神戸元町の針灸院
ローラー針ケア
摩耶はり灸院の畑綾乃です
先日のこと「発作が起きました!」という患者さんが来られました。
それはパニック障害の発作のことでした。
動悸がドンドンとひどく、
ひどい息切れで呼吸が苦しい、
目が回る、
手足がジーンとしびれる、
体中に力が入いる、
全身がのみこまれる感じがして動けない、
この方はこんな症状が15分ほど出ました。
パニック障害は、いわゆる自律神経症状の発作のことです。
自律神経症状が、オンパレードのように同時に起こるので、発作のようになります。
パニック発作とか、自律神経発作とか言います。
なんでこんな発作が起こるのか。
どうしたら起こらなくなるのか。
自律神経は弱ってくると、苦手な環境や、ストレスの多い環境で、神経が過緊張するようになります。
自律神経は、頭と身体をつなぐ神経なので、頭(心)で「イヤだな」とか「しんどいな」と感じると(自覚してなくても)、神経が自動的に必要以上に緊張して、身体は動悸や息切れ、メマイや冷や汗、しびれなど、発作を起こすようになります。
この状態が何度が繰り返されると、脳と自律神経と身体の神経ルートができあがってしまいます。
神経のルートができあがると、苦手な環境を脳(心)に思い浮かべただけで、汗が出たり呼吸が苦しくなったりと、ダイレクトに身体に影響するようになります。
どうしたらいいのか?
できるだけ苦手な環境に身を置かないことです。
今は発作がでるようなことはやらない方がいい。
これが一番です。
発作を重ねれば重ねるほど、神経ルートが太くなってしまうから。
できるだけ発作が出ないようにしながら、少しずつ身体を強くしていきます。
身体をしっかり休めて、免疫力を高めていきます。
身体が強くなれば、自律神経の過敏性もとれて、脳との神経ルートも緩和されます。
そうすれば、ちょっとくらい苦手な環境下でも、発作は起こりにくくなります。
だんだん苦手なこともできるようになります。
針灸治療やローラー針も、身体を強くして、自律神経の過敏性をとるのに有効です。
今回は、パニック障害(自律神経症状の発作)をおおざっぱに説明してみました。
実は、こういう症状の仕組みを知っておくことが、この病気をお持ちの方にはとても大事なのです。
というもの、それを知らずに不安感を持ち続けることが、病気を長引かせる一番の原因になるからです。
その不安感によって、うつ病や躁うつ病に移行してしまう方も、とても多いのです。
パニック障害、自律神経症状の発作について、ちゃんと理解していれば、けっして恐い病気ではなく、治せる症状だと思えるはずです。
この病気を治すには、身体はもとより、脳(心)の理解、安心、がとても必要なので、今後もしつこく(笑)書いていこうと思います。
今度はもっと具体的な例を書いてみたいと思います。
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