北九州には”どきどきうどん”なるものがあるらしい。
どきどきうどん=どぎどぎうどん
(戦後、牛ほほ肉の脂身を棄てるのがもったいなくて使い、つゆの表面がギトギトしていたことから自然発生した名称)
そこは、男の世界らしいが、
「食べたことがない!」と言うと、妹が「そりゃ~いかん、明日の朝行こう」と。
朝からやっていて、労働の前の朝食的に食べる事が多いらしい。
妹のオススメは、”今浪うどん”らしいが生憎この日は休みだったので
妹の旦那様から情報をいただき
どきどきうどんとしては、あっさり目だという”いわさき”へ車で向かう。
車で連れて行ってもらったので、場所はよく分からないが小倉競馬場の近くの模様。
車内で妹に洋服チェックを受け(落ちついた格好がオススメ)、
「騒がず、さっと食べる」と注意事項を受ける(笑)
「妹も初めてのお店」なので、食べログで検索!
強い味方、ふるふる.さまのレビューを熟読し、車の中でオーダーの練習。
「よもぎ肉うどん(小)と、白肉うどん(小)下さい」と暗号のように唱える。
さて、暖簾が掛かっているだけのお店。
入りに憎い。(実際近くを散歩しているお姉さんは、行ってみたいけど行ったことがないと言っていた)
勇気を出して入ってみたら、あんなに練習したのにタイミングを逃した・・・。
「入ったらすぐ注文」これがインプットされてなかった私・・・。
彼女の眼光の鋭さに怯んだ・・・。
おどおど・・・・。
水をセルフで注ぎ、テーブルに持っていく間に、何とかさっきの暗号を唱えることに成功。
「ほっ」
店内は、中央に8人くらいのテーブル席、奥に3席のカウンター、
左側に6人ほど座れそうな小上がりがあり
先客は、5名。
全て男性。
テーブルの上には、切り干し大根と昆布の糠漬け、
しょうが(どんとおろし金と共に)、
唐辛子などが並んでいる。
この糠漬け、糠がいっぱいで初めての感覚。
ちょっと苦手だけど、段々癖になるらしい・・・。
よもぎ肉うどん(小)550円と、
白肉うどん(小)500円。
違うのは麺。
よもぎうどんの深い緑は、まさに青汁色。
その見た目のインパクトは絶大だが、味はそんなに”よもぎ”という感じはしない。
白うどんとのコシの差も感じない。
しかし、その青汁色の威力は、健康な気分にさせてくれる。
甘辛で、柔らかい牛肉と青ネギがのったうどん。
関東風の醤油つゆに、牛すじ肉の甘辛汁が混ざって美味。
ここに、自分で生姜をガンガンおろして食べると
風味と辛みが加わって、ちょっとあっさり。
体がポカポカする。
朝から、「さー働くぞ!」体を活気づかせてくれる男の朝食どきどきうどん。
違う意味でどきどきしたわ~。
帰りに、
「お店に入ったらすぐに注文しなくちゃ。注文とってくれると思ったん?
東京じゃないんだから、北九州ではあんなの当たり前。そんなんじゃ北九州で生きていけない。
練習の意味がない。ふるふる.さんに謝りなさい」とまでは言われていないが
妹に叱られた。
だって、怖かったんだもん。
私もまだまだだ~。
妹の方が上手(爆)
よもぎうどん いわさき
(うどん
/ 競馬場前駅
、北方駅
)
昼総合点★★★☆☆ 3.5