海況



波高 1m   気温20℃   中潮   風速2m   水深 18~32m


釣り座 右舷大ドモ (総勢約8名)




釣果 5本 (頭11本)




ロッド 極鋭GAME82 MH-175   リール エアド・レッドチューン100R


ライン ハイパーメガセンサー0、8号&1号   リーダー シーガー・グランドマックス5号


メタルジグ オーシャン・ドミネーター80g




考察




数日前から会社の後輩にジェンティーレばりの激しいマークを受け、


「行きましょうよ、行きましょうよ・・」と、呪文の様に繰り返されるに至っても、


バチスタを蹴っ飛ばして退場になったマラドーナの様になる事は無く、


テキトーにはぐらかしていたのだが、今朝5時にも確認メールが来てしまい、


やむなく「俺はNY丸に行くよ」と返答。 宿で合流、右舷大ドモに並んで席を取る。



数週間前に、お隣つりKさんの午後船で完全ボウズを喰らっている後輩はリベンジに燃え、


自分から聞いたアタリジグ、オーシャンドミネーター他をしこたま買い込んで来た。


スピンテールやバイブレーションに何やら怪しげなワームをセットしたジグヘッド等々・・


これだけの備えがあれば、今回こそ35リッターのスペーザ(クーラーボックス)に何本かのお土産は


確保できそうだ、と、この時は思ったのだが・・ 定刻より少し前に出港。



二週連続で強風、というよりも暴風に見舞われたシーバス釣行であったが、


今週は「無風」「ベタ凪」「20℃超え」と、恐ろしい程に好条件。


シーバース周りで第一投、早々に反対側で30cmクラスの顔が出る。


「取り敢えず今日は早々と出ました」と、KZ船長も嬉しそう、というよりホッとしているようだ。



どういう訳かこの日船のマイクの調子が悪く、KZ船長も四苦八苦、どうにもならず、


指示は操舵室から大声で叫ぶ、と、いった手段しか無く難儀していた。



自分も初物に遅れること4、5分、フォールして行くジグが着底寸前にアタリ、無事フッキング。


中々の重量感、「そこそこ良いよこれ、糸出したい位、でもやっぱ男はゴリ巻きですか?」


「当然です、1ミリたりとも糸なんか出しちゃダメです、ドラグは常にフルロックです」等と、


隣の後輩と冗談を交わしながら最高の引き味を堪能しつつファイト。 潮に押された魚体は


本当に重く、中々上がって来ないのには参ったが、ようやく魚体を確認。


50cmクラスのでっぷり肥った銀ピカだ。 抜いてしまおうか、とも思ったが、


「貴重な一本ですから」と、いつもながら素早くタモを持って飛んできてくれたKZ船長の


好意に甘え、ランディングしてもらった。 フックを外し、手にしてみると、やはりこのサイズにしては


本当に重い。 楽しませてくれた満足の一本だ。



今日は初めから決めていた通り、そのまま後輩のバケツに収める。


当の後輩はこの時、最初のラインブレイクに見舞われリーダー組みの真っ最中。


このポイントでは他にバイトは無く移動。 違うバースの橋脚周りを攻めるも小バイトのみ。



またしても移動、向かったのは羽田空港新滑走路。 ただし、いつもよりもっと先のテトラ帯や、


橋脚周りをスピンテールや軽めのジグで撃つ。 先着し、情報をくれたであろうYN屋さんは


いくつか獲ったらしいが、当船到着時には時合いは過ぎてしまったようで、ミヨシの1本のみ。



次に向かったのはまた違うバース。 投入しようかと思ったら、バース上にいる職員さんが、


「船長さん呼んで下さい」とのこと。 KZ船長が顔を出すと、「もうすぐここに大型船が付きますので


移動を御願いします」と、言われるも、「判りました、ちょっとだけやってすぐに移動しますので」


と御願いし了解を取り付け一件落着。 話の分かる職員さんありがとう。  



投入したと同時に「感じ」がきた。 ある程度釣りをやったひとならもう、仕掛けを入れると同時に、


海中の活性、いわゆる喰い気のある魚がいるか否かがラインを通して明確に分かるはず。


手に来たり、ラインに変化があったりと、説明は難しいのだが・・ とにかく分かるはずだ。



案の定、次々にロッドが曲がって行き殆どのアングラーが60cmクラスの良型をゲット。


もちろん自分にもヒット、フォールでのアタリを確実にフッキングさせファイトへ。


時おりみせる強烈な引き込みには、ドラグが完璧な対応をしてラインを守ってくれた。


無事にKZ船長のタモに収まったのは綺麗な魚体の60Up、満足の一本。



赤いアンバサダーの釣行記 etc...


撮影してもらった後、これも後輩のバケツへ。 当の本人は、この日3度目のノット組み。


信じられん、やっとスイッチ入った今、釣らないと・・と、呆れてしまったが、焦らせてもいかんと


自分の釣りに集中。 ほどなくして今度はリトリーブでヒット。



これもかなりの手応え、アドレナリン全開の至福の一時。


だが、「もう後何分出来るか分からないよ」と、タモ獲りに来てくれたKZ船長。


ならば、「じゃぁ、ちょっと強引に行くか」と、ドラグを締め、強気の巻き上げ、でも、


フックアウト防止に、エラ洗いだけはさせぬよう海面から魚体を出さないようロッド操作。


無事にネットイン、先ほどより一回り大きいこれも綺麗な銀ピカをゲット。


思わず「ヨッシャ!」と、浸ってしまうほど嬉しかった。



やっとノットを組み終わった後輩にもヒット。 だが、あまりロッドが曲がっていない。


案の定、上がって来たのは40cmに満たないセイゴちゃん・・


みんな揃って60Upだというのに、なぜだ?と、二人で大笑い。



しかしここで、「すいません、これから大型船付きます、移動してください」と、バースの職員さん。


無念ではあるが、すぐに移動。 数か所攻めるも、殆どバイトも無し。



終盤に風の塔へ移動。 ここへ来てやっとバイトが出始める。


ちなみに後輩は、6度目のノット組みを終えたところである。



自分は50cmクラスを2本追加することができ、まだまだいけそうではあったが、


いまだセイゴ1匹だけの後輩になんとしても釣らせてやりたくなり、「これアタってるから使いな」


と、自分のジグを提供。 今日は自分の全釣果がこのグロー・ピンクのオーシャンドミネーター


であり、それにプラス、今日他船で連発していたブレイド系ルアーを模して、小さなブレイドを


フックの根元に装着してある。 



アタリジグの効果は凄いもので、他のジグに変えた自分は以後ノーバイト。


対して後輩は「アタった」とか「抜けた」とかバイトしまくっている。


ほどなくして、「きました!」と、ファイトに入った、が、何かさっきとロッドの曲がりが似ているような・・



「やったじゃん」と言うと、「・・サイズは、俺サイズですけど・・」とのこと。


またしても、一人だけ一際小さい40cm程度のセイゴをゲット。 不思議だ、なぜだ?


そしてここでタイムアップ。 自分は5本ではあったが全て良型なので満足度は高い。



今回は全て家族の多い後輩にあげたので、持ち帰りは無し。 


おかげで、いよいよ我が家の冷凍庫の肴ストックも沖干し1枚になってしまった。


近々食材調達にも、行かねばならないかな。




船宿   川崎   NY丸   KZ船長