海況
波高1m 気温30℃ 長潮 風速5m 水深5~18m
釣り座 左舷ミヨシ(総勢9名)
釣果22枚 (頭35枚)
ロッド 極鋭カワハギ・レッドチューン (初代)
リール エアド・レッドチューン100R
ライン DONPEPE8 0.8号
リーダー シーガー・FXR船4号
仕掛け 幹糸3号・捨て糸2.5号 ウエイトフックビーズ×3
フック がまかつ 速攻 4.5号(ハリス3号・6cm)
パワーワイドフック4.5号(ハリス3、5号・6cm)
オモリ 25号 エサ 冷凍アサリ
考察
台風やら土曜出勤だので2週間ほど釣行出来なかったので少々久しぶりに長井へ。
昨日予約の電話を入れると「明日はKZさんにKNさん、KGさんも来るし豪華メンバーだよ」
との事。
しかもKZさんとKGさんは日曜のイカに連チャンするらしく、
「Yさんも当然やるよね?」って・・残念ながらそんな体力も財力もありません。
自分の場合は仕事が肉体労働だから、さすがに1日は休まないとキツいし。
それにしてもあの人たちのタフさとキチ○イさには恐れ入ります。
それにしても今日は楽しくなるぞと、ワクワクしながら宿へ。
先着者が一人おり、唯一残った四隅を諦める。
まぁ、カワハギはイカほどは座席にこだわらないので二番でもOKと座席ボードを見に行くと、
意外にも左舷のミヨシが空いているではないですか。
こいつはラッキーとすぐに確保し車に戻り、プシュッと一杯開始。
飲み終えてまだ1時間以上はあるしと、寝る体制に入ろうかと思ったらなんと船長登場。
一体どうしたんだ?と、驚いたがこうなっては寝てもいられずすぐにご挨拶。
ほどなくして若女将も登場したので早めに受付を済ます。
それでもまだまだ時間が有り余っているので自分は初対面の常連さんと釣り談義。
空が明るくなってきた頃に野太いエキゾーストノートが近付いてKZさんの到来。
絶対にウザがられると思うので御本人に面と向かっては言ってないが、
自分にとっての「神」であるこの御方には無論立ち上がって最敬礼。
すぐにKNさんもやって来て、その後にKGさんも登場。
今日のMZ丸は凄まじくハイレベルな攻防が見られること間違いなしとあって、
もうこの時点でボルテージはMAXに近く、楽しみで仕方がない。
席は自分の真後ろの右舷ミヨシはKGさん、KZさんとKNさんは大ドモだ。
船に行き、釣り界に顔の広いKGさんに色々な話を伺いながら準備を整える。
今日はDKOやステファーノGP等々、大会経験も豊富なKGさんにどれだけ迫れるか、
今期から全てのスキルを解禁しリミッター無しの今の自分の力を推し量る絶好の機会だ。
定刻前に出港、KGさんにお願いして撮らせてもらう。
いつも通り3分でポイント到着、すぐに18mダチで開始の合図。
全員一斉に投入、ではなくKGさんだけはまだロッドも手にせずパンをかじっている。
名人さすがの余裕ですかとイジリをかまそうかと思った瞬間早くも「・・ジ・・」到来。
次の「・・ジ・・ジ・・」でロッドをリフト、アワセがバッチリ決まり本命のヒキ・・かな?
いつもに比べてなんとも弱々しいヒキなのでカワハギである事を確信できなかったが、
上がってきたのは紛れもないカワハギ、しかしかなり小さいサイズだった。
今の時期にそのサイズは珍しいね、などと言いながらいよいよKGさんも参戦。
すぐに20cmほどのレギュラーサイズをゲット、さすがだ。
しかし今日はアサイチの活性は著しく低く、本命は勿論、外道のアタリすら少ない。
しばらく我慢の時間帯が続き、潮周りの合間に大ドモへ出向きKZさん達に尋ねるも、
「アタリがない」、「エサが減らない」と嘆いている。
開始から2時間、船中ただ一人KZさんがやっとツ抜け、自分はたったの4枚と壊滅的。
さすがに今日は喰らっちまったかと不安になったが、良い事ばかりが続かないように、
悪い事ばかりもつづくもんじゃない、4連チャンやダブル等も含むいい流しがやっと来て、
一気にツ抜け成功、一安心だが今度は魚の活性が上がり過ぎ、外道ラッシュの憂き目に。
序盤とは打って変わってエサの消費量が凄まじい事になり、俄然忙しくなる。
難敵キタマクラも殺到し始め、ハリを噛み切られる被害が多発。
なんとかその合間にカワハギに食わせる様にしつつ、地道にスコアを重ねる。
中盤に最高のヒキ味とかなりの重量感を味わいつつゲットしたのが27cmの良型。
今日は終盤にも同サイズをゲットし、27cmを2枚揃える事ができた。
本日最大のアクシデントは昼過ぎ、前触れもなくいきなりロッドをひったくられ、
海中に穂先が突き刺さり完全にノサれる緊急事態。
ロッドは立てられないと瞬時に判断し、即座にドラグを緩めて間一髪でブレイクを凌ぐ。
先程の27cmのカワハギなど全く比べ物にならないほどの強烈なヒキ。
中々弱らずリーリングのチャンスがやって来ないのでロッドワークでなんとか対応していると、
船長が飛んできて「すげぇデカいね、網要りそうな魚?」と、尋ねるので、
「なんだか分からないけど、カワハギだったら60cmはあるね」と、言えば面白かったが、
そんな余裕はなく、カワハギではないとだけしか答えられなかった。
青物のような疾走系ではなく、マダイに似たガンガンガンというヒキである。
水深8mにマダイは・・ デカいウスバハギ? それにしてもヒキが強いのなんの。
どうせなら思い切り楽しんでやれとカワハギ釣りでは全く味わった事のない強いヒキを堪能。
ようやく魚影が見え始め、色は白っぽいと確認、細長い魚体、分からん?なんだ?
そしてついに海面直下に姿を見せたのは・・ 判明した瞬間ロッドを海に放り捨てたくなった。
なんだよ、貴様かよ、悪いけど顔が気持ち悪いから大嫌いなんだよ、巨大な「エソ」さんよ。
エソがこんなにデカくなるなんて知らなかった自分は50cmはあろうかというヤツを、
「触りたくねぇ~!」と泣き言を言いつつ、とっととリリース、もう忘れたい。
その後も最後まで外道ラッシュは止まず、アサリ3kg分を持参したKGさんは30分前、
約200粒入りの冷凍を2つ購入した自分も5分前にエサ切れで終了。
結果は22枚、KZさんとKGさんに次ぐ3番手フィニッシュにはもう大満足。
今季最高の35枚と一人だけ別次元のKZさんには13枚もの差を付けられたが、
名手が潮先に入っては潮下の凡人に成す術などあろうはずがない。
むしろダブルスコアでブッちぎられなかったのはかなり上出来だと思う。
昨年までの自分だったら今日の状況なら間違いなくツ抜けも出来なかっただろう。
やはり去年、ある事を丸々1シーズン費やして鍛え込んだのは間違っていなかった。
それが一番嬉しいし、無駄な努力に終わらずホッとしているのが正直なところだ。
そしてあらためて苦手、弱点、次に習得すべき事が明確になった事が大きな収穫である。
まだまだやる事は無数にあるが、これが楽しいし、だからやめられない。
また次回に向けて備えを万全にしておこう。
船宿 長井 MZ丸 YS船長