税理士 内田麻由子のブログ

内田麻由子のブログです。
税理士として、経営者として、日本人として、日々の活動や思ったことを徒然なるままに記してみます。


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超高齢者の幸せのかたち 「老年的超越」に共通する価値観は
※出典:http://getnews.jp/archives/661788

 9月15日は「敬老の日」であり「老人の日」でもある。コラムニスト・オバタカズユキ氏が老いの先にある「発見」について考える。

 * * *

 今年の9月15日は「老人の日」であり、かつ、「敬老の日」である。以前はそんなにややこしくなかったのだが、祝日法改正でハッピーマンデー制度を導入した結果、「敬老の日」は2003年から9月の第3月曜日となった。ただ、それに反発する声も多く、9月15日は老人福祉法で「老人の日」とあらたに定められた(2001年から)。今年はその両方がたまたま重なった。

「敬老の日」の趣旨は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことだ。「老人の日」のほうは、「国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促す」ことを目的としている。

 ややひねた見方をすれば、旧来の祝日をひきついだ「敬老の日」には、「長生き万歳!」ザッツオールといったおめでたい感じがある。対して新しい「老人の日」からは、老人を社会福祉の問題として考えようと呼びかけ、そして、老人自身にも自助努力を求めるという姿勢に、超高齢化社会の重苦しさを感じる。両者を比べたら、リアルなのは圧倒的に「老人の日」のほうだ。

 実際、すでに人口の4分の1は65歳以上の高齢者で、そのうち半分は75歳以上の後期高齢者である。言うまでもなく、これらの比率は今後もあがり続け、介護制度も年金制度も崩壊寸前。認知症患者の徘徊問題、老老介護問題、孤独死問題などなど、頭の痛い問題が山積みになっている。

「敬老」の意義は分かっても、ぶっちゃけ「長生き万歳!」と素朴に言えない。長寿の価値は、もうだいぶ前から下落傾向にある。長生きが幸せにつながらない世の中は悲しいけれども現実だ。

 というふうなことを考えつつ、先日発売されたばかりの『話が長くなるお年寄りには理由がある』(増井幸恵著・PHP新書)を読んだ。すると、これが超高齢化社会に対してネガティブな見方ばかりをしてしてしまう自分にとって、新しい視点を与えてくれる本だった。ざっと紹介しておこう。

 著者は高齢者心理学が専門で、東京都老人総合研究所の研究員として活動中。これまで高齢者、特に「超高齢者」のインタビューをたくさん積み重ねてきており、その経験からたとえばこんな話をする。

<九十歳、百歳の高齢の方は、「明日目が覚めないかもしれない」「明日はもう死んでいるかもしれない」ということを自然におっしゃいます。

 私だったら、そんなことを本気で考え始めたら、ものすごく怖くなります。でも、超高齢の方は、怖さというものを感じているようには見えません。死に対する覚悟という雰囲気もありません。それならば、死の恐怖を乗り越えたのかというと、そういう感じもありません。ただあるがままに受け入れている様子です。>

 ある種の悟りのような心境だろうか。いや、ニュアンスとしてはそれとも違っていて、もっとチャーミングな感じの超高齢者が多いようだ。

<九十歳くらいの高齢の方と話していていつも驚くのは、ちょっとしたことに対しても楽しみを感じている方が多いということです。

 食事に関して「ごはんがおいしい」「何を食べてもおいしい」とおっしゃる方はたくさんいます。

 その他にも、「テレビを見ているのが本当に楽しい」、「お酒を飲んでいるのが楽しい」、「寝るのが大好きだ」、「お友達が来て話をするのが楽しみ」など何でも楽しみと感じるようです。>

 著者によれば、70歳ぐらいでは昔できたことができなくなったせいで、自信を失い、うつ的になる場合もあるという。だが、その段階を超えて、90歳以上になると、何か1つでも自分ができることを見つけ、「まだ、これができる」と喜べる境地になるらしい。

 だけどそれって、子供や孫やひ孫など、まわりの手助けのおかげで成り立っている恵まれたケースの喜びでは? そうも思ったのだが、違うようだ。「子供なんて全然来ないし、孫にもずっと会っていない」という場合も少なくなく、老人たちのたいていは孤独感を抱いている。しかし、「嫌な気分はほとんどない。気持ちは落ち着いている。いいことがあるわけではないけれど、とても幸せだよ」というふうに語ることが一般的なのだという。

