マイスター講義 5日目 生産1(農業と食の現状)生産2(肥料・農薬等)


博多熊本の旅 により、聴くことのできなかった最後の講義を、
試験2週間前という駆け込み時期に振り替えて受けてまいりました。



日本の農家が少なくなった理由として、
単純に高齢化だけではなく、リゾート開発による農地の転売、
工業製品輸出による政策的農産物輸入や輸入自由化、
商社等による値段の安い海外野菜の輸入など、
様々な要因が絡んでいる話から始まり…


現在の消費者の動向(こ食化…粉ものしか食べない粉食、決まったものしか食べない固食、一人で食べる孤食)、
産地表示偽装がまかり通っている昨今で知っておきたい現在のJAS法(品質表示の適正化)、
遺伝子組み換え植物の世界的動向(世界的には組み替えて作らないと世界中に農産を供給できそうにもない現実)、
消費者庁ができても存在し続ける食のGメン集団、食品安全委員会のことなど、
日本の食を守る正義感が沸いてくる話ばかりでしたp( ^ー゜)



後半は、種苗(種からできる野菜もあれば苗からできる野菜もあるからこの呼び名)、
土壌や肥料、農薬についての基礎的な説明です。

農家の方は、こういったことをかなり掘り下げて体験しながら学んでいるんだなぁと脱帽です(-_- )


種は作曲家の曲などと同じで、品種登録制度といういわゆる著作権があり、
CDをコピーして売ってはいけないように、複製して種を売ると罰せられるのです。
土は農産物によっては2年続けて作ろうとすると、すぐその畑を汚して自分が枯れてしまう作物があり、
別の作物を植えて、その作物に畑をキレイにしてあげないといけないような野菜があったりします。
人間の5大栄養素の中にミネラルがあるように、植物にもミネラルが必須で、
しかも人と植物ですから、その効能は当然違います、
例えば植物では鉄は当たり前ですが血は作らず、光合成を助けたりなど。
農薬は相当厳しく農薬取締法や食品衛生法で取り決められており
皆が思っているほど国内産の野菜は農薬の心配がありません。
…生産者だけでなく、一般消費者ももっと知っておくべきだなあという内容もあり、意外と興味深かったですね(・∀・)



試験は12月6日(土)です。
全て理解と整理はしたので、あとは度忘れしないよう、反復して必要事項を覚えていくだけです!