質問状回答 高室あきら候補 | 松戸をよくする市民の「ゆるーい」ネットワーク 松戸市議会議員選挙特設ブログ

松戸をよくする市民の「ゆるーい」ネットワーク 松戸市議会議員選挙特設ブログ

Facebookで活動する本会プロジェクトチームが、松戸市議会議員選挙に際しお送りし、ご回答いただけた候補者さまの回答を掲載しています。

1.まず、候補予定者ご自身についてお伺いいたします。

① なぜ、松戸市議会議員選挙に立候補されるのですか。

議員を目指すきっかけ…仕事で街を歩いた際、空家・空室の目立つアパート・シャッターが閉まったままの店が増えている事に気付き、急激な少子化と高齢化にショックを受けた為です。
目的…夢も悩みも共に語り共有できる「希望の持てる居場所」を市内に多数つくる事です。
議員でなければならない理由…行政しか保持していない情報・許可・マンパワーを使わなければできない目的を達成する為には、議員という立場の注目度の高さと議会において発言できる権限が必要不可欠だと考えたからです。

②当選したら真っ先に取り組むことを教えてください。

市内に多数ある空家を有効利用する事です。
具体的には若者の集まる小規模事務所やアトリエ、シェアハウス等・子育てママ達が子供も連れて集まるおしゃべりスペース・高齢者の方が集まる健康マージャン等の憩いの場として使います。
③4年間の任期中に必ず実現させたいことを教えてください。

「希望の持てる居場所づくり」というコンセプトに繋がる事を1つでも多くです。
逆に、全てを4年間で実現できるとは考えておりません。
(個々の政策はコンセプトを実現する為の「通り道」です)

具体例として世帯の属性毎に代表的なもののみ記載致します。
・若年(もしくは/且つ)独身世帯向け…サブコンセプト「気軽に繋がれる場づくり」
●既存に無い種類の参加費無料or低額なイベントの開催で仲間作りや出会いを促進
・子育て世帯向け…サブコンセプト「子育ての場に安らぎ」
●自宅訪問型相談員や病児保育の推進で、孤独な子育てからの解放と働くママ応援
・高齢世帯向け…サブコンセプト「空き家を憩いの場に」
●空家や廃校の有効利用で、移動手段の少ない高齢者が身近な場所で集える場の提供

④当選された場合、どちらの会派に所属するのか、または無所属で活動されるのか、意思をお聞かせください。

会派については、現状決めておりません。

⑤市民の声に耳を傾け、市民に分かり易く説明し、市民の思いを実現すべく行動する、というような「市民に寄り添う」という姿勢が重要だと考えております。より多くの「市民に寄り添う」ために、何か行動される予定があれば教えて下さい。

様々なSNSを利用してコミュニケーションを継続して行い、要望があれば自分のポリシーと異なるものでない限り積極的に参加します。
議会が終わる毎に報告会を開催する予定です。

⑥市議会議員に必要な能力はなんだと思いますか。それをこれからの活動にどう生かしていくかと併せてお答えください。

必要な能力
1.時代の変化に敏感である事
2.問題に対して解決方法を提案できるアイデア力
3.行政の様々な情報を数字で読み解く理解力
どう活かすか
(1について) 前例踏襲を続けていると「成功の鎖」に縛られます。時代の変化に敏感になることで「前例通り」の問題点にいち早く気づけるように活かします
(2について) 技術の進歩や状況の変化によってによって、今までは不可能であってもこれから可能になる事があります。1にも関係しますが、「今までに無いアイデア」を多数持つことで様々な問題を解決できるよう活かします。
(3について) 議論の前提には共通の認識が必要不可欠です。「感覚」は残念ながら個人の能力差が激しい為前提が異なってしまいます。「まっとうな議論」をする為に理解力は活かされます。