 こうした気持ちのあり方を、トルンスタムという社会学者は「老年的超越」と名づけたそうである。従来の喜ばしき高齢者のあり方は「生涯現役」だったが、それとは正反対に思えるようなあり方も、超高齢者の幸せのかたちとして存在しているという発見だ。その「老年的超越」には、次のような価値観が共通している。

・身体的な健康を重視しない

・外に向けた活動を重視しない

・社会的役割を重視しない

・社会的ネットワークの縮小にこだわらない

 これらの項目だけを見たら、まるで重度のひきこもりのようだが、「老年的超越」は、何かから逃げているわけではない。身体能力や社会的能力は明らかに衰えていく一方でも、「あれこれ考えない」ことによって、それを否定的に捉えず、現状をあるがままに受け入れ、今を楽しんでいる。メカニズムはまだ解明されていないけれど、そういう境地に達しているとしか思えない超高齢者が、全体の二割くらいはいるのだそうだ。

 もちろん、「老年的超越」の度合いの高い老人だって、誰かに下の世話をやってもらう必要が出てくる。決してキレイ事だけで片付かない現実もある。でも、そうして幸せに老いていく人生の大先輩の姿は、問題山積の超高齢化社会にあって、ひとつの救いだ。「長生き万歳!」と言えそうに思えるのだ。
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国土交通省から7月1日時点の基準地価が発表されましたね。三大都市圏が前年比0.8%上がり、2年連続で上昇しました。緩やかな景気回復を背景に住宅地が6年ぶりに上昇し、商業地も上昇率が拡大しています。一方で、全国平均は1.2%下がっています。全国平均の下落率は前年より0.7ポイント縮まったものの、23年連続の下落。人口減が進む地域の住宅地や商業地は下落が続いています。(9/19日経より)

地方には自然や地域の人のつながりなど、地価(お金)には換算できない素晴らしい財産が沢山ありますね。そうした財産を大切に守り、次世代へバトンタッチできるとよいなと思います。

災害指定区域に指定されると地価が下がるからと住民が反対するという話も聞きましたが、お金のものさしよりも、かけがえのない命のものさしを大事にしたいものですね。広島の土砂災害から1ヶ月、昨日は最後の行方不明の方がようやく見つかりました。

今日は相続後の譲渡のお仕事で埼玉へ。相続税の申告期限から3年以内に相続財産を譲渡した場合には、取得費加算の特例があります。今日も和顔愛語で素敵な一日を。
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税理士の内田麻由子です。弁護士の武内優宏先生との共著『誰も教えてくれなかった「ふつうのお宅」の相続対策ABC』が、セブン&アイ出版より8月30日に発売されます。

これ1冊で、相続に関する法律・税金の基礎知識と、さまざまな「ふつうのお宅」の失敗事例・成功事例が学べる、とってもお得な書籍です。

●「はじめに」より
シニアのみなさまの関心事といえば「3K+3S」ですね。「3K」は「健康・家族(特に孫自慢?)・家計」、そして「3S」は「趣味・仕事・社会貢献(ボランティア)」です。なかでも健康は一番の話題です。「自己紹介 趣味と病気をひとつずつ」という川柳(「シルバー川柳」ポプラ社)もありました。

健康長寿は万人の願いですね。生涯現役でピンピンコロリを望む人も多いのですが、ある医師に聞いた話によると、実際にピンピンコロリで死ねるのは20人に1人だそうです。ご存じのとおり、日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳です。ところが健康寿命は、平均で男性70歳、女性74歳です。つまり、平均寿命から健康寿命を差し引いた「健康ではない期間」が、男性では約10年間、女性では約12年間もあるのです。65歳以上の高齢者のうち、4人に1人が認知症またはその予備軍であると推定されています。

長寿化に伴い、相続も「老老相続」になっています。90代の親から70代の子への相続もめずらしくありません。賢い相続対策をするためには「元気なうちに、早くスタートすること」が大切です。相続対策は、遺言や生前贈与、不動産の売却などの法律行為を伴います。法律行為ですから、認知症が進んで意志能力がなくなってしまうともうできません。認知症にならないまでも、病気になってしまったり、高齢になり体力や理解力が低下すると、相続対策どころではなくなってしまいます。「まだ元気だから相続対策など早い」のではなく、「元気だからこそできるのが相続対策」なのです。

相続対策をするならば、気力と体力のある60代のうちに、遅くとも健康寿命の平均である70代前半にはスタートしたいもの。自分一人の考えで決めてしまわずに、家族でよく話し合うことも大事です。健康に気をつけることはいいことですが、同時に、健康なうちにやっておくべきことについても、本書でご一緒に考えていきましょう。

