チリを代表するフォルクローレ歌手であり、ヌエバ・カンシオンの先駆者「ビオレータ・パラ(1917.10.14~1967.2.5)」の壮絶な人生を描いた映画が、チリ人監督のアンドレス・ウッドにより撮られました
『VIOLETA se fue a los cielos』は、8月11日にチリで公開されます
息子で歌手のアンヘル・パラによる本に基づいて作られたというこの映画
パリやアルゼンチン、チリで撮影されたそうです
このビオレータ・パラは、チリのチジャン出身で、幼い頃に父を亡くしたことから貧困と隣り合わせ、歌を歌いながら家計を助けてきました。
チリ全土を巡り、埋もれかけていたチリの民謡を民衆から習い集めて来た人です
ラジオで歌ったことをキッカケに彼女の評価は高まり、外国でも公演をするほどでしたが、それでも貧しい生活は変わらなかったといいます
民謡に自分のメッセージをのせて歌うという「新しい歌い方」が、反抗的ととられ上や金持ちからは嫌われていたそうです。
この「新しい歌(ヌエバ・カンシオン)」は、後のビクトル・ハラなどのヌエバカンシオンの歌い手たちに引き継がれて行きました
軍事政権時代には、ビクトル・ハラ同様、ビオレータの歌も禁じられていました

音楽家としてだけではなく、刺繍や絵画でも多くの作品を残し、ルーブル美術館に南米出身として初めて彼女の作品が並んだこともあったそうです。

1967年、ビオレータ・パラはギターを抱え、自ら命を断ちました。
失恋による悲しみと、社会変革への希望がついえたことによると言われています。
彼女が支持していたサルバドール・アジェンデ大統領が当選したのは、彼女の死後3年のことでした。
以前にもチリについて書いています
「チリのもうひとつの9.11~ビクトル・ハラ」
ビオレータ・パラを有名にしているのは、「Gracias a la vida」という歌です。
聴いたことがある方も多くいらっしゃると思います
多くの著名な歌手によってこの歌は歌われ、メルセデス・ソサによってカバーもされ有名になっています
彼女の声には人の心を釘付けにする何かが詰まっているように思います
Gracias a la vida que me ha dado tanto
Me dio dos luceros que cuando los abro
Perfecto distingo lo negro del blanco
Y en el alto cielo su fondo estrellado
Y en las multitudes el hombre que yo amo
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Gracias a la vida que me ha dado tanto
Me ha dado la risa y me ha dado el llanto
Así yo distingo dicha de quebranto
Los dos materiales que forman mi canto
Y el canto de ustedes que es el mismo canto
Y el canto de todos que es mi propio canto
Gracias a la vida
Gracias a la vida
人生よ ありがとう
こんなにたくさんのものをくれて
人生はくれた 笑いと涙とを
それで私は見分けられる
嘆きと幸せとを
私の歌は形作る 二つのものを
あなたたちの歌 それは私の歌
みんなの歌 それは私自身の歌
人生よ ありがとう
(「人生よありがとう」 水野るり子著 より)
自殺する前にこんな歌を作り出すなんて、、、彼女自身が49年という人生を生ききったと言えるのではないでしょうか。
ビオレータ・パラの自伝
『人生よ ありがとう 十行詩による自伝』水野るり子著 現代企画室

またこの本を読み返してみようかな、と思います
ビオレータ・パラのこの映画『VIOLETA se fue a los cielos』見てみたいのですが、残念ながら映画館のみの上映ということだそうです
ぜひとも、DVDを作ってほしい!!!と切に願います
激動のチリを生き抜いた『チリ人の心』とも言えるビオレータ・パラの人生を見てみたい
彼女の歌声は、死後何十年たっても色あせることなく、今でも生き生きと人々の心に生き続けているのだと、この映画化で思いました
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『VIOLETA se fue a los cielos』は、8月11日にチリで公開されます

息子で歌手のアンヘル・パラによる本に基づいて作られたというこの映画

パリやアルゼンチン、チリで撮影されたそうです

このビオレータ・パラは、チリのチジャン出身で、幼い頃に父を亡くしたことから貧困と隣り合わせ、歌を歌いながら家計を助けてきました。
チリ全土を巡り、埋もれかけていたチリの民謡を民衆から習い集めて来た人です

ラジオで歌ったことをキッカケに彼女の評価は高まり、外国でも公演をするほどでしたが、それでも貧しい生活は変わらなかったといいます

民謡に自分のメッセージをのせて歌うという「新しい歌い方」が、反抗的ととられ上や金持ちからは嫌われていたそうです。
この「新しい歌(ヌエバ・カンシオン)」は、後のビクトル・ハラなどのヌエバカンシオンの歌い手たちに引き継がれて行きました

軍事政権時代には、ビクトル・ハラ同様、ビオレータの歌も禁じられていました


音楽家としてだけではなく、刺繍や絵画でも多くの作品を残し、ルーブル美術館に南米出身として初めて彼女の作品が並んだこともあったそうです。

1967年、ビオレータ・パラはギターを抱え、自ら命を断ちました。
失恋による悲しみと、社会変革への希望がついえたことによると言われています。
彼女が支持していたサルバドール・アジェンデ大統領が当選したのは、彼女の死後3年のことでした。


ビオレータ・パラを有名にしているのは、「Gracias a la vida」という歌です。
聴いたことがある方も多くいらっしゃると思います

多くの著名な歌手によってこの歌は歌われ、メルセデス・ソサによってカバーもされ有名になっています

彼女の声には人の心を釘付けにする何かが詰まっているように思います

Gracias a la vida que me ha dado tanto
Me dio dos luceros que cuando los abro
Perfecto distingo lo negro del blanco
Y en el alto cielo su fondo estrellado
Y en las multitudes el hombre que yo amo
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Gracias a la vida que me ha dado tanto
Me ha dado la risa y me ha dado el llanto
Así yo distingo dicha de quebranto
Los dos materiales que forman mi canto
Y el canto de ustedes que es el mismo canto
Y el canto de todos que es mi propio canto
Gracias a la vida
Gracias a la vida
人生よ ありがとう
こんなにたくさんのものをくれて
人生はくれた 笑いと涙とを
それで私は見分けられる
嘆きと幸せとを
私の歌は形作る 二つのものを
あなたたちの歌 それは私の歌
みんなの歌 それは私自身の歌
人生よ ありがとう
(「人生よありがとう」 水野るり子著 より)
自殺する前にこんな歌を作り出すなんて、、、彼女自身が49年という人生を生ききったと言えるのではないでしょうか。
ビオレータ・パラの自伝


またこの本を読み返してみようかな、と思います

ビオレータ・パラのこの映画『VIOLETA se fue a los cielos』見てみたいのですが、残念ながら映画館のみの上映ということだそうです

ぜひとも、DVDを作ってほしい!!!と切に願います

激動のチリを生き抜いた『チリ人の心』とも言えるビオレータ・パラの人生を見てみたい

彼女の歌声は、死後何十年たっても色あせることなく、今でも生き生きと人々の心に生き続けているのだと、この映画化で思いました



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