2.次に、議員観・議会観についてお伺いします。

①松戸市議会議員の適正人数は何人とお考えですか。理由と併せてお答えください。

人口40万人~50万人の都市の議員定数の平均は40.7人です。50万人以上の都市は47.1人です。
※市議会議員定数に関する調査結果(平成25年12月31日時点・全国市議会議長会調査結果)より
松戸市の人口は約48万人であり、全国平均を指標とするならば現在の44人はおおむね適正と考えます。厳密に平均に近づけるのであれば1~4人の削減をすべきです。但し、目的が費用の削減のみであれば議員報酬を1割削減すれば目的は達成できると考えます。

②「議員報酬は議会での拘束時間等、議員活動を実際に行った時間×時給にしてはどうか」という議論がありますが、いかがお考えですか。

まず、①「時給単価の適正値」を先に議論する必要があります。
その上で、時給が国民平均時間給と大きく異ならない数値と設定する場合には、前提として
②「サラリーマン・自営業者等が『1日8時間以上・週5日以上を費やす仕事』と議員活動の両立を行える事」が不可欠です。その前提が無いまま、例えば仮に時給1500円と設定した場合には富裕層や特権階級しか議員になれない為、「一般的な市民感覚」を持った議員は生まれる余地がなくなります。まずは①・②の前提条件を議論すべきと考えます。

③委員会前に会派で賛否を決めていることで、議会での議論が建前になっているように感じます。議会をより建設的な場にするため、委員会前に会派で賛否を決めることを止め、委員会での議論を基に会派の合意形成を図るようにして欲しいと考えております。如何ですか?

賛成致します。根回しで全てを先に決めてしまう弊害を取り除く良い手法と私も思います。

④建設的でしがらみのない議論を行うため、会派制を廃止する議会も現れていますが、「会派制の廃止」について、いかがお考えですか。

賛成致します。議員個人が皆異なる意見を持つのが通常であり、会派統一する事によって「運営を円滑にする」=「真剣勝負な議論はしない」という弊害があると考えます。

⑤議案に対する個々の賛否について、記録に残す、または公開することへのお考えをお聞かせください。

「会派制の廃止」とセットで行うのが理想です。会派制を存続させたままでも記録に残すこと、公開する事には賛成致しますが、「会派統一」の弊害を取り除かない限り公開するメリットが半減してしまうのが残念なところです。

⑥委員会についても、本会議同様にインターネットおよび録画中継を行ったり、議会運営委員会を含むすべての委員会を傍聴可能にすることについて、是非をお聞かせください。

賛成致します。但し、⑤と同様に会派制の廃止とセットで行う事が理想ではあります。

⑦議員を客観的に評価するしくみについて、アイデアや先進事例があればお聞かせください。
議会の開催日は日曜・祝日を中心に行い、多くの市民がリアルタイムで傍聴可能な状態にするのはいかがでしょうか。インターネットで録画を見る事はできますが、リアルタイムで現場を見ることができればより多くの人が議論の内容を知ることができると考えます。
また、個々の議案に対する個別の意見と賛否や、議員個人の考え方を「統一のフォーマットで」、インターネット上に公開すれば比較がしやすくなると思います。

3.次に、市政をとりまく環境や個別の政策課題への考えをお伺いします。

①経済的・家庭的な理由等により、望んだ進学ができない子どもを減らし、平等にチャンスを与えられるような環境が求められていると考えますが、具体的な方策があればお聞かせください。

まずは、学校教育の充実です。希望の進学をする為には高額な授業料の塾に通う必要があるという現状を是正しなければなりません。特に学校の先生方は様々な庶務に追われ、授業をより楽しくわかりやすく工夫する研究をする時間が取れません。部活動の外注を他市の市長が言及致しましたが、先生が授業の充実に専念できる環境をつくるべきと考えます。
また、登校・進学そのものが経済的に難しい子どもについては、貸与型の奨学金制度を設け、一定の条件で返済を免除する制度が有効と考えます(人材不足分野への数年間の就労等)

