森友問題が「中世の魔女狩り」化している件について

 

財政金融委員会での森友問題質疑。10分しか持ち時間がなく最後までできなかったらどうしようと思ってついつい早口になってしまいました。

 

今回は、注目案件について、火中の栗を拾うような気持ちでしたが、論点がだんだんずれてきているいることに違和感を感じ、せっかく世界で珍しく安定政権でいる幸運を享受している日本がこの森友問題という言ってみれば国運には影響を及ぼさない問題によって、日本の進路や国益を過たせるようなことになってはならない、との気持ちから発言しました。

 

一番誤解されているなあ、と思うのは、忖度、忖度、と言いますが、別に政治家とか誰かの忖度ではなく、役所が相手方(籠池さん)の事情にできるだけ配慮をして手続きを迅速に進めてあげるというのは、随意契約においてはごく普通のことだと思います。だいたい、手続きを迅速に進めることは褒められこそすれ非難されることではありません。よっぽど役所は対応が悪いところなんだろうと思われているからこうなるわけですね。。

 

少なくとも財務省という役所は、お金の絡むような問題で違法行為をするようなアホなことは決していないと思います。役人としての矜持や責任感もあるでしょうし、そもそもそこらの政治家や昭恵夫人に忖度して首が飛ぶようなことをするなんて、全く割に合わないことです。

 

土地価格は私はごく正当なものだと思います。というか、あの土地はもしも建物の下だけでなく敷地すべてについてごみ除去をしたとしたら、ごみ処理費に10億かかる筋悪な土地ですから、瑕疵担保責任免除の特約までつけて籠池さんから1億払わせているのだから、財務省が損しているということはないよな、と思います。要するに「安い土地を安く売った」ということにすぎません。ともかく、売却額が正当だったかどうかは、国会で審議してわかるような話ではなく、プロの会計検査院に任せるべきことで、厳しくチェックしてもらいたいと思います。

 

結局、一番の問題は、この小学校が、資金力もなく、教育内容も疑義がある小学校だったということで、それをそもそも大阪府が認可相当にしたところがおかしいと思います。ちゃんと調べなかったのかな、と思います。わざわざ年4回ある私学審議会を1月に臨時に開いて認可相当にしてあげています。これも、立派な小学校を作ろうとしている!と大阪府が感動して籠池さんに協力してあげたのかもしれませんが、ちょっといくらなんでも判断が甘かったのではないかという印象はぬぐえません。しっかり究明して頂きたいと思います。

大阪の自民党府議が100条委員会を設置して松井府知事や私学審議会長を呼ぼうと提案したのですが維新と公明党の反対で実現しなかったそうです。財務省も地方自治体から認可相当で送致されればそのまま進めるという慣例だったからでしょうが、もっと資金力などちゃんと気を付けてチェックするべきだったとは思います。しっかり、会計検査院にチェックしてもらいます。