コメントを寄せてくださった方からのリクエストにお答えして・・・


イントラレーシックとアイレーシックの違いを書かせていただきます。


まず、イントラレーシックという言葉ですが。実はアイレーシックもイントラレーシックの一種なのです。


次のようにお考え下さい。



通常のレーシック※の種類には、

※ちょっとだけ特殊なラゼックやエピレーシック、PRK等のことは、ここでは除外します。



1.レーシック →フラップ作成に、マイクロケラトームを使った旧式の術式


2.イントラレーシック →フラップ作成に、AMO社のフェムトセカンドレーザー「イントラレース●●」という機器を使用している術式(●●はバージョン名が入ります)



があります。 




で、2のイントラレーシックのなかに、さらに次の術式があります。


a.イントラレーシック(スタンダード)

b.オーダーメイドレーシック



で、bのオーダーメイドレーシックのなかに、さらに、角膜のゆがみのみを修正するトポガイド、眼全体のゆがみを修正するウェーブフロントがあります(エキシマレーザーについての過去ブログ参照)。



アイレーシックは、この後者のウェーブフロント術式になります。




さて、「アイレーシック」というのは登録商標で、権利者の意図で、ライセンスを受けたクリニックしかその商標を謳ってはならないとされています。


ブランドみたいなものです。


さらに、「アイレーシックはNASAが認めた術式で・・・」というキャッチフレーズを使用できるというオマケつきです。



その、ライセンスを受ける条件とは、


「フェムトセカンドレーザーはイントラレースを使用」


かつ、


「エキシマレーザーはビジックススターのウェーブフロントモードを使用」


している術式ということです。


(しかも、1つのクリニックで何割の患者にアイレーシックを受けさせねばならない、という約束までさせられているとか)




だから、エキシマレーザーにアレグレットシリーズを使用している場合は、いくらウェーブフロントモードであっても、アイレーシックとは謳えない・・・のです。

(ちなみに、フェムトセカンドレーザーにはほとんどのクリニックがイントラレースシリーズを使用しています)




なお、アイレーシックは「眼全体を修正する」ということで、一見するとすごく良さそうな術式であること(これに対する反論については過去ブログ参照)、



また、前述のライセンス料が手術代にウン万円乗せられていることから、


どうしても少しお高い設定にされるクリニックが多く、その高さがさらにアイレーシックの「高級感」を助長しているように思います。


このことから、普通の(?)イントラレーシックと、アイレーシックを明確に区別するために、各クリニックでは



イントラレーシック  ●●万円


アイレーシック   ●●万円



という風に書いていますが、どちらも「イントラレーシック」の一種なのです。



リクエストくださった方、こんな感じでお答えになっていますでしょうか。

なにかご質問ありましたらどうぞ♪私で分かることでしたら、お答えします。