マルぐぇット | まゆみのソリロクィ

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イギリスでハリポタ生活!?イングランドの魅力満載♪



少し話が前後しますが、日本旅行の数週間前に
ミュージカルマルグリット を観ました。


実はしばらく前からチューブのエスカレーター沿いに
この大絶賛ポスターが並んでいて、その「ウェストエンドミュージカルの全て!」
というキャッチフレーズに色々とくすぐられてはいたものの
60ポンドというお値段にがっくり膝をついていたところ、
ある日シスタが土壇場どっとコム で12.50ポンドのチケットをみつけてきたので
面舵いっぱい!と気楽な平日観劇に踏み切ったのですが


なんかすっごく不景気なモン観た・・・。
(感想)


主役がRuthie Henshall(シカゴのロクシーetc)で
音楽担当がレミゼのゴールデンコンビで
セットも洒落てて可動式で色々な材料が揃っているのに、
なんかあらゆる方向にだいぶダメ!


私はシアターが大好きで大好きで、舞台という空間で行われるありとあらゆるものを
基本的に愛していますが、そんな私の今までの観劇キャリアで
ダントツで愚作認定を受けているものは

1)ラ・マンチャの男

(暗くてよく見えなくてセリフが聞こえなくて
クスリとも笑えなくて歌が頭に残らなくて爆睡)

2)チキチキ・バンバン

( ゜∋゜) ← こういう顔で2時間ガマン

などがありますが、この基準でいくと私とシスタは
マルグリットの楽屋に二人して討ち入らなければいけません。(どんだけ)
だってだってグダグダだったんだもの!





ドイツ軍統治下のフランスで、ナチス将校に囲われて
きらびやかな生活を送る元歌手のマルグリット。
彼女と恋に落ちる若いジャズピアニスト・アルマン、傍らにはお約束のようにユダヤ人の仲間。
これだけ聞けばそれなりのストーリーが捻り出せそうですが、
実際はその二人のイチャらぶ話に2時間付き合わされて幕。
ごくたまにコーラスの皆さんが戦争はツライーとか歌って
ラストは音程のおぼつかないヒロインが唐突に死んで終わりです。激萎え!(笑)


そういえば開演前にチケットを受け取りに行ったら
結局「アップグレードです!」と60ポンドの席に通されたのですが(客入り悪!)
ある意味ザッツ買収。ひょ、評価は変えないぞ!
しかも劇中、私の割と近くで気分が悪くなって戻してしまった人がいたので
事情を説明してバルコニーの座席に移ったところ、パンフレット売りのアルバイトの子が
「毎日この歌聴いてる俺も吐きそうだよ!アルマン!アルマーン!(←モノマネ)
ちなみにこの芝居、11月までもたないって噂だヨ。」と言うので
もう本気で帰ろうかと思いました。

実際には10月までもたず
先週打ち切りになり、それに際したプロデューサー側の発表に
「昨今のクレジット・クランチの影響でチケット販売が伸びず・・・」とか書いてありましたが
それは違うぞ?

家が買えないのとローンが返せないのと生活が苦しいのは
確かにヤツのせいだが、マルグリットの敗因はもっと別にあるだろう!


ついでに心配なのは、赤坂ACTシアターがこの作品を
日本で上演する気マンマン なことです。
それに向けて日本の関係者もロンドン版を下見に来られたと推測しますが、
アップグレードされた観客&それでも目立つ空席&幕が下りてライトがついた劇場の
あのケッ!という雰囲気、あれを見て思いとどまったりしなかったのか・・・。
文化の輸出ならビリー・エリオットをあげるから!
まあ舞台は生き物なので、キャストによっては何とかなったりすることもあるでしょうが
とりあえず私は全力で持ち出し反対です。


マルグリット・プロモーションビデオ


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