売り場に直接納品しているといろいろな現場の情報が入ります。

 本日の朝、私の住む深谷市内の食品スーパーへ「深谷もやし」を納めた時です。青果の担当者といろいろと他社のもやし(弊社を含めて3社のもやしを扱っています)の話になり、1日当たり緑豆太もやしのA社は1袋39円で260袋、同じく緑豆太もやしのB社は29円で120袋売れている、と聞きました。合計で1日小袋(200g)が360袋はなかなか良くもやしが売れているお店だと思いました。

 で、この店で108円で売っている飯塚商店の「深谷もやし」ですが…1日20袋。いやこれでもすごいことだと思っています。

 タイトルの 「13:1」というのはこの店での一般的な安い緑豆太もやしに対して100円を超える「深谷もやし」が売れる割合です。それは人口15万の地方都市のスーパーではもやしを買う人の13人に1人は、価格だけでない部分でもやしを選ぶ人がいる、ということですから。

 写真は2010年2月26日付、朝日新聞全国版に「小規模もやし生産者」として紹介された記事です。私がもやしを伝える活動を初めて1年少々して取り上げられたものです。この記事の翌年からこちらのスーパーに深谷もやしを納めるようになりました。比較的すんなりと価格の交渉もなく。

 最初は1日10~15袋だったのが、今は20袋、週末は25袋にななってます。徐々にではありますが低価格がウリのもやしで「価格で動かないお客様」がついてきています。やはり希望はある、と思わざるを得ないのです。