近年、相続に関心を持つ人が増えています。その要因の1つは、平成27年からの相続税の大増税です。基礎控除額の4割縮小により、東京都内では約5割、東京国税局管内(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)では4割超のご家庭で、相続税の申告が必要になるという試算もあります。首都圏では、自宅のほかに預金が数千万円あれば相続税の申告対象となる可能性が高いと言えます。なお、本文でも触れますが、「相続税の申告が必要となる人」には、「特例を使い税額はゼロだが申告は必要な人」も含まれます。今後はふつうのお宅でも、しっかり相続税に備えることが必要です。

もう1つの要因として、エンディングノートの普及により、相続や遺言への関心が高まっていることが挙げられます。エンディングノートは、自分の考えをまとめたり、家族で話し合うためのツールとして活用するにはいいのですが、法的な効力はありません。また、自己流で作った遺言が法的に無効だったり、中途半端な遺言を遺したためにかえって争続になってしまうこともあります。「うちには大した財産もないから……」と思われるかもしれませんが、大した財産がない方がもめるのです。ふつうのお宅でも、いやふつうのお宅だからこそ、相続や遺言についての知識は必要といえます。

本書は3部構成になっています。

まず序章において、相続・遺言の法律と相続税・贈与税についての基本的な知識を、相続の専門家である弁護士と税理士が、やさしくわかりやすく解説しています。

次に、実践ケース編では、仲が良かったはずの兄弟なのにもめてしまった事例や、自己流の遺言が相続紛争の火種になってしまった事例、遺言があったのに相続税のことを考慮していなかった事例、生前贈与を上手に活用したり一次相続の分け方を工夫することで相続税を軽減できる事例など、ふつうのお宅で起こりうる、身近な相続の失敗事例・成功事例を数多く取り上げるとともに、相続対策のポイントについても解説しています。

最後に、終章では、円満な相続のために大切なことについてお伝えしています。相続には「財産の相続」と「心の相続(想続)」があります。子や孫の幸せを願い、伝え遺したい想いは何でしょうか。本章をヒントに、ぜひ考えてみましょう。

相続について知っておきたい大切なことがぎゅっとつまった本書が、読者のみなさまの円満な相続の一助になりましたら望外の喜びです。

平成26年8月
税理士 内田麻由子
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「八月や 六日九日十五日」――終戦から69年目の夏を迎えました。広島の原爆死没者慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。戦争で亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、平和を誓いましょう。

●最も大切な遺産は「平和」

相続のお仕事をしていて思うことがあります。それは、「私たちが子や孫に遺すべき一番大切な遺産は“平和”である」ということです。平和な社会を子や孫の世代に引き継ぐことが、先に死んでいく私たちの責務であり、最も大切な相続ではないでしょうか。子や孫の幸せを願うならば、日本を戦争のできる国にしてはなりません。

主婦の加藤照子さん(87歳)は、子や孫が集まった米寿祝いの席で、子どもたちへ「米寿を記念して」と題する手紙を渡しました。その一部を紹介します。

私が小学生のころ、出征兵士を日の丸の小旗を振って見送りました。その兵士が英霊となって白木の箱で帰還された時も、日の丸の小旗を振って迎えました。戦場で死ぬ時は『天皇陛下、万歳』と叫び、靖国神社に祀られることが栄誉と教育されました。国民は食べるものも着るものもなくて空襲の焼け跡に芋を植え、茎も葉も食べて飢えをしのぎました。
いま、戦争を知らない人がこの国の舵をとり、再び戦争のできる国に変えようとしています。どんなきれいごとを言っても戦争は殺し合いです。このままではあなたがたの時代に再び戦争になるかと思えば居ても立ってもいられません。怖くてなりません。(2014年6月30日 朝日新聞投書欄より)


ご自身の戦争体験から、子や孫のために平和を希求する照子さんの願いがひしひしと伝わってきます。戦後69年が経ち、戦争を経験した人が少なくなっています。高齢者の方は、ぜひとも平和の大切さを子や孫に伝えましょう。そして、子や孫へ平和を引き継ぐ「選択」をしていきましょう。

●相続と平和

ほとんどの専門家が「争続にならないように遺言をつくりましょう」と言いますが、それは違います。確かに遺言はあったほうがいいのですが、遺言さえあれば争続にならないというわけではありません。遺言があってもなくても、もめる家族はもめますし、円満な家族は円満なのです。