②児童・生徒の学習習熟度により教員を評価する制度を設け、意欲的な指導の一助とする策について、お考えをお聞かせください。

反対ではありませんが、単に教えた生徒のテストの点数が高いだけで評価される制度は避けるべきと考えます。
覚える事より「自分の頭で考える勉強」・多様性や他者への思いやりといった人格形成・「できる事」より「夢や希望」をまず大事にするという生き方…。そのような総合的な要素も評価されるべきです。

③保育園を選ぶための客観的指標として、利用者・第三者評価の制度を設けることについて、お考えをお聞かせください。

認可保育所については、評価より待機児童を減らす事を優先すべきであると考えます。
事実上選択肢が無いにも関わらず評価制度だけ設けても利用者のメリットは薄いと思います。待機児童が0になった後であれば、利用者・第三者評価の制度を設けることに異論はありません。
認可外保育所については、民間の評価制度の充実を待つべきと思います。

④より障害者が暮らしやすいまちを実現するため、提案される施策があれば教えてください。

身体障害に対するバリアフリー
道路の段差解消・ノンステップバス・階段昇降機・広いトイレ(視覚障害者・車いす利用者)
精神・知能障害については答えを控えます。
障害を持つ子の存在を他人に知られたくないという保護者の方も多数おられます。
一人にしておけない子の預かり先も足りていません。うつ病は社会問題でもあります。
「障害者」という言葉も適切でないという指摘を受ける可能性があります。言葉が含む範囲も様々で、非常に難しくセンシブルな問題であり、この分野に関しては公開する自信が今はありません。

⑤ノーマライゼーションについてお考えをお聞かせください。例を挙げると、色覚障害者にとっては赤色チョークの板書や、ピンク色の看板が見づらい等、聴覚障害者にとっては災害時避難所での情報提供が音声のみで行われるということに不便を感じる等、障害者本人でしか気づき得ない生活上の支障があります。

④と重複する部分がありますが、身体の機能的な問題に対しては可能な限り負担を取り除く工夫をすべきです。障害者だけでなく、高齢者に対しても同様です。
特に、近年のICT技術の発達により可能になった事例があり、例えば、聴覚障害者に対する電話リレーサービス(日本財団 シュアール)は画期的です。いち早く最先端のノーマライゼーション施策の情報を収集する事も議員の仕事の一部であると考えます。

⑥松戸市は周辺市よりも生活保護受給者数・保護費ともに高い水準にあります。この水準についての是非と、今後の方針についてのお考えをお聞かせください。

現在の生活保護政策は、働ける人の社会復帰への意欲を奪ってしまう制度になっています。
高齢で身体・心身に大きな問題がある場合を除き、何かしらの労働を課す代わりに、社会復帰へ向けた一定額の貯金を認め、早期に生活保護状態から抜け出す後押しをすべきと考えます。また、現物支給の比率を増やし現金支給の割合を減らす事も考慮すべきと考えます。

⑦少子高齢化への対策として、提案される施策があれば教えてください。また「無駄を削減する」以外の財源確保についてもご提案ください。

まず、高齢者が増えること自体は当然であり、対策の方法も特に無いと考えます。
松戸市における問題は、若年層が流出している事であり、(出生率の回復は国全体の問題)
若年層を呼び込むには「刺激」「仲間」「低コスト」が重要であると考えています。
都内ではシェアハウスが急増(リバ邸・ギークハウス等はベンチャーインキュベーションを目的としている)しており、市内でも「ロクナナ団地」など一部で空き室を利用したシェアハウスが運営されています。空家や古民家の有効利用も兼ねて、若年層向けシェアハウスの運営に対する支援・整備を行い、グループ単位で若年層を呼び込むという手法は検討の余地があると考えています。また、小さなイベントを市内で多数開催する事により、「刺激」を求めている若年層に興味を持たせる事ができるのでは無いかと考えています。
また、病児保育・ショートステイ・訪問相談等、まだ他市であまり盛んになっていない先端の子育て支援を積極的に取り入れ(そのようなNPOを支援)女性が子育てをしやすい街のイメージ作りをすべきです。
財源確保は中長期的には若年層の増加、一世帯あたりの担税力の増強(松戸ブランドの確立)、新規店舗や起業を活発化させる事が大きな課題と考えます。
短期的な施策として、ふるさと納税に一定のメリットを持たせ促すといった手法や、現在は支所等で行われている広告サービスを市所有物すべてに利用していくといった方法が有効と考えます。

