今日、新日本フィルの来季の速報が出ました。
(プログラムについてはコチラをご覧ください。PDFファイルです)

やはり、アルミンクは契約満了とのこと。
在任10年という長期政権だったし、ある程度は予想していたことだけれど、はっきり発表されるとやはり寂しさが先に立ちますね。

私がアルミンクを初めて聞いたのは、2007年だったかと思います。
何度も語ったことですが、錦糸町は遠い、という私に「絶対にまゆさん好みだからいいから聞け」と友人から勧められていたアルミンク&新日本フィルが、地元ミューザ川崎のフェスタ・サマー・ミューザに出演する、というので聴きに行ったのが初めてだったかと。
公開リハーサル、本番、終演後のサイン会、とフルコースを味わって、恋に堕ちた(///∇//)
それまで、どちらかというと熱い演奏が好きだった私ですが、彼の容姿そのままに端正で香り高い音楽に一目惚れでした。

最初はもちろん、ミーハーに騒いでたし、今だってはっきり言えばミーハーなんですが、でも、それまであまり縁のなかったオペラや食わず嫌いだった現代音楽の楽しさを教えてくれたのは彼だった、と感謝と尊敬の念は強く抱いています。
マルティヌーの交響曲全集のCDを買う、とか、シュニトケ聴くために大阪遠征しちゃう、とか、もうアルミンクと出会ってなかったらありえなかったでしょう。
初めてちゃんと劇場で見たオペラ(コンサート形式ではなく)がヤナーチェクの「マクロプロスの事」とか、これもアルミンク指揮だから行ったけど、よく考えたら入門編ではないですよねえ。
(あとで、宝塚が舞台化した作品だった、と知ったけど。オサさん主演のバウ)

アルミンクも40代になって、ヨーロッパに腰を落ち着けて活動したいと思っているのではないかと思いますし、彼のキャリアのためにはそれがいいようにも思います。
寂しいけど。
次の音楽監督は誰になるのかなあ。
メッツマッハ―とか、ムリかなあ。
どなたになるにしろ、アルミンクくらい濃密にオケとかかわってくださる方がいいな、と思います。
そして、アルミンクには退任後も年に1~2回でも振りにきてほしいですね。

就任披露で演奏したマーラー3番で卒業を迎えるアルミンク。
就任の時の演奏はCDになっています。
それから10年を経た彼が作る音楽が楽しみなような、でもその日が永遠に来てほしくないような。
でも、確実に訪れるその日まであと1年半。
悔いのないように彼を追いかけようと思います。