円満な相続のために大切なことは、次の2つです。

第1に、自分の心を常に平安に保つことです。普段から人を批判したり、人と争うことばかりしていると、相続で兄弟と争うことにもためらいがありません。普段から心を平安にし、温和で謙虚な人は、相続のときにも親に感謝して、兄弟と譲り合い仲良くわけ合うことができます。人は急には変われないのです。

第2に、家族が常日ごろから互いにわかち合い、助け合い、円満な関係を築くことです。「共に喜ぶのは二倍の喜び、共に苦しむのは半分の苦しみ」――嬉しいことも悲しいことも共有できるのが、本当の家族ではないでしょうか。家族の関係も急には変われません。

まずは自分の心の平安があって、家族の平安があり、円満な相続になるのです。家族の平和があって、社会の平和があり、世界の平和があるのです。家族や親族とさえ仲良くできずに、どうして他人や他国の人と仲良くできるでしょうか。

戦争のない平和な世界、差別や偏見のない温かい社会をつくるには、まず自分のまわりから平和にしていくことです。暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう。

●空はつながっている

今年(2014年)6月23日の沖縄戦没者追悼式で、石垣市立真喜良小学校3年の増田健琉(たける)くんが読んだ平和の詩「空はつながっている」の一節です。

どうしたら せんそうのない どこまでも続く青い空になれるのかな
せんそうは国と国のけんか
ぼくがお兄ちゃんと仲良くして 友だちみんなともきょう力して
お父さんとお母さんの言う事をきいて 先生の教えをしっかりまもる
そうしたら せんそうがなくなるのかな
えがおとえがおが 遠くの空までつながるのかな
やさしい気もちが 平和の心が 丸い地球を ぐるっと一周できるかな
・・・(中略)・・・
きっと せかいは手をつなぎ合える 青い空の下で話し合える
えがおとえがおでわかり合える 思いやりの心でつうじ合える
分け合う心でいたわり合える 平和をねがう心で地球はうるおえる


つながっている遠い空の下に暮らす仲間の平和を願い、まずは自分のまわりから平和を創っていこうという、健琉くんの優しい気持ちに胸を打たれます。

私たちも、子や孫のお手本となるような平和な生き方をしたいものです。そして子や孫へ平和な社会を相続できるよう、自分にできることをしていきましょう。

 一般社団法人日本想続協会
   代表・税理士 内田麻由子
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税理士の内田麻由子です。今年(2014年)2月に永岡書店から上梓した、三村麻子さんとの共著「親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと~葬儀の流れ・相続の手続きがわかる本」は、おかげさまで累計2万9千部になりました。

親の看取りから葬儀・相続に備えて、知っておきたい知識と心得がぎゅっとつまった1冊です。悟東あすかさんの漫画も楽しく読めて、理解を深めてくれます。漫画に登場する中島家のご家族のように、葬儀や相続をとおして、これまでの家族の絆がより深まるような、そんなご家庭が増えることを心から願っています。

円満な相続のために大切なことは何でしょうか? 今月は、本書の相続の章からそのエッセンスをお伝えします。

●遺産分割協議で大切なことは「感謝と譲り合い」

兄弟間で遺産分割の話し合いをする上で大切なことが2つあります。
1つめは、兄弟全員で、遺産を遺してくれた親に感謝することです。親から遺産を相続できるということは、「あたりまえ」ではなく「ありがたい」ことだということを忘れてはなりません。遺産分割の話し合いをする前に、兄弟全員で親の仏壇に手を合わせてください。昔の家族アルバムを皆で眺めて、親がどんなに苦労しながら、愛情を注いで育ててくれたのかを思い起こしましょう。

2つめは、兄弟の間で、お互いの生活や状況を思いやり譲り合うことです。「うばい合えば足りぬ、わけ合えばあまる」――相田みつをさんの言葉です。もし兄弟同士が相続でもめて絶縁状態になってしまえば、一緒に親のお墓参りや法要もできなくなってしまいます。子供であるいとこ同士の交流も絶たれてしまいます。それは果たして、亡き親の望むことでしょうか。かけがえのない家族の絆を、どうか大切にしてください。

●円満想続の3K~感謝・絆・供養

相続の現場では、遺言があっても(遺言があったために)、相続が争続になってしまうこともあります。では、円満な相続のためには何が必要なのでしょうか。

相続には「財産の相続」と「心の想続」があります。目に見える財産の相続よりも大切なことは、子供たち全員で、親の生き方や想いなど目に見えない財産を「想続」することです。相続は死んだ後の話ではなく、あなたが父母と一緒に過ごす「いま、ここ」こそ、かけがえのない「心の想続」の時間なのです。

