利養・名聞・勝他 この心が人生を苦しいものにしがちである、と澤谷先生が前におっしゃったと記憶しています。
利養は、自分中心で自分の得になることはするけれど、損になることはしない。計算心。
名聞は、名誉や地位を欲しがる心。勝他は、他人に勝つ競争心。
しかし、このような思いを持つのは「自分が3億分の1の確率で生まれてきた尊い命だと知っているから」
・・・ともおっしゃられたように思います。
40ウン年前、ある青年が山村楽鴬師匠という名取り(日本舞踊の講師)に付いて、日本舞踊を習っていました。
楽鴬さんの稽古場は自宅で、稽古場の二階には休憩室があり、コタツがあったそうです。
コタツに入って思わず気持ちよくなりうとうとと眠ってしまいました。
そこに、楽鴬さんの親友の、同じく名取りの山村龍正さんが遊びにきました。
「あ、上にお弟子さんが待機しているから、話しでもしててね。」と、楽鴬さんに言われた龍正さんは
「へえ~そうなんだ。」と思ってトントントンと階段を上って行ったそうです。
「・・・なん~だ。寝てるじゃん。」と思って龍正さんは、どんなお弟子さん?と覗き込んだそうです。
龍正さんはとてもおしゃれで、当時流行った 『君の名は』のヒロインのまねをして、真知子巻きという、首から頭にかけてショールを巻くスタイルをしていたそうです。
ふいに目を覚ました青年は、ニッコリ笑った真知子巻きの、その龍正さんに心奪われてしまったとか。
実は、これは私の父と母の初めての出会いです。ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆面白いですね。
もし、楽鴬さんがいなければ、もしコタツがなければ、もし真知子巻きをしていなければ(笑)・・・・
アブナイアブナイ、私は生まれていないかもです!
そして今、こうやって、ありがたくもこのブログを読んで頂いていると言うことは、そこには必ずあなたのご両親の「出会い」があるわけです。
こんなことを書いたのは、昨日から送られてきているメルマガに
「毎日の感謝と、毎日よかったこと」を見つけましょう!という課題があったからなのです。
今日「おまえの腹の据わり方はお母さんそっくりだな~。」と言われて、私の母の若かりしころを思い出しました。そんなこんなで、今日は両親の出会いに感謝してみようと思いました。
すると、何だかとても癒されました。
感謝・・・・。生まれてきたこと、それも3億分の1の確率で。
両親の出会いに感謝。
真知子巻きに感謝?(笑)
利養・名聞・勝他 ・・・そんな気持ちが出てきても、自分が尊いと知っているがゆえ・・・と
自分をまるごと認めてあげることも必要だと思います。
それほど、あなたは尊い存在なんです。