繭家の人生こぼれ繭

繭家の人生こぼれ繭

人にも自然素材にも優劣なんかない。『こぼれ繭』と呼ばれていたものに目をかけて、愛情を持って「カタチ」のある製品にする。そこから生まれる「やさしさ」から「人やモノ」を思いやる心が生まれるのだと思います。

我が家の小さな家庭菜園で絹さやを取りながら‥今日は、車の往来が多いなあって思っていたら、、家の前の道路は妙義山に向かう通り道でした‥なるほど今日からゴールデンウイークでしたか、、私はどこへも行かないというというよりも、行くあてもないので‥GW中はやり残した擬革繭の実験でもいたします(これだとお金もかからないしね)…さて、お昼のランチは私の大好物の絹さやの味噌汁に、塩胡椒のソテーで(ああ〜たまりません)…自給自足のスローライフでいきましょう(感謝)

まあ〜長いことものづくりをしていると、主力の機械が急に壊れたりして途方に暮れたりもする‥若い時だったらアタフタしたりもしただろうけど、、この歳になると、結構、達観している自分がいる(機械も人間もいつかは故障する)…昔、親父からよく云われていたことが「予期せぬ事がやってくることがある‥そんな時には冷静に前後策をよく考えてみる‥それには二の矢三の矢をいつも用意しておく事が肝心だ‥」今回の中心的な機械が壊れてしまい、修理にも時間がかかりそうだし、もしかすれば直らないかもしれない‥だとしたら、最善の策はどうしたらいいか?昨日一晩よく考えて‥早速に早朝から試作を開始いたしました…毎日、何がしらの実験を繰り返していたので、ノートを引っ張り出して、アレコレとページをめくっております‥まだ正解にはたどり着いてはおりませんが…上手くいきそうな予感はしております‥諦めず、へこたれず、まずは思い立ったら吉日であります‥それとポジティブシンキングかな‥

なんかNISA(ニーサ)っていろんな証券会社や政府も奨励しているけど‥際限なく経済がうなぎのぼりにいくことなどありゃしないってことくらいは、みんなわかっているんだろうけど‥国が年金の積立から株を買っているのは周知の事実ですが、、これって横井小楠からすればとんでもないことで、『貨殖の政』はやってはならないことだと云っております…上下乱交するものに年金から運用するなんて、失敗したら誰が責任をとるのでしょうかね…国民年金の加入年数を60歳から65歳まで繰上げするとかで、40年かけてやっと年金をもらえるとも思ったら、70歳からじゃないと満額支給しませんよと云われる国民はたまったもんじゃありません‥そこでよくよく考えたのであります、出した結論はといいますとね…少ない国民年金では暮らして行けませんから、細々とでも稼がなければなりません‥この年になるともう大きなことは出来ませんから、ちっちゃなことですが(小笑い)国民年金にプラス1日5,000円を稼ぎましょうと…これってある意味『小商いのススメ』につながるのです‥平川克美著書「小商いのすすめ」に「日本の社会はこれから老いて縮小していくのであり、この問題はもはや経済成長によっては解決できない。私たちにとって重要なことは、天下国家の「おおきな問題」ではなく、自分が責任を負える「ちいさな問題」と、どのように向き合うかということだ。そして、この「ちいさな問題」への処方として、小商い的に生きることを提案する」‥ここ何年か世の中が混沌としております。明日、何が起きても不思議ではありません、そこで何をしなければならいかをちょっと私なりに考えてみました、、したたかにたおやかにに活きているのが職人であります‥だからこそものづくりが出来る環境が今の自分にあることによくよく感謝して…それにはまず健康に注意することが第一で、第二に、小商いに精を出しながら「したたかに、たおやか」に歳を重ねていければ‥

 

 

肩紐を付けて擬革繭のサコッシュバッグの仕上がりです‥だんだんクオリティが善くなってきましたかね‥擬革繭の表情は乾燥が仕上がってみないとわかりません、それぞれシボの出来かたが違うのです、強いもの弱いもの、それによって色合いも多少変化します‥だから同じものが出来ません、一品物であります‥このバッグはシボの掛かり方が弱い方です‥大きさは横が27センチ縦が21センチくらいでしょうか、、スマホとハンカチやお財布の小さいもの(カードケース)くらいかな‥お散歩バッグみたいな感じで、、そして重さですが、なんと68グラムでしかありません、紙で出来たこのようなバッグもみかけますが、このバッグは繭100%で作っています、繭ということはシルクですので肌触りも質感もエレンガント、それに繭は長繊維ですので引っ張り強度も強いし丈夫です‥この他に擬革繭の物語はまだまだたくさんありますので追々紹介させていただきます‥

ブルーの擬革繭にこの裏地を併せてみました‥我が家のグレちゃんもこの中に潜り込みそうです。いろいろと手を替え品を替えやっておりますが、バッグを作る過程で筒縫いミシンというのがあるそうですが、これがなかなか値段が高くて手が届きません‥まあじいさん&ばあさんの2人旅だからぼちぼちと参りましょうかね‥それにしても「見る目があるのに見ず、聞く耳があるのに聞こうとしない」人間が多くなりましたか‥どこの国の政治家とはいいませんが、、「聞く力」はどうなりましたか?