「円満想続の3K」は「感謝・絆・供養」です。家族への感謝、家族の絆、先祖の供養――この3つが共有できているご家族は、円満な相続になることが多いのです。家を建てるときには、まず基礎工事をしてからその上に家を建てます。相続では、基礎工事にあたるものが「円満想続の3K」です。いくら立派な家(遺言や相続税対策)を建てても、基礎工事(3つのK)がなければ、大きな地震(相続)が来たときには、家は倒れてしまいます。

●親の心を想続するための3つのアイディア

1.わが家の家訓を作る
父母がこれまでの人生で大切にしてきた価値観は何でしょうか。父母の信条、座右の銘を教えてもらい、家族で相談しながら「わが家の家訓」を作りましょう。家訓ができたら、実家とそれぞれの自宅で壁などに飾りましょう。わが家の家訓を家族で共有することで、離れて住む父母や兄弟との絆を感じられます。

2.贈る自分史「家族遺産」アルバムを作る
「家族遺産」は、子から父母へ、孫から祖父母へ「贈る自分史」です。お正月やお盆に実家に集まったときに、父母の子供時代や青春時代の想い出、子育てや仕事に奮闘していた頃のこと、今の想いなど、じっくりと話を聴いてみましょう。アルバムに載せる写真を家族で選び、父母の来し方をまとめた文章を添えます。世界に1つだけの「家族遺産」、長寿祝いのプレゼントにしてもよいですね。

3.父母がお世話になった団体等に寄附をする
相続した財産のうちから、父母が生前にお世話になったり応援していた団体に寄附をしてはいかがでしょうか。一定の寄附には税制の優遇もあります。寄附を通じて「人間は自分一人で生きているのではない。さまざまなご縁をいただいて生かされているのだから、少しでも社会に恩返ししていこう」という想いを共有することは、家族のこれからの人生をより豊かにしていくことでしょう。

●相続とは「相(すがた)を続ける」こと
相続とは「相(すがた)を続ける」ことです。親がこれまで生きてきたその「相(すがた)」を子や孫が受け継いでいくこと。これが本来の相続です。本書を活用することで、あなたのご家族の相続が「想続」になりますことを、心よりお祈りしています。
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「2:6:2の法則」をご存じでしょうか。たとえば商売ならば、良く売れる商品が2割、まあまあの商品が6割、ほとんど売れない商品が2割、という具合です。京セラ創業者の稲盛和夫氏は「人間には、自燃型・可燃型・不燃型の3とおりある」といいましたが、これも「2:6:2の法則」があてはまりそうです。

●相続における「2:6:2の法則」

相続には3とおりあります。兄弟仲良く親の想いを受け継ぐ「想続」と、ごく普通の「相続」と、親の遺産をめぐり兄弟が争う「争続」です。「2:6:2の法則」は、相続にもあてはまります。すなわち「想続2割、相続6割、争続2割」です。ただしこれは、親が生きているときの話です。

いざ相続が発生すると、「想続2割、相続2割、争続6割」になってしまうというのが、多くのご家族を見てきた実感です。もともと仲の良い2割の兄弟は、親が死んだあともお互いを思いやり、譲り合うことができますので「想続」になります。もともと仲の悪い2割の兄弟は、親が死んでもやはり仲の悪いまま「争続」に突入します。

問題は、親の生前は特別仲が悪いわけではなかった6割の兄弟のうち、約3分の2が、いざ相続が発生すると「争続」になってしまうことです。

災害などの緊急時には、その人の本性があらわれます。相続で数千万円というお金が入ってくるときにも、その人の人間性、これまでの価値観が如実にあらわれるのです。

●兄弟の縁よりお金?

