カルトからの脱却(リプログラミング)方法1;絶対にやってはいけないこと | イノセントでごめん

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よろしくお付き合いを。

身近な方がエホバの証人などの破壊的カルトに係わってしまうと、止めさせようとあせって、逆効果になる行為を殆どの人が取ってしまいます。
対応に慣れてきた方(私もですが)でさえ、うっかりやってしまうこともありますから、これは、実際には忍耐を伴う大変な作業です。
「やってはいけないこと」とは書きましたが、やってしまってもそれで道が閉ざされてしまうわけではありません。
どうしてそうなってしまったのかを考え、分析して、次に生かしていくようにすれば、それは十分なキャリアとなってあなたを助けるはずですから。

1、無理やり引き離そうとしないこと
カルト組織の間違いに周囲が気づくと、ほとんどの方が強くそれを指摘し、力づくで脱会させようとします。
しかしそれは逆効果です。かえって、カルトにのめりこみ、マインドコントロールの解除どころか、マインドコントロールが強くなってしまう危険のほうが大きいのです。
ましてや、組織に接触できないように隔離しようとしたりすることは絶対にやめてください。
彼らは、それを自分達の正しさを証明する迫害だと予め教えこまれており、組織の予言が正しいことを証明してしまうことになります。
結果、より組織にすがろうと必死に抵抗して、あなたを信用しなくなるばかりか、避けようとするようになってしまいます。
それでは、相手に働きかけることが難しくなります。

2、カルト組織に対して、否定的、攻撃的な行動、言動はとらないこと。
1に準じますが、カルト組織の間違いを指摘しても、彼らは耳を貸しません。
組織の過ちを示した書物やプリント類を無理に読ませようとしても無駄です。
カルトの組織内では、家族や伝統的宗教からの批判や質問への答えを準備し、逆に攻撃できるように対策していますし、組織の犯罪行為など自分達に不利な情報は、サタンからのものだから受け付けてはいけないと強く戒められています。
それらに目を通すことは神に背く行為だと教えられているのです。
家の中の目立つところに、告発本や、組織の不正をあばくような資料を置くように推奨しているサイトもありますが、私はこれには反対です。
(時期が来れば自分から資料を片っ端から見るようになります。)
むしろ、初期の段階で反組織への資料を見せようとすると、相手はあなたに不信感を持ち、警戒されてしまい、良好な関係を保てなくなってしまいます。
週に何日も集会場に集まっているのは、理論的な教えを受けているだけではありません。
「こう言われた時はこのように答える」というようなロールプレイング(対話の訓練)が行なわれていることは良く知られています。
このトレーニングは、いかに組織が魅力的かということを伝える練習のようにも見えますが、それはトレーニングに参加する者にも、より強く組織の正しさを信じさせ、意志を固め、それを広めなければならないという使命感を得るよう教育されていくプログラムの1つなのです。

3、感情的にならない
これは、彼らとの人間関係を壊さないためです。
2でも少し述べましたが、まず、相手と良好な関係を持てることが必要です。
彼らとの間柄が親しければ親しいほど、あなたが感情的になると、相手も感情的になって、最悪の場合、対話すら拒否されることになってしまいます。
コミュニケーションがとれなくなると、彼らの居場所は組織の中にしか無くなってしまい、ますますのめり込ませてしまいます。
もし、すでに人間関係が壊れているのであれば、まずそれを修復する必要があります。
その場合はあなたの方から譲歩して、先に謝るなどの行為が求められますが、取り合えず会話ができるようになるキッカケが出来ればよいです。
また後で説明しますが、自分は考えが違うので、相手に従うことはできないが、相手の自由は尊重しているという、中立の立ち位置が重要になります。

4、相手の組織依存に対して肯定も否定もしない
マインドコントロール下にある人は、よく麻薬患者に例えられます。
その状況を理解しようとする熱意は必要ですが、麻薬に手を出すことを肯定してはいけないのと同じで、相手が手を出しているカルトを肯定するようなことをしてはいけません。(肯定されたと相手に思わせなければいいのですが)
肯定も否定もしないということは、手の出しようがないようにも思えますが、それが実は相手を一般社会へ引き戻す扉となるのです。
あなたが、見解は違うが、相手を見捨ててはいないことを示し続けることが大事なのです。

5、カルト組織に出向かない、来られても対応しない
好意的であれ、対抗意識からであれ、あなたが集会などに付いていくことは危険です。
同様に、もっと良く知っている人を連れてくるからと言われても、応じてはいけません。
まず、相手にあなたが話を聞く気になった、集会に出るという進歩が見られたと、満足させてしまう結果になります。
次に教師的な立場の人と議論して論破しようなどとしても無駄です。
のらりくらりとかわされた上「ご一緒に勉強されればお分かりになります」と、勧誘で締めくくられるのがオチです。
向こうは、そういう場合の対処訓練も受けていますから、ミイラ取りがミイラにならないとも限りません。

6、教えないこと
破壊的カルトについて学べば、その組織のウソ、偽り、教義の矛盾、社会とのトラブル、信者が受ける害について、次々と分かってきます。
おそらく、あなたは破壊的カルトについてすでに多くの情報を得ているでしょう。
それらの知識は脱カルトの促進力になりますが、大切なことは、情報を知っていても本人には絶対に教えてはいけないということです。
まず、相手が奪われている「考え、判断する」という機能を回復させないと、組織の反社会的な部分をどのように噛み砕いて穏やかに説いたとしても、右から左へ抜けるだけですし、信頼関係を壊しかねません。
しかし実際にやってみると、これが案外難しいのです。
話をしているうちに「何でこれくらいのことがわからないのか」と、イライラしてきますし、そうなると、つい感情的になって「こういうことでしょう!」と反組織的発言をぶつけてしまったり、逆に同じことしか繰り返さない相手に愛想を付かしてしまい、どうにでもなれ!と投げ出してしまったり。
ですが、この「教えない」という姿勢は、相手が奪われている「考え、判断する」という機能を回復させる環境を作り、その機能回復訓練をさせるのに必要不可欠なスキルです。
具体例は次回以降、順次アップしていきます。
遅筆故、時間がかかりますが、ご容赦願います。