 

 

 

今朝は、無性に忌野清志郎さんの風に吹かれてを聴きたくなった‥そしてボブディランさんの風に吹かれても聴きたくなりました‥

どれだけの道を歩めばいいのだろう
一人の男として認めてもらえるまでに
どれだけの海を飛べばいいのだろう
白い鳩が砂浜で安らげるまでに
あとどれだけ放たれればいいのだろう
砲弾が永遠に廃止されるまでに

友よ、答えは、風のなかにある
答えは、風のなかにある

 

 

 

 

注文していおいたシーチング(裏地)が昨日届いたので、擬革繭のブルーにこの泥棒猫の絵柄の裏地で、早速にサコッシュバッグを作ってみます…世の中ままならぬ事ばかりであります‥せめて裏地くらいはほっこりと癒されたいと思いまして、、先週からネットで裏地専門店を調べていてこの絵柄に出逢いました‥仕上がりを見ていい感じだったら、次は反物で注文してみようかなっと?おっと反物で注文したところで、まだ販売はしていないのに、気が早すぎますか(小笑い)‥これから、ばあさんとよ〜く企画立案販売会議を開いて熟慮に熟慮を重ねてみて‥結果お蔵入りなんてこともあるかもしれません(大笑い)今、ばあさんがミシンでサコッシュバッグを製作中です、出来上がり次第、写真アップいたします…裏地が、、目がチカチカして縫いづらいとさっきクレームがはいりました‥無地のほうがいいのかな??

 

 

 

 

もう55年くらい前の話ですが、私が高校2年生の時に糸繭商をしていた親父が、取引先の製糸会社から繭代金が送られてこないと困っていた‥夜な夜なおふくろと喧嘩をしていたのをよく覚えている…その時の親父がよく云っていた言葉が「人を信用出来ないで商売ができるか!」でしたが、結局繭代金は振り込まれずにその製糸会社は倒産した(当時で4,000万円の金額でした)会社の資産は、ほとんどが銀行や人手に渡って、親父の手元には雀の涙程度しか戻ってこなかった‥親父の商売は兄が手伝うことになって‥私は神田の繊維問屋に就職して2年が経ったある日、兄から電話があり「戻って来てくれないか、俺は違うことをしたいんで、、頼むからお前が親父の跡を継いでくれ」って…で、親父の商売を手伝うことにいたしました‥銀行から借りていた繭代金の返済は、親父と頑張って10年かかって返しました‥親父の云うところの「人を信用しないで商売が出来るか」は、その後の私のいい経験値になりましたが…ほんと商売をしていると考えさせられることが多いですね(合掌)

赤崎勇教授(ノーベル物理学賞/青色発光ダイオード(LED))「失敗も回数が多いほどいつか何かをつかむことが出来る」「われ一人、荒野を行く」の精神で、「結晶の品質をとことん良くすれば必ず活路は開ける」と研究を続けたと言っています。「窒化ガリウム」から綺麗な結晶を生み出す実験を3000回も失敗し、その中でたまたま実験がいつものようにいかなかった時に大発見をしたとのことです‥「あきらめずに続けることの大切さ」‥私もトライ&エラーの繰り返しもあきらめずにやってはおりますが、もうそろそろいい答えがあってもと思うのであります‥そういえば松下幸之助さんもこんな言葉を残しておりました‥「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある」成功の鍵は、成功するまで、あきらめないことなんだと自分に言い聞かせて今日もこれから実験開始です!!

昨日は紫色で試作をしておりました、黄色を下地にその上に緑を重ねて、その上に紫を塗り重ねてみましたが…やればやるほどおかしくなってきて、また失敗しちゃったなんてあきらめかけておりましたが、、『成功するところまで続ければ、それは成功になる』肝に銘じます!!

 

悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう世の中となりましたか…7年前の東京新聞のコラムに山口二郎氏の「文明か野蛮か」が掲載されておりましたので引用させてもらいます‥「野蛮人の支配する王国では、公私の区別がなく、国の財産は権力者の私物であり、権力はえこひいきのために行使するのが当たり前で、役人は権力者に隷属する使用人であった。これまさに安倍政権が支配する日本の現状である。あったことをなかったことにするのが野蛮国である。ようやく権力者の下僕でなく、法に従う文明人でありたいとう公務員の声が政府内部で上がってきている。われわれも文明人でありたいなら、黙っていられないのである。」結局のところ自民党の裏金議員(とくに安倍派が多い)は処分をうけたということで、ほとぼりが冷める(ほんの少しだけ)まで静かにしておけば、有権者がきっと忘れてくれるとでも‥大体が何に使ったかを報告しなくてもいい、それに領収書がいらないなんて、お偉い国会議員??だからいいんだと許していた(許してなんかいないけど)我々国民にも大いに責任があります。今国会で、ざる法の政治資金規正法をきっちりと修正して(この「規正」という漢字じゃなくて、こっちの『規制』という字を使った方がいいんじゃないのでしょうか)‥そもそもが、何に使ったかを報告する義務と領収書添付する(税務署に)、、これって世間では当たり前のことであります…