大企業を定年退職した60代のA男さんは、3人兄弟の長男です。母親は90歳を過ぎて介護施設に入居しています。A男さんは、他の兄弟には内緒で、母親に頼んで遺言を書いてもらいました。その遺言は「すべての財産を長男のA男に相続させる」という内容でした。母親は長らく文字も書いていなかったのでしょう。その筆跡はミミズの這っているような弱々しいものでした。

A男さんは私に、「兄弟の縁など切ってもいいから、この遺言どおりに、財産は全部自分がもらいたい」と言いました。他の兄弟は経済的に恵まれている。自分だけが慎ましい年金暮らしなのだからという、自分本位の理屈です。A男さんは、「兄弟の縁よりもお金の方が大事だ」という価値観なのです。A男さんの価値観は長年にわたり培われてきたものであり、相続を機に、その本性があらわれたのです。

●きいちゃんとお姉さん

僧侶の中下大樹さんが代表を務める「寺ネット・サンガ」の集い「坊コン」で、流山の円東寺・増田俊康住職の法話を拝聴しました。増田住職から聴いた、ある姉妹のエピソードに感動しました。

幼い頃の高熱が原因で手足に障害がある高校生のきいちゃんは、家族と離れて養護施設に暮らしています。ある日、お母さんから、お姉さんが結婚するという報せを受けたきいちゃんは、自分のことのように大喜びしました。そして結婚する姉のために、不自由な手で一生懸命に浴衣を縫ってプレゼントしました。結婚式で妹の縫った浴衣を着た姉は、車いすの妹を「妹は私の誇りです」と参列者に紹介しました。

離れて暮らしていても、姉妹の心は強い絆で結ばれていたのですね。養護学校を卒業したきいちゃんは、父母と姉夫婦と一緒に暮らしながら、和裁を続けているそうです。(山元加津子「きいちゃん」)

増田住職は、「私たちは数珠のように互いにつながって生きています。私たちはみな、生まれながらにして美しい珠(仏性)を持っています。自分という珠をいつもピカピカに磨きましょう。そして互いに輝かせ合っていきましょう」とお話くださいました。

~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~

福島の原発事故により避難生活をしている小学4年生の女の子が、「大切なのは、家族と、友達と、優しい心」と言っていました。これよりも大切なことってないですね。

どうかあなたも、かけがえのない家族の縁を大切にしてください。相続のときにも、優しい心で互いを思いやり、譲り合いましょう。相続を「想続」にするのも「争続」にするのも、あなたの心の持ちかた次第なのです。

<一般社団法人日本想続協会 代表・税理士 内田麻由子>
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【2014年6月度 第45回 想続塾 のご案内】

想続塾は、「そろそろ相続について考えておきたい」「相続のことでちょっと心配なことがある」という40代以上の方のための、相続を楽しく学ぶ勉強会です。

相続には「財産の相続」と「心の相続(想続)」があります。
相続とは「相(すがた)を続ける」ことです。
相続について考えることは、これまでの人生を振り返り、家族のあり方を見つめなおすことでもあります。

想続塾のスローガンは、「円満想続の3K~感謝・絆・供養」です。
あなたとご家族の円満な「想続」のために、ご夫婦で、親子で、ご兄弟で、どうぞお気軽にご参加くださいね。

■テーマ:「悲しみを生きる力に~愛する家族を亡くしたあなたへ~」

2000年12月31日未明、東京都世田谷区の静かな住宅地で妹家族4人が殺害され、事件はいまだ解決されていません。世田谷事件の被害者家族として何よりも伝えたいことは、妹たち4人はかけがえのない人たちであったということ、そして輝いて生きていた人たちだったということ・・・。

私たちは、いつどんな形で愛する家族とお別れするときが来るかわかりません。グリーフケア(自分にとって大切な人を失う悲しみの中で生きている人を支えること)への取り組み、同じ境遇を持つ方との絆について、残された者の立場からお話します。

大切な人を失った悲しみは決して癒えることはありませんが、少しでも前向きに生きることの大切さと、命の尊さを伝えたい。

■講師:ミシュカの森 入江 杏(いりえ あん)氏

国際基督教大学卒業。英国の大学で教鞭を執るなど、10年に近い海外生活の後、帰国した2000年12月31日未明、「世田谷事件」に遭遇し、大好きな妹一家四人を失う。

その後、犯罪被害からの回復、自助とグリーフケアに取り組みながら、学校・企業などで絵本創作と読み聞かせ活動に従事している。妹一家の追悼をこめて毎年12月に、集い「ミシュカの森」を開催している。

著書に『悲しみを生きる力に-被害者遺族からあなたへ』(岩波書店)、『この悲しみの意味を知ることができるなら-世田谷事件・喪失と再生の物語』(春秋社)、絵本『ずっとつながってるよ』(くもん出版)

■開催要項

・日 時
 2014年6月23日(月)14:00~16:00
       (受付開始 13:30より)

・会 場  
 赤坂区民センター(赤坂コミュニティーぷらざ)
 5F研修室 港区赤坂4-18-13 TEL 03-5413-2711

・交 通 
 銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 A出口徒歩10分
 銀座線・半蔵門線・大江戸線 青山1丁目駅 4番出口徒歩10分

・参加費 
 2,000円(当日会場にてお支払い下さい)

・定 員  36名

■ お申し込みは…

E-mailにて、info@n-sk.org(担当:内田)へお申込みください。

※HPからもお申込みいただけます。
http://n-sk.org/schedule.php

会場地図の入った受講票を、Eメールにてお送りします。
ご一緒に楽しく学びましょう!

