国立で国際茶会 | 飲水思縁〜台湾茶・文人喫茶文化研究

飲水思縁〜台湾茶・文人喫茶文化研究

飲水思源とは中国語の四字熟語で、
水を飲んで、その源を感謝の気持ちで考えるとのことです。
あえて「縁」の字に置き換えて、
お茶を飲みながら、恵まれた茶と縁に感謝します♪

話はびっくり茶会 に続いて先週末に参加した、二つ目のお茶関係イベントに遡ります。

 
大学院の仲間Lちゃんに誘ってもらい、大学のR先輩と、くにたち福祉会館での国際茶会に参加してきました!
 
 
<茶道・小堀遠州流>
 
主流の三千家じゃない、小堀遠州流の世界に、興味津々に伺いました。
 
{3A134F27-8E74-460B-A75F-EEF95AE31778:01}
 
椅子とテーブルの用意された立礼席でいただいたお抹茶の経験が、ほとんどないです。
 
今までは、茶の湯と言えば、和室で正座した経験を連想させるが、後からLちゃんに聞くと、やはり和室の空間でしか体感できないものがあるらしいです。

 

{C8DBF132-715F-4793-B6E9-A5711A15B5ED:01}

 

 
お点前は、時に素早く、時におおらかで、なんだか冴えている感じです。

 

{57DE508D-EE74-42B8-936B-EADC02BCD185:01}

 

 
府中さわいさんのお饅頭を、手でいただきました。載せた器は長野県松本市周辺の木曽塗です。
 
{1E24A2D7-63B2-411C-821A-8B2822D60B11:01}
 
掛け軸は十五代家元の書いた「和敬清寂」です。「和」の字体が反対になっていて、その新鮮感に惹きつけられました。
 
 
<台湾茶・一橋大学台湾留学生会>

 

{B4F388FD-83F5-4A9D-8BF6-07CF302F867B:01}

 

 
 Lちゃんが主催した茶席待合室のしつらえ。

しっかりもので、茶の仲間としていつもほっとさせるLちゃんの台湾茶席に、楽しみにしていました。
 
席に入れば、お友達のSさんが解説に入り、淹れ手は初対面の方でした。同席の方が、一橋大学の台湾人留学生と交流を深めることを、楽しんでいる様子もまた、私にとっては、地域交流ならではの新鮮さがありました。

Lちゃんチョイスの四季春も、石碇の蜜香紅茶も、すうと体に入って美味しかったです。

Sさんも裏千家を習っていて、去年はSさんの手伝った三渓園での茶会に行った思い出も、また思い浮かびます。同じ20代の台湾茶人が表現した茶の解説は、すがすがしくて、私にいいヒントを与えた気がします。
 
 
<香道・直心流>

人生初めての香道体験はここでしたw

 

{078D0FEC-79B6-4A13-A188-0CCDCDE62D7E:01}

 


3種類の中から、同じの2つを選ぶゲームでした。大きな和室で、参加者それぞれがお香を嗅いでいた表情を覗いたのも、面白かったです。


後からLちゃんとこう話しました。「小堀遠州流のお稽古を通いたいと思ったくらい、私にとってはよかった経験なの」と。
 
たまたま茶室に興味を持ち始めた最近、小堀遠州は肝心な人物として、結構名前が出ていました。
 
小堀遠州は、空間作りの名人で、千利休の孫弟子に当たる人物です。現存している遠州造営の名高い茶室は、大徳寺の孤篷庵、古田織部美術館の裏にある擁翠亭と、東京国立博物館の転合庵です。特に擁翠亭は13の窓を持つと言われていて、思いを馳せた空間です。

表千家のLちゃん曰く、「遠州好みも私の流派ではよく聞こえる言葉。」


今は新しいことを始められないが、その種を撒いた気がします。

 

 

また、ご縁が広がる予感です。


追伸:記念に<茶道・小堀遠州流>の会記を載せますw

    会記

     日時 平成二十七年十一月十五日
     茶会 第十六回国際茶会
     場所 くにたち福祉会館
     主  中野 宗裕

床   和敬清寂    十五代宗通筆
花   季のもの
花入 備前        中西陶古
香合 きく
風炉 遠州好 瓢釜  宮伸穂造
水指 絵唐津      小島喜昭
茶器 津軽
茶碗 膳所焼 トンボ 安南写
 替 釉裏彩画焼 菊 雨月陶齋
茶杓 こもれび     木島宗栄作
建水 唐金
蓋置 萩   七宝透 陶兵衛
茶銘 又玄       小山園詰
菓子 野菊       府中さわい製
 器 木曽塗
水次 遠州好 唐銅獅子摘

 

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村