小さな頃読んでた漫画といえば、ドラえもん、オバケのQ太郎、ドカベン。

この3つだけだった。

単行本で読むのが普通で、いわゆる連載モノの週間漫画というものには触れなかった。



小学5年生の時、クラス替えがあって家が近いカズと友達になった。

カズの家に遊びにいくと、少年ジャンプが本棚に並んでた。


なぜかそれが、すごい大人に見えた。

毎週、続きモノの漫画を買って読む。

当時は170円くらいだったと思う。


カズの影響で、自分も買うようになった。



週間少年ジャンプの当時のラインアップ。


キャプテン翼

こち亀

キン肉マン

リングにかけろ

ストップひばりくん

3年奇面組

キックオフ

ブラックエンジェルス 他



リンかけは高嶺竜児と剣崎順の最後の対決の場面。

ブーメランテリオス VS ギャラクティカファントム



キン肉マンは、ウォーズマンとの覆面剥ぎデスマッチの場面。

コーホー

(ウォーズマンの呼吸の音)



キャプテン翼はまだ始まったばかりだった。

南葛小の大空翼と、修哲小の天才キーパー若林源三の対決の最中だった。



萌えた。

いや、燃えた。



ブーメランテリオス!

とかいってパンチの真似をよくやった。


リンかけやキン肉マンは現実的でない描写が多かったが、キャプテン翼は違った。

(アニメ放送での、地平線のかなたにゴールがある描写は現実的ではないが)



何が当時の子供達の心に響いたか。

それは・・


「メーカー品」


特に若林源三のかぶっていたアディダスの帽子は当時の小学生の心を揺さぶった。






これによって、「メーカー品」時代が幕をあけた。


アディダス

プーマ

ナイキ

アシックス


帽子、Tシャツ、ジャージ、短パン、ソックス、シューズ。

金持ちの家の子供は、全身「メーカー品」だった。


オマエ、運動なんかなにもしてないじゃん!

という真っ白な奴までアディダスのシューズを履いていた。


スポーツ用品店は小学生でいっぱい。

メーカー品は高いので、そう簡単には買ってもらえない。

誕生日だなんだという理由で、1アイテム手に入れるのがやっと。



ピカピカのアシックスのバスケットシューズを買ってもらった日のことはまだ鮮明に憶えている。



メーカー品。


いまこの言葉を聞くと、ものすごいチープな響きに聞こえる。

しかし当時はこれ以上ない、神聖な響きだった。


その後も自分たちの世代は流行をこぞって追う。


ジョニーK(制服のカスタムメーカー)

ラルフローレン、ラコステ、フレッドペリーのポロシャツ

DCブランド



しかしやはり原点は「メーカー品」だ。

これはまちがいない。



もうすぐ、それを買い与える立場になってしまう。

欲しいものをどのバランスで買い与えるか。


これは重要な問題だ。



だってみんな持ってるよ?


みんなって誰?いってみて。



25年ほど前に繰り広げられた攻防。

このやり取りをする日も、そう遠くはないだろう。


王子よ、いまから言っとく。



ガマンも大事だぞ。

親の都合ってモンもあるしな・・。