岩波新書出版記念シンポジウム「世代間連帯」が社会を変えるというイベントが東京大学でありました。

以前、読書メモとして「世代間連帯」 の読後記録を記事にしています。
この本自体、とても面白く共感できることがたくさんあったのですが、今回のイベントはそのメンバーがすごいビックリマーク


ジェンダーといえば、上野千鶴子先生です。

それからこの本の共著である辻本清美衆議院議員

それに、声がとってもステキな姜尚中氏ラブラブ

なんてすばらしいメンバーなんでしょうドキドキ


私のツボでしたので、セミナーがあんまり得意でない私も即刻参加申し込みをしました。

【パネラー】

姜尚中(政治学者/東京大学情報学環教授)

辻元清美(衆議院議員/国土交通副大臣)

湯浅誠(自立生活サポートセンター・もやい事務局長/内閣府参与)


【コーディネーター】

上野千鶴子(社会学者/東京大学大学院人文社会系研究科教授)

日時◎5月14日(金)19:00~21:00(受付開始18:40)

場所◎東京大学文学部 法文2号館1大教室(定員220名/手話通訳あり)

主催◎「世代間連帯シンポ」実行委員会

共催◎東京大学ジェンダーコロキアム

後援◎岩波書店



まず、会場に入っての第一印象

男性と中高年の方が多い!ジェンダーの集まりだったのできっと女性が多くて、ちょっと怖そうな感じの人が多いんだろうなあ~と勝手に思っていましたが、全くそんなことありませんでした。

何かのサークルの集まりみたいな感じ。


この「世代間連帯」は去年7月に発刊していますので、その時は政権交代も、辻元清美氏が副大臣になることも全く想定されてない状態で書かれています。

ですから、今回は政権交代後にどうなったか?(実際に政権にかかわっているお二人がいらしたので特に)から始まりました。


辻元氏は、「意外に官僚の抵抗が少ないことに驚いた」「NPO出身者が政権に入ったことが大きく変わったこと」と、おっしゃってました。

また運動家が副大臣になったことで、省内の雰囲気も変わってきたとのことです。


その他子ども手当のこと・年金問題・住宅問題などがディスカッションされました。


特に姜尚中氏のお話しは非常に興味深いことが多かったです。

非常に韓国の内情にも詳しく、いろいろディスカッションの中での発言が、一歩外から日本を鳥観しているように感じます。


2002年にアルゼンチンが財政破たんした時に、ブエノスアイレスに1カ月いらしたそうで、その時の経験から、「国家破たんしても生きていける」とおっしゃっていました。

そこから考えると低成長時代には貨幣化できない実物経済を成長させる必要があると。


確かに、人間は多少家が狭かろうが貯蓄が少なかろうが、食べ物と水・電気・ガスが保障されればそんなに大きな不安なく生きていけるでしょう。

アルゼンチンはIMFの受け入れを拒否しましたが、今現在何とかやっていけてます。

これは、実物経済が成り立っていたからだとおっしゃっています。


また、「東京はインフォーマルセクターが少ない」との発言に大きくうなずきました。

たとえば、ソウル・NYなどでは、(氏はほかの都市も挙げていました)電車に乗れば物売りが、道路には屋台がたくさんあります。

しかし東京であまりそのような状況を見ることはないでしょう。


つまり、東京では、「人々が自由に生きる方法が少ない」ということではないか、ほかの大都市ではたとえ無職になっても、道路で野菜を売ったり何らかの方法で生き延びる方法がある、もしくは企業に依存しなくても生きていく方法が残されている、と語られていました。

いろいろな社会を見て、日本に合う日本独自の方法を見つけ出さなければならないのでしょうね。


最後に、「在日外国人地方参政権」「選択的夫婦別姓法案」のように、予算のいらない法案ですら決められない国に不安を感じていると、姜氏・上野氏がおっしゃっていました。

どう決まるかは別として、議論をする必要があると思います。

私個人の意見としては、どちらも成立してほしいのですが。


この2時間は非常に有意義で楽しい時間でした。

たまたま東大の入り口でお会いした方が、ジェンダーの研究者で、今後このようなジェンダーの会があればお声をかけていただける、とおっしゃって下さいました。


昨年中大大学院でジェンダーに触れてからしばらく遠ざかっていましたが、また少し機会が増えそうでとっても嬉しいです音譜


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