⑧「すぐやる課」について、今後の方針と併せて、存続の是非をお答えください。

近年、ガバメント2.0と呼ばれる「新しい公共」の動きがあります。ICTを有効利用した行政サービスで、今までできなかった部分の補完と迅速化・効率化を目的とするものです。
既に千葉市では「ちばレポ」と呼ばれる社会実験を終え、本予算が組まれています。10月9日にNHK「あさいち」で放映されたFixmyStreet等は、特に「すぐやる課」との相性が良いと考えます。蜂の巣駆除が主な仕事といった現状から、もう一度原点に立ち返り、迅速対応に特化した部署として存続させるべきと考えます。

⑨市立病院の経営を改善するための方策があればご提案ください。

移転前と移転後で前提条件は大きく異なると考えます。
現状(移転前)では特に方策は思い当たりません。
移転後については、現在の予算で落札されない限り議論の前提条件が成立しないと考えます。
個人的には大規模市立病院が本当に必要か疑問も感じますが、多くの市民の方が大規模病院を望み、既に選挙結果として現れている以上その意思は尊重せざるを得ません。

⑩市内で起業家が活躍するための方策があればご提案ください。

⑦の回答が一部該当致します。まず起業をしようと考える人が集まる場が必要です。
その上で、起業家が苦労する「販売先」「仕入先」「融資・投資元」の紹介を、市で登録した各分野の業界経験者が現役時代の人脈を生かして行い、成約に至った場合取引金額の一定額を手数料として支払う「ブローカー」業は松戸市に向いていると考えます。

⑪市内の商業圏の充実について、近隣自治体のように大型ショッピングモールを誘致するなどの大規模な方策を取るべきか、それとも他の方法によって充実を図るべきか、現状の維持を図るべきか、方策をご提案ください。

大型ショッピングモールが「街」になるほどの大規模なものであれば、成功する可能性があると考えますが、現状松戸市には「越谷レイクタウン」のような大きな土地は確保ができないと思います。であれば、中途半端な規模のショッピングモールはリスクの方が大きく、他の方法によって充実を図るべきと考えます。

⑫松戸市に住民投票条例は必要だとお考えですか?理由も併せてお答えください。また、必要だとお考えの方は、具体的にどういった内容にすべきか、お聞かせください。

非常に影響が大きい事案が発生した場合には市民が直接賛否を表す事のできる住民投票条例は必要と考えます。
間接民主制の利点は、議論の迅速化と専門性と考えています。一方、有権者は選挙において最も相応しいと思う候補者に投票するものの、投票した候補者の考えを全て支持しているとは限りません。
原則は間接民主主義によって決定すべきですが、市民が選んだ議員と異なる判断をしたいと考えた場合の意思表示手段は確保すべきというのが必要と考える理由です。
一定数の署名(全有権者の一定数or全市民の一定数)をもって、住民投票を行うという条例が適していると考えます。



4. さいごに、松戸市についての思いをお伺いします。

① 松戸市の一番の魅力はなんだと思いますか。 

現状は都心へのアクセスが近い事が唯一の魅力になってしまっていると思います。

潜在的には、人的要因として様々な分野の有能な人材が多数隠れている事、地理的要因として
川に囲まれ水の豊かな街である事だと思います。


②中長期的に見て、松戸市政における最も大きな課題はなんだと思いますか。解決策の提案と併せてお答えください。」

もっとも大きな課題は3の⑦と重複します。新しい住民や若者世代を呼び込みつなぎ止める魅力に欠けている事です。解決策も3の⑦・⑩と概ね同様です。