待合室は、ドック・キャットランではありません。 | 獣医師 まつもと先生のブログ

獣医師 まつもと先生のブログ

愛知県豊明市のまつもと動物病院です。
動物たちの健康の窓口として、信頼されるかかりつけ動物病院を目指します。
小さなことでも、お気軽にご来院下さい。

以前から、お伝えし続けていることなのですが…。この頃、「うちの子に限って」と言う考えからなのでしょうか??診察の合間に、待合室を覗くと…。
 
!!危ない!!
 
っと思ってしまう事が、多々あります。
 
待合室で、リードを取ってしまう、放してしまう飼い主さんをお見受けします。これは、ワンちゃんだけの事ではありません。猫ちゃんも、自由奔放に歩いている事があります。
 
また、リードや首輪を装着せず、ワンちゃんや猫ちゃんを助手席に、そのまま座らせて、お車で来院される場合もあります。そして、逃走防止をせず、抱っこして駐車場から待合室に入ってこられる患者さんもいらっしゃいます。
 
動物を家族と言う認識のもとで、行っていることなのかもしれません。
 
しかしながら、もしもの事を、よく考えて頂きたいです。「ヒヤリ・ハット!!」では、済まない事が、あるかもしれないのです。
 
運転中…。猫ちゃんやワンちゃんが、運転席の下に入り込んでしまったとしたら??ブレーキが踏めなくなってしまったとしたら??
 
自転車の籠の上から、自動車の窓から、車道に飛び出してしまったとしたら??
 
待合室を自由に歩いていた子が、ドアが開いた一瞬に、外に飛び出してしまったら??
 
「たられば」な事なので、想像しにくいのかもしれません…。
 
家族と言っても、相手は「動物」です。小さなお子様がいらっしゃるご家庭ならば、事故を未然に防ぐことを目的として、「危ないかもしれない場所」では、その子の手を離さないですよね??それと同じです。
 
「動物は、逃げてしまうかもしれない。」と言う認識を、いまいちど、頭の中に入れておいて下さい。
 
当院のあるテナントは、建物の構造上・設計上において、二重扉にすることが出来ませんでした。ですので、自動ドアの採用を避け、ガラス製の玄関ドアにしています。それにより、ドア自体の開閉を、少し重くしています。大きな子が押しても、自分で開けてしまう事を避けるためです。
 
また、上記のような「危ないかもしれない。」と感じた事を発見した場合には、スタッフからお声をかけさせて頂いています。
 
しかし、我々が、このような策を、いろいろ工夫し練っていたとしても、お待ちになる間の動物の安全は、飼い主さんの協力なくして成り立ちません。
 
皆さま、どうかお願い致します。
 
来院される際には、リードの装着、ケージやキャリーバック、猫ネット等に入れて頂くなど、逃走・事故防止の工夫を厳重にして頂けるように、お願い致します。
 
当院は、県道ほどではありませんが、比較的交通量の多い道路に面しています。そのような道路に、動物たちが飛び出してしまうかもしれない…。なんてことは、考えたくありません。
 
どうか、「うちの子は大丈夫だろう。」と言うお考えは、改めて頂きますよう、ご協力とご理解をお願い致します。
 
 
 
愛知県豊明市の動物病院 まつもと動物病院 院長 松本逸宏