お引越しの際には…。 | 獣医師 まつもと先生のブログ

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愛知県豊明市のまつもと動物病院です。
動物たちの健康の窓口として、信頼されるかかりつけ動物病院を目指します。
小さなことでも、お気軽にご来院下さい。

 (注)これからエントリすることは、A市→B市に引っ越しをしたことを前提として書きます。
 
 ワンちゃんの狂犬病予防接種の登録は、一生涯に一度です。(← これ、けっこう大事なので、覚えておいてください。)
 
 市内でのお引越しの場合には、この限りではないのですが…。市をまたいで引っ越しをする場合には、A市に転出届を出して、B市に転入届を提出しますよね。これと同じように、狂犬病の登録も移動しなければなりません。
 
 A市での手続きは必要ありませんが、B市では、住所変更等の届出が必要になります。
 
 B市での手続きの際に必要になるのが、A市で狂犬病予防法に基づき登録した時にもらった、狂犬病の『鑑札』と『済票』です。自治体によって、形状が違うので、持っている鑑札や済票を確認してくださいね。
 
 その鑑札に書き込まれている「登録番号」が、届出の際に必要になります。つまり、「A市で狂犬病の登録をしているのです。」と言う証明が出来るものが必要になる、と言う事です。
 
 済票は、その年度の狂犬病予防接種を受けているかどうかを証明するものになりますから、こちらも必要になります。
 
 鑑札や済票をなくしてしまった!!っと言う場合には、引っ越しをしてしまう前にA市に相談をして、必要に応じて再交付等を受けておくと良いでしょう。
 
 「狂犬病予防接種済証」でも受け付けてくれる場合もあるようですが…。基本的には、「鑑札」および「済票」です。このあたりの事は、引っ越し先の自治体にご相談して下さい。ちなみに、「証」の方が、証明書の紙。「票」の方が、首輪等に着けるための小さなプレートです。
 
 B市への引っ越しが、ひと段落した時に、役所へ転入届を提出に行くと思います。その時には、狂犬病予防接種を取り扱っている課へ足を伸ばし、ワンちゃんのための手続きも忘れずにしてあげてください。
 
 「もし、鑑札の登録番号が、分からない。」などの時には、再度登録が必要な場合もありますので、引っ越し先の役所でご相談して頂き、その指示に従って下さい。そして、その年度の狂犬病予防接種を受けていない場合には、引っ越し先のB市で狂犬病予防接種を受け、済票の交付を受けて下さい。
 
 不明な点がある場合には、引っ越し先のB市の役所に連絡を入れて、事前に確認しておくと便利かもしれません。
 
 また、これらの手続きは、原則として、動物病院で「代行」することは出来ません。飼い主さんが役所に出向き、手続きをする必要がありますので、ご注意下さい。
 
 引っ越しシーズンが過ぎてしまっているので、もう少し早めにエントリすればよかったと反省しています。これからは、ひとつの参考としてもらえればと思います。
 
 
 
 愛知県豊明市の動物病院 まつもと動物病院 院長 松本逸宏