海況 波高1m 気温12℃ 小潮 風速5m 水深5m~30m
釣り座 右舷ミヨシ (総勢9名)
釣果24本 (頭36本)
ロッド ダイワ 極鋭ゲーム82 MH-175
リール ダイワ TATURA HD CUSTOM 150SH-TW エアドレッドチューン100R
ライン ダイワ ハイパーメガセンサー 1、5号
リーダー シーガー・グランドマックスFX 7号
ジグ オーシャンドミネーター80g&100g アンチョビット60g&80g ダイワTGベイト100g
考察
いよいよ大詰めを迎えたシーバスジギング、最優先釣行必須だ。
1番乗りで指定席確保も、またしても今日は1番小さい2号船であった。
受付を済ませ、船で準備に掛かると、IBさん登場。
前回今日は来られない様な事を聞いていたのでビックリ、嬉しい誤算だ。
受付に向かったIBさんを待つ間に今一度ジグの動きを確認しておこうかと、
ロッドを持ちミヨシに立ち軽くキャストしてリフト&フォールさせる。
水深は2、3mなので澄んでいる今日は底が見えてちょうど良い。
リアウエイトでもかなりスライドしながら落ちていく事に、まずビックリし、
ファーストリトリーブすると螺旋状に回転してしまっている事がある事にもビックリ。
センターバランスや、バイブレーション、スピンテールも全て試し、動きを見た。
最後にもう一度ジグをと、TGベイト100gを入れてみた。
真下を上下させて見ていると、突然前にある小船の下から魚が出てきて、
ジグにアタック、って、こんな所に魚なんかいるはずないと思い込んでいたゆえに、
完全に虚を突かれアワセもなにも出来ず、フッキングには至らず。
まぁ、どうせボラかなんかだろうと思っていたのだが、よく見ると黒っぽい魚体。
ジグをゆっくり上下させるとまた寄って来たので、少し上に誘うとはっきり見えてきたのが、
なななんとクロダイ! しかも30cmは超えているなかなかいいサイズだ。
なんとか掛けてやろうとトライしたが、すぐに見切ってどこかへ消えてしまった。
しかし思いもよらぬチニングが楽しめて感激だ(笑)。
戻ってきたIBさんに、「すでに1バイトありましたよ」と、自慢したのは言うまでもない。
総勢9名にて定刻前に出港、15分で港前の橋脚バースへ到着。
先着船WNで1本上がったのが見え、期待は高まる。
こちらも投入合図、ほどなくして反対舷で初物が出る。
こちらでもやはりこの人、IBさんがヒット、40cmクラスをゲット。
モーニングサービス実施中か?と、思ったのだが他はアタらず。
IBさんにショートバイトがあっただけで沈黙、移動のアナウンス。
同時にここを見切ったWNも走り出すが、当船は違う方向へと向かう。
WNはいつものブイへ行った様だが、こちらはどんどん南下、中ノ瀬へ。
スローダウンし、1投だけやったが反応が薄いようですぐに移動。
第二海保へ到着、ボートがキャスティングで狙っているが活気はない。
IBさんと「ダメそうだ」と、言い合いつつも、横の釣りの準備。
自分はスピンテール、IBさんはバイブをチョイスし合図とともにフルキャスト。
・・撃てども撃てども、巻いても巻いても・・ 全く音沙汰なし。
昨日はトリヤマが立っていたそうで、ここで活発に追ったそうだが、
今日は鳥は皆無、何より海に生命感が感じられない。
それでも大ドモのアングラーが1本ゲット、スピンテールだ。
しかし後が続かず少しやってここも見切り、大きく移動。
どうやら海ほたるへと向かっているようだが、今日はどこも厳しそうで、
無線で情報交換している社長からも良い話は聞こえてこない。
もう今日はどうにもならないなとIBさんと半ば諦めていたのだが、急に進路変更。
おや?どこへ行くのかな?と、思ったらスローダウン、全く意図が解らない。
すぐ傍に大型タンカーがおり、錨を入れて完全に停止している。
なのになぜかわざわざ後ろからゆっくりと回り込む。
???? IBさんと共に訳が分からないまま呆然としていると、
回り込んだタンカーの左舷にNS屋、WN、YN屋がピッタリと着けて撃っている。
しかも、しかも、釣れている! ほぼ入れ食い状態で釣れている!
「どうやらここに隠れていたようです!水深30mで半分位まで出てます、どうぞ!」と、
さすがの社長も興奮気味に開始の合図を出したのを受け、一斉に投入。
タンカーにピタリと着けられた自分達右舷は全員ヒット、ボルテージMAX突入!
しかし、ここで今シーズンの自分を象徴するかのような最悪のアクシデント。
バチン!と、突然道糸がブレイク、全身の力が抜け落ちる。
なぜだ? 道糸の20m付近、なぜこんな所から切れる?
前回のオマツリで傷でも入っていたのか? でも今までなんともなかったのに・・
道糸だけでなく自分もキレそうになったが、なんとか持ちこたえ対処を考える。
スペアリールに変えるか、リーダーを組み直すか、どうする?
スペアに変えた方が早いのは明らかだが、エアドRTはもう限界値に達しており、
できれば使いたくはないのだが・・ 「チャンスタイム!Yさん、入れ食いですよ!」と、
ボコボコ釣りまくっているIBさんにせかされては逡巡の余地なし、スペアに交換を選択。
焦れば焦るほどガイドにラインが通らず、発狂しそうになりながらセット完了。
もうこの間にIBさんは7、8本ブチ抜いており、20本到達間近、今日もチギられる。
怒りと屈辱で爆発しそうな心を抑えて投入、期待に違わず即ヒット。
しかもここは平均して型が良く、いきなり60UPをゲットし多少溜飲を下げる。
次も連続でヒット、これも中々良い型で引きも強い、楽し過ぎる!
