裏に流れる音が聞こえますか? | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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学生時代、当時のバンドマンの彼氏との初デート。

新宿を歩き倒して、ふと高層ビルの間の路地に入り、小さなスペースに腰をおろしました。


彼はこう言いました。


「目を閉じて。」


私はドキドキ!


しーん・・・

流れる時間。


聞こえてきたのは次の言葉。


「うーん。いろんな音が聞こえる。」


どてっ。


あははは!期待を裏切ってごめんなさい。

私も期待外れでした!(爆) 


「目を閉じて、耳を澄ましてごらん。いろんな音が聞こえるよ。」


ま、いっか・・・と素直に目を閉じてみると・・・


電車の音、中央線かな?京王線かな?

サラリーマンの話声。

車の音。

かすかに聞こえる、パチンコ屋さんの音。

たまに飛行機の音も。

そして、自分の呼吸音。


わーん・・・という風にしか聞こえなかった、都会の雑踏の音が、バラバラに聞こえてきた瞬間でした。


彼は目をつぶったままこう言いました。


「この練習をすると、音楽を聴いてもバラバラに聞こえるんだよ。

ドラムの音、ベースの旋律、キーボードの旋律。主旋律を奏でる裏には、沢山の副旋律があるんだよ。」


ほんとだ!


と、甘い期待など吹っ飛んで(笑)、感動してずーっと二人で目をつぶっていた変な時間を思い出します。


当時私は「耳コピ」といって、既にある楽曲を耳でコピーして再現するという練習をやっていました。

沢山の音の中から、キーボードの音だけを探して、耳でコピーするんです。


最初は一つの曲としてしか聞こえないのですが、少しづつ少しづつ聞こえ始めるのです。

キーボードの旋律が。


そして、音がバラバラに聞こえだすと、どういう事が起こるかというと・・・

「自分ならこうする!!!」というのが急に出てきます。


このストリングスより、私なら哀愁漂うロックオルガンを使うようなあ~とか

ここではなにも弾かない方がいいのになあ・・・とか

もっと自己主張した方がいいな・・・とか!


そして、そういうアレンジができるようになると、次に・・・

「自分で曲を作りたい。」と思うようになります!

「自分が聴きたいものは、自分で作る。」

こんな風になってくるんです。


どんな事も、結構同じかなと思います。

それが、自分の「色」であり、OSなんですね。


様々な心地よい主旋律の裏に、別の旋律が流れていることに気づいたとしたら。

それは、オリジナリティーの始まりです。


例えば、セミナー一つとっても、沢山の人が関わっています。

スタッフをさせていただくことが増えて、そんな部分がようやく見えてまいりました。

講師という主旋律の裏には、受付、物販、司会、ゲスト、体験を話すショートスピーチをしてくれる人。

見えねど、応援してくれる人の存在・・・。


何よりも、強力ににオーケストラを奏でてくれるのは、参加者の方々のようです。

一緒にのりのりで踊ってくれるのか、そうでないのか。

お客さんが乗ってくれると、演奏者ものりのりになるのは、どこの業界でも一緒なのですね(笑)

お客さんに育てられる部分が大きいのでしょう!



実は人生そのものでも、そうではないでしょうか?

オリジナリティを発揮してライフワークを楽しそうに送っている人にお会いすると、その方からは必ず人生の「副旋律」が聞こえてくるような気がします。


もちろん、応援してくれる人々。

絆を結んだ人たちが奏でてくれる「副旋律」。


そして、もうひとつの観点から見てみると・・・


「成功体験」という「主旋律」だけではありません。

自分らしくない人生を歩んでいた時の悲鳴だったり、破産や離婚、そのような深く重い経験だったりもするのです。


今、辛い状況にいらっしゃる方がいるとしたら、きっと最高の「副旋律」になるのではないでしょうか。

最高の強みであり、深みになります。


本田健さんも「きっとよくなる!」の中で

「最悪だと思った出来事が、間違いなく今の幸せを運んでくれた。」とおっしゃっています。


「主旋律」を「最高の主旋律」として聴かせるために存在しているのが「副旋律」なのですから!

その存在をどうとらえるかで、「主旋律」がひときわ輝いてきます。

逃げずに、きちんと経験すればするほど、素晴らしい楽曲に出来上がってくれるのかもしれません。


そして、どんな人も、自分の人生のバンドのフロントマンです!

すべてはあなたを輝かせるためにあるもの・・・。


そしてまた、人生そのものが、素晴らしい楽曲であり、オーケストラなのかもしれませんよね。