【ご注意】
少人数のお勉強会のため、直前のキャンセルは何卒ご容赦ください。
ネットワークビジネス・保険の勧誘目的でのご参加は固くお断り申し上げます。

【主催】
一般社団法人日本想続協会
TEL 03-6454-1567(担当:内田)
〒107-0052東京都港区赤坂4-1-1SHIMA赤坂ビル5F
HP http://n-sk.org
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5/26、第44回想続塾「想いを伝える家族信託~絆をつなぐ財産の遺し方」(講師:都筑想続塾塾長・行政書士 山下慶華 氏)を赤坂にて開催しました。

様々なご縁をいただきご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。また、最後のお片付けをお手伝いくださいましたみなさま、重ねて御礼申し上げます。

講師の山下慶華先生は、想続塾の理念に共感してくださり、年4回、横浜の都筑にて「都築想続塾」を主催なさっています。
家族信託についてもすでに複数の事例を手掛けており、家族信託を設計できる数少ない専門家のお一人です。

本日の想続塾では、信託の基本的なしくみと、実際にどのようなケースで家族信託が活用できるのか(受益者連続型信託、福祉型信託、祭祀承継、事業承継など)について、大変わかりやすくご教授いただきました。

「家族信託は、あなたの財産にあなたの想いをのせることができます。あなたの想いを形にしましょう。円満想続を考える一つのツールとしてお考えください。」とお話くださいました。

ご参加いただいたみなさまのご感想をご紹介します。

★信託について大変興味を持っておりましたが、今まで聞いたセミナーではなかなかストンと落ちてこないことが多くありました。今日の想続塾では、信託の多面的な使い方がとてもよく分かったと思います。祭祀の承継など思いもよりませんでした。<Y.K様 60代>

★「信託の事例を作ってみよう」はイメージしやすくて良かった。説明がとても分かりやすかった。信託について、もっと詳しく知りたくなった。<T.E様 40代>

★以前勉強させてもらったことよりもより実務的で、事例も踏まえて大変わかりやすく理解できました。色々なケースに適用できるので、奥が深い業務だと感じました。<H.Y様 30代>

★なんとなく言葉だけは理解していたつもりになっていた信託ですが、家族信託の様々な事例がとても興味深く、具体的なケースを是非あてはめて設計したくなりました。お話はとてもわかりやすく、聞きやすかったです。ありがとうございました。<A.S様>

★信託のメリットをいろいろな局面において知ることができました。もう少し更に学習を深めていきたいと思います。<K.O様>

★信託についてはこれまであまり理解していなかったのですが、今日の想続塾で山下先生のお話を聴いて、遺言より活用方法に幅があるというのが良いと思いました。点ではなく線でとらえるというのもうなずけました。<M.W様>

★信託銀行を利用しているが、内容についてはこれまであまり理解していなかった。本日の山下先生の講義で、ある程度わかって参りました。<F.T様 70代>

★今後、家族信託のセミナーを行うにあたり、説明の仕方(イラスト)やワークなど大変役に立った。事例が多く参考になった。<N.I様 40代>

★家族信託の実例をたくさん発表していただきありがとうございます。<S.T様 60代>

★信託の基本的な仕組みが理解できました。とても興味のある内容でした。<松延健児 様>

★言葉だけは知っていましたがよくわかっていなかったので、今日の想続塾で、どういったものかとてもよくわかりました。多様化していく中で有効な解決方法であると思います。ありがとうございました。<川崎直美 様>

★実例がとてもわかりやすく、信託による相続対策が理解できました。今後お客様に提案できるレベルまでブラッシュアップしたい。ありがとうございました。<赤井雅 様>

★信託の基本と可能性が分かり、大変参考になりました。契約の手順等、今後も勉強していきたい。<荒井達也 様>

★(家族信託は)奥が深い。可能性が高いと思います。私には託すべきものがありませんが・・・。<蔭山行伸 様>


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わかりやすい仏教の著書が多数ある、ひろさちや氏の最新刊『終活なんておやめなさい』を拝読しました。

