ジェラシー (Insipred by 綾本さん) その1 | ロボットヒロイン大好き!

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久々に弓さやかと再会し、アンドロメダAとのシミュレーションバトルを終えた剣鉄也。
数日間を光子力研究所で過ごした後、オーストラリアのゴールドコーストに戻ってきた。
オーストラリア軍の飛行場に着陸したグレートマジンガーからブレーンコンドルが分離し着陸する。
その前にタイヤを軋ませて停止する、真っ赤なオープンカー。
「おかえり。鉄也」
運転席から炎ジュンが手を振って、鉄也を出迎える。


市街地から少し離れた、ビーチサイドのコテージ。
辛く、長いリハビリをおこなってる鉄也と、献身的に彼をサポートするジュンが暮らす家だ。
ソファに並んで座り、コーヒーを飲みながらくつろぐ二人。
「さやかさんは元気だった?」
「ああ、相変わらずだったぜ」
「さやかさんの新しいロボット、どうだった?」
「アンドロメダAか?すごかったぜ。グレートが手も足も出なかったぜ・・・」
「本当?すごいわね」
「まだ最終調整中らしいが、彼女が完成したら怖いものなしだぜ」
「負けず嫌いのあなたがそう言うなんて・・・よっぽど強かったのね」
「ああ。完敗だった。見た目はかわいい女の子そのものなのにな」
『かわいい』という言葉に微妙に反応して、ジュンの眉が少しつり上がる。
もちろん、鈍感な鉄也は気付いていないが・・・


「わたしの新しいロボットも見てきてくれた?」
光子力研究所ではアンドロメダに続いて、ジュンの新しいロボットの建造が進められている。
「・・・ああ」
なんとなくはっきりしない鉄也の反応。無理もない。
清楚で少女っぽいアンドロメダに比べ、ジュンの新しいロボットはグラマラスでアダルトなデザインだったのだ。
スピードを重視したアンドロメダに対し、武装を充実させているので仕方がないのだが・・・
硬派な鉄也には刺激的過ぎたのだった。
「なによ、それ・・・未来のパートナーには興味ないってわけ?さやかさんのロボットはかわいいって言ったくせに」
そんな背景がわからないジュンは、ぷっとふくれてしまった。
「いや・・・時間もなかったし・・・」
あせる鉄也。しかし・・・
「時間がないはずないでしょ?何日いたのよ」
「そ・・・それは・・・」
完全に墓穴を掘ってしまったようだ。
「じゃあおやすみ」
バタンと大きな音を立てて閉まるドア。


【続く】


グレートマジンガー 1


グレートマジンガー VOL.2


グレートマジンガー VOL.3