3種類の埼玉県産在来種大豆(箕田在来、行田在来、借金なし)からもやしの栽培を始めて8日目。


まぼろしの「もやし」求めて・・・

前日(12時間前)に測ったときよりも、さらに伸びました。


箕田在来
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行田在来
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借金なし
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左から「借金なし」「行田在来」「箕田在来」「緑豆もやし」「ブラックマッペもやし」


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これが前日の写真。
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12時間で5~10cmは伸びました。商品化する際は、仕込から7~8日が限度でしょう。


 もやしを栽培箱から出して目方を量りました。歩留まりをみるためです。


「借金なし」・・・2.3kg 原料(500g)に対して歩留まりは4.6倍です。


「箕田在来」・・2.0kg 歩留まりは4倍です。


「行田在来」・・・1.5kg 歩留まりは3倍でした。


 もやし生産者にとっては借金なしがもっとも効率よいもやしができることになります。


発芽率はどれも9割を軽く超えてますので、初めての栽培にしては好成績でしょう。


朝日新聞のU記者も取材に見えていて、興味津々の様子です。
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 次はお楽しみの味見です。まずは蒸し焼きです。カセットコンロにフライパンを乗せ、軽く油を敷いてもやしを入れて蓋をして弱火で5分間蒸し焼きにします。蓋を開けると香ばしい豆の香りが立ち昇ります。


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「借金なし」・・・豆の部分はナッツを思わせるコクのある味わい。身は(胚軸部)やや締まっていて弾力がある。根の部分の風味が強い。


「箕田在来」・・・豆の部分、胚軸の部分共にさらりとした味わい。他と比べてもクセがなく食べやすい。


「行田在来」・・・大きな豆の部分は豆乳を思わせる味わい。


・・とはいえ、どれもが一般的なアメリカ産小大豆もやしを打ち破るような非常に濃い味をもっています。野性的な強い味はつい病み付きになります。これが在来種ならではの味の力強さでしょうか。これまで経験したことの無い新しいもやしの味がこの豆の中にあります。


続いて出汁が出るかどうか。真水から沸騰するまで煮てみました。
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 豆の香り高いすっきりとしたスープになりました。これに市販の鶏がらスープを入れるとさらに味に奥行きがでます。さまざまな応用が効きそうです。ミネストローネにもいいかもしれません。


 その他、ラップをして電子レンジ強2分で調理すると、豆の部分がホックリと芋のようになります。これもなかなか良い味で、お好みで塩を振って食べても良し、お子様にはマヨネーズ醤油をつけると喜ばれるでしょう。


 心配されていた、箕田在来、借金なしの首の部分の変色は過熱することで色が落ちました。


 私の夢の一つでもあった、埼玉県産在来大豆もやし。なんとか形になりそうです。そして味も申し分ないです。今月内には近場のお店に並べようと思います。


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新たなもやしの可能性が見えました。
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