ひろ氏は、『「迷惑かけたくない」「立派な人だったと思われたい」と考えたとたんに、実は欲が出てしまうのが人間です。思うがままにならないものをしようとするから、苦しくなる。私たちは「終活」なんてしなくていい、いや、しないほうがいいのです。』と仰っています。

決して無責任な終活無用論ではなく、ひろ氏がこの著書で一番言いたかったことは、『終活などしなくてもいいように、いま、家族との関係を大切にしなさい』ということです。

相続対策についても、中途半端な遺言があるとかえって家族が揉めることもあるのは、ひろ氏の仰るとおりです。遺言の有無にかかわらず、それまでの家族のあり方、親の背中を子どもがどのように見てきたかが、如実に現れるのが相続です。

仏教徒でありながら『葬式も戒名もお墓もいらない』というのは、仏教の本質が本当に腹に落ちていて、仏教徒としての生き方・考え方ができている著者だからこそ言えることでしょう。

終活の本質に気づかせてくれる一冊です。

終活なんておやめなさい (青春新書プレイブックス)/ひろさちや

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そもそも軽減税率の対象を飲食料品に限定し、そこからさらに対象品目を絞り込むというスタート地点からして、財務省の「減収をなるべく抑えたい」という思惑どおりになってしまっていることが問題です。

「低所得者対策の観点から生活必需品に絞り、生存にかかわるものや購入頻度が高いものを考えた」とのことですが、生活必需品は飲食料品だけではありませんよね。電気・ガス・水道などのライフラインや、トイレットペーパー・シャンプー・洗剤などの日用品、衣料品や寝具なども、生活には欠かせません。

公明党案の新聞・書籍は除外するとのことですが、低所得者には新聞も本も必要ないとでもいうのでしょうか。食料が身体に栄養を与えるように、書物で心に栄養を与えることも、生きていく上で大切なことです。また、学生にとっては、勉強に必要な書籍は、これから社会に出て働いていくために欠かせないものです。新聞・書籍を除外するということは、日本の将来を考えずに、今しか見ていない、実に短期的な視点と言わざるを得ません。

「衣食住」のうち住居の家賃については、もともと消費税は非課税ですが、店舗や事務所の家賃には消費税が課税されています。みなさんがお住まいの近所にもあるような、家族経営で細々とやっているような商店主が払う家賃についても消費税率を上げてしまえば、彼らの生活を脅かすことにもなりかねません。

どこで線を引くかは確かに難しい問題ではあります。しかし常識的に考えれば、生活に必要なものを飲食料品に限定することは、明らかに間違っています。

ひとつ案を示すならば、品目ではなく業種・業態や売上の規模で線を引くことが考えられます。みなさんの近所にあるスーパーやコンビニ、八百屋や花屋や床屋などの個人商店・中小零細企業については、消費税を据え置くことにしてもよいのではないでしょうか。

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軽減税率、飲食料品に限定 与党 酒除外など8例試算

2014年5月16日 東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014051602000127.html

 自民、公明両党は十五日、与党税制協議会を開き、生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率の対象品目を、飲食料品に絞り込む方針で一致した。その上で、具体的な対象品目として「すべての飲食料品」から「精米のみ」まで八通りのパターンを示した。

 消費税は税率1%あたり二兆五千億円前後の税収を見込んでいる。自民党や財務省は軽減税率を導入した場合に税収が減るため対象品目を極力絞りたい考え。一方、公明党は生活者の負担を減らそうと軽減税率の早期導入を目指している。

 この日の議論の結果、軽減税率の対象は生活に欠かせない飲食料品に絞ることで折り合った。理由について、自民の野田毅税調会長は「低所得者対策という観点から生活必需品に絞り、生存にかかわるものや購入頻度が高いものを考えた」と説明した。公明党が当初提案していた新聞・書籍は除外する方向だ。

 会合では、飲食料品のうち何を対象品にするかの線引きと、消費税1%あたりの減収額のパターンを八通り例示した。もっとも適用範囲の広い「すべての飲食料品」は、減収額が六千六百億円となる見込み。飲食料品から酒を除いた場合は六千三百億円、飲食料品から酒と外食を除いた場合は四千九百億円-など対象品を絞り込むごとに減収額は減っていく。今後は、事業者の経理事務など細かい制度の設計を進め、月内に軽減税率の基本方針をまとめる。六月には試案を業界団体などに示し、各方面の意見を聴取した上で制度の概要を詰める。
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