有される各分子を調べても抗菌力は無いに等しい、けれどもレモン同様に鎮静作用を持った分子(成分の中の)が散らばるように含有されている事実を語り、まとめとして、下記のお答えをいたしました。

 

1)根拠のないレシピであること
2)危険なレシピであること
3)複数の人に効果を認められたレシピではないこと
4)5年間使用した事実が語るのは、結果としてアロマテラピーのおかげではないこと
5)究極的にレシピとして薬理成分と作用を経皮吸収させたのか、
  または単に香りで嗅ぎ続けたのかも明白でないこと

 

売れ残る精油は4~5年ごとに、曖昧な情報が流れ、在庫整理が行われる業界がアロマ業界と言えるでしょう。


数年前にはローズマリーが認知症に良いとテレビで流し、結果として成分も分子も全て異なるローズマリー系精油がこの日本から一本も無くなったことは、業界としては刺激臭が強く、香りでは使われにくいローズマリー系精油の全てが売れたことは良いのでしょうが、藁をもつかむ気持ちの消費者にとってはいかがなものか。

 

一昨年前の年末には、フランキンセンスとサンダルウッドが癌に良いなどと情報が拡散し、業界としてはこれら高価な精油ゆえに、香りは日本人好みでもなかなか売れずに残ってしまう精油を売り払ってしまう、ある意味消費者、しかも“命のやり取り”が関わっている癌という題材を利用して得ることは、果たして私達人間の倫理観に照らした際に、いかがなものかと疑問を感じるおろか、決して行ってはいけない行為であると、セラピスト(セラピーを提供する人達)は考えなければなりません。

 

アロマセラピストと出会った時には...:


香り(アロマ)を利用して、本来は他の技術や知識に付加するセラピストであるか、
薬理作用(精油の含有する成分と分子)を利用して、本来のメディカル利用のアロマテラピーの使い方を教えてくれるセラピストであるか、

これらを見極めることが重要です。

 

「なぜ?」を複数回聞いても、常に根拠を語れる人が本当のメディカルアロマセラピストです。
そういう人もいた、そういわれている等、曖昧な回答をするセラピストがいた際には、医療界同様にセカンドオピニオンを他のメディカルアロマセラピストに聞くことが重要です。

 

NPO法人日本メディカルアロマテラピー協会神奈川校では、一日集中の講師育成講座ご受講の皆様へは、使用する精油の成分も分子も明確に分かる早見表を無償で提供しています。

これにより、協会の27年の臨床実績に裏付けされたレシピを使用する講師の方々でも、聞かれれば即、回答できるようになっていただいております。

そして、資格は取得した時がスタートです。


人に聞かれて、正しい回答をすることで、自然と精油の知識が身についてきます。

資格のレベルでアロマセラピストの良し悪しはわかりません。
要されるのは人間性と学びと思い遣りの精神です。
そして最も重要なのは、相手の立場に立って、原因を考え、正しいセラピーを提供すること。
決して精油を薦めることではありません。