「よこぜ、いこーぜ!」を合言葉に、4月21日(日)、今年も埼玉県最北端の旧き酒蔵、丸山酒造を舞台に酒と地元風土に根付いた食文化の魅力発信イベント、

金大星蔵びらき】(きんたいぼしくらびらき)

を開催します。昨年同様主催は丸山酒造、私が代表を務める風土飲食研究会が企画に協力をしています。まずは風土飲食研究会報道担当の小林が作成したプレスリリース用文書をご覧ください。

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第二回 「金大星
蔵びらき」は前回のスタイルをさらにおし進めた「ここにあるもので  ここの人々がつくる  ここだけで感じられる~〈のみたべ〉まつり」です。

「よこぜ、いこーぜ」を合言葉に、深谷市横瀬で昨年春に第1回が行われた「金大星
蔵びらき」。今年は前回とスタイルは同じながらより多くの共感者を加え、しかもおたがいのライバル心を燃え上がらせつつ、さらにバージョンアップします。

主催者、企画協力、出店者が話し合って再確認したテーマは、

「ここにあるものでここの人々がつくるここだけで感じられる〈のみたべ〉まつり」

このテーマを理解するには、そもそも第一回の「金大星
蔵びらき」が、どのような点でほかの日本酒、食のイベントと違っていたかを思い出さねばなりません。

 1)「在」(いなか、農村部)のまつり

会場の深谷市横瀬、中心となる丸山酒造は埼玉最北の酒蔵。
市の中心中山道から七キロほど離れた「在」(いなか)、農村部にあります。両となりの真言宗寺院「華蔵寺」、フラワー&グリーン「リーフ」といっしょのテーマ分散・カントリーサイド型のまつりは、街中に偏重しがちな最近のイベントに疑問を投げかける開催でした。

2)「子どもやお酒の飲めない人にもうれしい」酒のまつり*

企画の中心である丸山酒造杜氏が抱いていた思いは、三十年前は酒類の王様だった日本酒の復権。それには日本酒ファン、のんべえだけに訴えるだけでは意味がないと杜氏は考えました。

内陸部の魚「どぜうつかみどり」や、酒を使ったお菓子、パフォーマンスで酒文化に迫る料理ショーなどで酒を飲めない子どもにもアピール。古来から続く酒文化を子どもたちから遠ざけようとする昨今の風潮をもう一度考えさせる、地元の売れないマンガ家・俳優による紙芝居も上演されました。


3)「近くを掘り下げる」食のまつり*

地域の「酒・食・歴史・花」文化を伝えよう―文化の伝承者を自認する主催・協力者がもっとも考えたのは、深谷横瀬のまわり、近くにあるもののよさを再発見して、近くの、または日本酒に惹かれてやって来る遠くの人々に提案しようという試みでした。

この三点は、そのまま第二回のテーマとして再確認されています。

予想以上の来場者があり、ひとまずは成功と思う第一回の最大の反省。五月第二週の開催の在での開催のため、コバエが多くて「漬物BAR」などいくつかの催しを中止せざるをえなかった開催期をハエはまだの四月に移し、さらに多くの<食の表現者>がこの時期、埼玉県北ならでのまつりにしようとわざと考えをしぼりました。

 だから、

「ここにあるものでここの人々がつくるここだけで感じられる〈のみたべ〉まつり」*
今年も春、だいたいひと月早まった「よこぜ、いこーぜ」。

おいしい・楽しいがいっぱいの北の「在=いなか」が、ワサワサしてご来場をお待ちしています。

 ●日時:4月21日(日)
午前10時から午後4時
●会場:丸山酒造、リーフ、華蔵寺

 ●主催:「金大星蔵びらき」事務局

丸山酒造内 深谷市横瀬1323
電話
048-587-2144
●企画協力:風土飲食研究会

●後援:深谷市

【近くのおいしい21出店】

1)丸山酒店(横瀬)
「酒、飲料、食品販売、日本酒のみくらべ(ノミクラーベ)」
2)深谷のもやし屋飯塚商店(新井)「深谷もやしのつかみどり、深谷もやしナムル、発芽大豆の塩茹で、もやし栽培キット販売」
3)マルツ食品(岡部)「漬物バー、究極の漬物茶漬け、たけうめチュッチュ」
4)うどん茶屋三男坊*(宿根)「筍と野蒜、もやしの天ぷら、どじょうや沢がにの活き揚げ、手打ちうどん実演販売」
5)天之美禄(熊谷)「丸山酒造の日本酒を使ったオリジナルカクテルバー」
6)とうふ工房(大谷)「在来大豆で作った豆腐、金大星の酒粕に漬けた豆腐の粕漬け、豆腐だけでこねた白玉団子」
7)富士屋(仲町)
「サンドウィッチ、創作パン」
8)パンチャ・ピエーナ(宿根)
「Fukaya-Italianoの漬物アンチパストミスト(前菜)、酒粕グラタン、金大星ゼリー」
9)宝屋(戸森)「宝屋特製、子豚の金大星丸焼き」
10)やまだ家(田谷)
「酒の味を活かした創作和食惣菜」
11)スタンド割烹三善(西島)「ネギ串カツ、たけのこご飯」
12)深谷4H
「深谷の若手農家による軽トラ野菜販売」
13)荻野農園(横瀬) 「やきそば、野菜販売」
14)グッドラック(新戒)
「革製品販売、レザークラフト体験」
15)酒蔵いさむ(下手計)
「たこやき」
16)澤田園(深谷)「抹茶と和菓子のセットで野点、最中アイス販売」
17)栗田農園(横瀬)「野菜販売」
18)Sプロジェクト 「民芸品」(東京日本橋)
19)風布にじます釣り堀センター(寄居)「つかみどり、塩焼き&から揚げ、金大星の酒粕を使った粕漬け販売、借金なし大豆もやしと粕漬けを使ったチャンチャ
ン焼き販売」
20)cafe  NINOKURA(本庄)「仕込水コーヒー〈金大星スペシャル〉、茹で塩豆、大豆おにぎり、酒粕お菓子、蕗など季節のおつまみ、〈いらず〉いらず小市」
21)利根川HAN-RUN軍(本部江原)
「掘り立てたけのこ直火焼き販売」

 【近くの楽しい10パフォーマンス】

1)*ミルクおやじ*(東方)「即興ライブ」、
2)*ミック入来*
(川崎からのゲスト)「野菜ロックのライブ」、
3)*こたつじゃっく*(埼玉県北)「アコースティックライブ」
4)*こまどり社*(東方)「即興パフォーマンス」
5)*深谷書道ガルボイズ*「食をテーマに書道パフォーマンス」
6)*埼玉工業大学*
(普済寺)「フレアーバーテンディング」
7)*丸山酒造*(横瀬)「酒蔵見学、どじょうつかみどり、がらがら抽選会」
8)*鶴田健次*(岡部)「わさび漬け実演」
9)*風布にじます釣り堀センター*「にじます解体ショー&にじます刺身サービス」
10)*飛び入り酔客*「日本酒へのラブレター」(日本酒を語る言論コンテスト。参加者は当日受付)

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…いかがでしょうか。各出店者の出し物をみても既存の食のイベントとはかなり趣が異なります。

どれだけ美味しいか、

どれだけ儲かるか

どれだけ人を集められるか

とは別に、各出店者が「金大星蔵びらき」で伝えたいものは何なのか。当日会場で感じ取っていただければ幸いです。私はそれが今一番大事なものでないかと思ってます。