まつしま角島ツーリング ⑦
こんにちは社長の松島です。
さて角島ツーリングの続きでございますが、
私の立場上、ツーリングにはいつもしんがりを務めており、
その日は私の前をしーびっこさんが走っておりました。
それ故、今回のしーびっこさんの伝説を目撃したのでありました。
それではその伝説の語り部として、
今から皆様にポツポツとお話するといたしますか・・・・・。
それは角島の灯台からいよいよ帰路につき、
帰りのあの素晴らしい景色の橋上にておこりました。
その日は青空が広がり天気は素晴らしく良かったものの、
風の強い一日でございました。
気持ち良く橋の上を走りながら、
待避所があります橋の中間点にさしかかった時でございます。
待避所には観光客が車を止め、
中には外へ出て景色を眺めている方が多くいらっしゃいました。
その時、強く吹く風の中でも一段と強い一陣の風が
ビューッと吹きぬけたのでございます。
すると、橋の欄干のすぐそばから海を眺めていた
年配の男性観光客のかぶっていた帽子、
そう一般的にはキヤップタイプと言われるつばのついた帽子、
それも真っ白な帽子が、
風にあおられポーンと飛んで来て、
しーびっこさんの前にポトリッと落ちたのでございます。
それはしーびっこさんのすぐ前では無く、
かと言って十mも前では無く、
びみょ~な位置に着地いたしました。
「ありゃららら、帽子が落ちたなあ。」
と私はしーびっこさんがどちらに避けるか注視し、
そして私はどちらに避けるか身構えたのでございました。
すると、すると、
しーびっこさんのバイクはライン変更することなく、
その帽子へ向かいスーッと近づいていき・・・・・・。
バシッ!!
エエッーツ!!!!!!
情け容赦なく、
無慈悲にも、
ここは北朝鮮のテレビ放送のあの女性アナウンスのノリでお読みいただければ・・・・。
その真っ白なキヤップの上を通過して行ったのでございました。
フロントタイヤでまず踏まれ、
そしてリヤタイヤに踏まれまた跳ね上げられた帽子が宙に舞い、
私の目の前を通り過ぎて行きました。
そして真っ白な帽子には
はっきりとタイヤのブラックマークが・・・・・・。
真っ白な帽子が踏まれた瞬間、
アア~~ッ・・・・・。
とその持主である男性の切ない声を聞いたように思うのは、
ただの私の空耳だったのでございましょう。
そこで私のこの伝説でもう一つの目撃がございました。
帽子を飛ばされた年配の男性、
風も強かったの事もあるとは理解いたしますが、
その方の個人的条件のよるものでもあると理解したのでございます。
それは帽子の内部の摩擦係数の低さ!!
男性の前頭葉部は、つるっ○ゲ でございました。
私が語るのはここまででございます。
ああっ、もう一つお話することがございました。
その伝説を目撃したあとの休憩場所で
私はしーびっこさんに尋ねたのでございます。
「ねぇ、あの帽子避けられんかった?」
「いやっ、避けれたかもしれんけど、
帽子が落ちてきてそれを見ていたら
そっちへスーッと行っちゃって・・・。
そんな事ってないですか?」
無い!
無い!
それは無い!!
レジェンド オブ しーびっこ
「真っ白な帽子」
でございました。