大阪から金沢行きサンダーバードにて。トランプ大統領就任演説を一読して鳥肌でした(残念ながらイヤホンを忘れたので音声や映像などは見ていません。テキストオンリー)。
 
 本当に、米国は変わるでしょう。国際政治の新しい時代が始まることになります。メディアはおおむね批判的ですが、私は、アメリカの多くの人、特に、自分たちこそもともとアメリカを作ったメンバーの子孫だと思っている白人系米国人の多くの心には響いたと思います。
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 日本にとってはトランプ政権は「相対的に」良い政権となると思う。ただ、自主防衛を強化する必要がある。前から本当はそうだったが、日本がで死ぬ気で尖閣諸島防衛をやらない限りは米国の援護はありえない。つまり、戦略的には良いが、個別には課題が多く突きつけられるということかと。
 また、米中衝突に備えると同時に突然の米中ディールにも備える必要がある。

 メッセージは極めて明確。これからは米国第一主義でいく。

米国はアニマルスピリットを取り戻す(The US is unstoppable
.)。これは米国がただの孤立主義にわけではないということで、日本にとっては良いこと。
 
 米国第一主義で、世界の警察官はやめる。世界に向かって「米国はこれから米国の血や金を無駄に外国のために使う気はないので、みんなそれぞれ勝手に自助努力しなさいよ!」と宣言した。
 しかし、ISはじめとするイスラム過激主義にも自国のテリトリーを脅かす中国にも厳しい対応をとるだろう。ロシアとは関係改善する。これらはにとっては良い方向。しかし、ニクソン・ショックと同じく、ある日気づいたら突然米中で様々なディールをすることにした、となる可能性はあり得る。日本としては、あらゆる可能性を念頭に準備しておく必要がある。

 political correctnessを廃し、バイブルを引用して米国は神に守られているとキリスト教を全面に出して鼓舞。
 
 自国のインフラがボロボロなのに、他国を支援している場合じゃない。自分を優先するのはどの国もそうすべきだ。米国人を雇え、米国製品を買え 、保護主義的な立場を明確にしている。
  
 おそらく、米国経済は短期的には好況となる。レーガノミクスが双子の赤字に陥ったように中長期的には調整が必要になるが、政権は経済通がいるのでさすがにそれは研究しているのではないかと思う。

 

http://diamond.jp/articles/-/115158