それから5分ほど怒涛の入れ食いを堪能し、久々のエクスタシーを味わったが、
徐々に食いが落ち、そのうちピタリとアタらなくなってきた。
「あらら、もう終わっちゃったかな・・」、「う~ん、どうやらそのようですね・・」と、
IBさんとガッカリしながらもしばらく続けていると、「お、また入ってきたよ!」と、
社長のアナウンスがあり、「一旦抜けたけどまた出てきました、また食うよ!」と、
追加のアナウンスが終わらないうちに、また右舷側は1人2人とロッドが曲がり、
5人全員ヒット! なんと先程の入れ食い状態が復活するという奇跡が。
楽しい、楽し過ぎる、ここぞとばかりに夢中で釣りまくる。
そんな中、IBさんがかなりの大型を掛けた様で、ドラグの音が聞こえてくる。
「お、デカイですか?」、「う~ん、デカイけど、シーバスじゃなさそうです」との事。
タモを持ち傍らで待機していると、MAXに締め込んだドラグでさえ滑ってしまうようで、
指ドラグで補いながら強引に引き寄せているが、それでも上がってこない。
「サメかなんかだと思います」と、IBさんは言うが、横から見ている自分には分からない。
「デカいシーバスのスレの可能性あるから一応慎重に行きましょう」と、声を掛ける。
一進一退の攻防を制したのは勿論IBさん、見えてきたのはやはりスレのシーバス。
1発でランディング成功、71cmのナイスサイズゲット、この型のスレじゃ重いわけだ。
自分も続けと再開、ゲットしたのはお約束のセイゴちゃん・・ 何でいつも俺だけ?(笑)
と、ここで回収の合図、「少し前に出します」との事で、消えてしまった訳ではないようだ。
再開すると食い復活、だが少しでもタンカーからジグが離れると食わない。
本当に船体ギリギリに撃ち、タイトに攻めるとヒットするという、適度な難しさもある。
そしてやっと来ました、自分にも指ドラグ使用サイズが。
こちらは口に掛かっており、激しくロッドが叩かれ気持ち良過ぎる。
今度は逆にIBさんにタモを入れて頂き無事にゲット、70cm弱をゲット。
写真なんか撮ってる時間があったら釣りたかったが、お願いされては仕方なく応じる。
それからもタンカーに沿って小移動を続け、ポツポツ釣れてはいたがついにここを離れる。
今度こそ海ほたるかと思ったら、今日は徹頭徹尾大型船の下にしかいないようで、
別のタンカーに的を絞り、接近し様子を伺うと、「これ、出てる?と思うんだけど・・」と、
社長も魚探の反応に確信が持てないようでなんとも歯切れが悪いが、開始の合図。
社長の心配を吹き消すいきなりのヒット、珍しく自分が先陣を切った。
「よーし、これやっぱそうだ、ここも食うよ!」と、社長もボルテージ急上昇。
宣言通り、次々にロッドが曲がり、シーバスがブチ抜かれる。
先程のタンカーでの食いとまではいかないが、それでも誰かしらヒットの状況だ。
ここでさすがのIBさん、格の違いを見せ付け、連チャン連チャン、
一気に30本を突破、もう誰もこの人を止められない。
自分はポツポツ、コツコツと積み上げてなんとか20本到達。
肝心な所でトラブってる様じゃ永久にIBさんに追いつけはしないよ。
食いも落ちて来た所で川崎に戻ってやってみて終わりにしようと、社長。
バースへ向かう間にやはり限界を超えているエアドRTを下げ、TATURAに戻すべく、
疾走する船上にて大急ぎでリーダーを組み無事復活。
同時にバース到着、底反応が出てはいるとの事で投入合図。
やはりシブく船中誰も音沙汰なし、諦めムードが漂ってきた。
すると突然巻きでヒット、期待していなかっただけにビックリ。
「お、掛かった?」と、社長が尋ねるので、そうだと答えた瞬間・・ バレました。
「二代目平成のバラシ王を襲名しても宜しいでしょうか?」と、IBさんに伺うも、
「まだまだ、その程度ではあの称号は譲れません」との事だ(笑)。
3、4本出たがシブさは変わらず移動、今日初めてブイへ向かう。
ここも全くバイトは無く、終了のアナウンス、って、まだ12時30分ですけど?
なんでこんなに早いんだ?と、IBさんと文句を言いつつ仕方なく撤収。
24本で終了、またしてもIBさんに10本もの差を付けられての惨敗だ。
どうやら今期のシーバス船は終了の時を向かえたようだ。
状況次第だがやっても次の週末までであろうという感じだ。
今期はワースト数を出した次の釣行で自己ベスト更新、などとムラが激しく、
しかも全ての釣行でミスやトラブルがあり、1度も納得の行く釣行が出来なかった。
今はまだ整理できていないが、それにはそれだけの理由があるはずだし、
この先究明、改善しなければ、来期も繰り返されてしまうだけだろう。
技術や経験は一朝一夕に得られるものではない事で、仕方がないが、
今すぐに出来る事をやらない、そんな事をしていれば致命傷になるわけだ。
苦い記憶は出来れば消し去りたいが(笑)、向き合わなければ先は無いだろう。
これから検証に入り一つ一つ克服していく作業を経て、来期、納得の行く釣行に繋げたい。
船宿 川崎 NY丸 K船長