【動画紹介】朝鮮半島情勢と日韓・日朝関係~慰安婦判決と反日反韓史観、動き出す拉致問題解決~ | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

現在の朝鮮半島情勢について、日本を代表する専門家である西岡力・麗澤大学客員教授と行った対談では、韓国も北朝鮮も、現在の真相について色々なことが見えてきました。

あの国際法を無視した従軍慰安婦判決の根底にあるのも、本当は無実な歴代大統領に実刑判決を出すのも、文政権が対日関係で平気で理不尽なことをしてきたのも、根底にあるのは「反日反韓史観」。国際法理論よりも歴史認識のレベルで対応しなければ、問題は正常化しない。

最近では、韓国内でも、文政権を批判する保守派から、日本の保守派の歴史認識を韓国内に広めようとする動きが出始めたようです。

写真のハングル文字の本は西岡先生の写真の本の韓国語訳、韓国では大きな書店では平積みになっているとのこと。

日本の左翼がこの動きに水を差すようなことをこれ以上しないことが大事。我々も日本政府も応援すべきです。

どん詰まりの北朝鮮は、米国よりも先に、いよいよ日本とディールを…。文在寅も北との関係改善の機会として東京五輪の場を活用したい…。だから日本にすり寄りの不思議な記者会見…。文のほうはほっておくとして、金正恩と菅総理が差しで拉致問題を解決する日が近いかもしれません。バイデン政権の誕生で見えてきました。

そこで日本がどんなディールができるかは、トランプが核施設の情報をもって金正恩に対して席を蹴る交渉ができたのと同様、日本が拉致被害者についてどれだけ確度の高い情報を持っているかにかかっています。

 以下、この対談で西岡氏が語った内容をご紹介します。

<西岡氏が対談で語った内容>

 

●良い話題…韓国で台頭している歴史認識修正の動き

西岡力著「でっちあげの徴用工問題」の全訳が韓国の書店で。韓国語では、「捏造された徴用工のいない徴用工問題」とのタイトル。本人たちが自分たちは募集工であって徴用工ではないと言っている。うち2人は「試験を受けて他の人を落として合格して行った」とまで証言している。

 

「反日種族主義」の研究グループの方が積極的に活動。慰安婦を撤去せよと。その仲間が韓国で増えてきた。その方がぜひ韓国語の翻訳をと言ってきた。日本の保守派の主張を紹介することで、韓国社会が得るメリットと、我々が被害を受けることのデメリットを比較衡量して決断したとのこと。

メディアウォッチというメディアで出版社をつくり、世界の自由保守の声。本当に出版された。韓国の大型書店では平積みに。

 

●韓国の理不尽の根源にある「反日反韓史観」と韓国の裁判

やはり、文政権があまりに酷い。支えているのは現代史のゆがんだ歴史観。

それが反日反韓史観だ。大韓民国は生まれた時からけがれている。建国の時に親日派を処分せず、親日派が政権に入って、中心勢力に。

朴正煕が日韓正常化をしたので、賠償もとれていない。

 

金日成は銃をとって日本と闘い、財産も没収し、自主独立の国を作った。北朝鮮は貧しいが、正当性のある民族主義の国。これが主体派思想が広まった背景。韓国を否定しよう。

ソ連が崩壊しても動揺しなかった。民族主義の立場だからである。韓国には北から指令が来るし、それで地下活動。その人たちが文政権に入っている。

 

「積弊清算」だ。親日勢力を取り換える。それが革命だ。朴槿恵・前大統領の弾劾自体は政治プロセスだが、裁判で22年もの実刑。李明博も…。普通の法と証拠に基づく裁判なら、二人とも有罪にはならない。

 

朴槿恵はサムソンから一銭も受け取っていない。判決からも、これは明らか。賄賂には追徴金が不正に得た利益の回収としてかかる。それがゼロ。彼女のポケットに入っていないから。お金は財団にある。何か頼んだ証拠も出てこない。検察の訴状には、「黙示的依頼」と書いてある。要するに、きっと何か頼んでいるだろうと朴槿恵は認識していたはずだ、というだけのこと。親しいだけで「経済共同体だ」。

 

こんな滅茶苦茶判決が出るのも、積弊清算。韓国民がこれがおかしいと思わないのも、朴槿恵が親日派だからである。そういう歴史観を教えられてきたからである。

 

しかし、文政権のやり方も裁判も朴槿恵の弾劾も、おかしい。その背景には歴史観があるだと韓国の保守派が言い始めた。そのために日本の統治がどういうものだったのか正しくみなければならないということになった。

果たして性奴隷だったのか、公娼制度の一部だったのではないかと言い始めた。根っこから戦わないと駄目だ。日本の中でも90年代から激しい論争があり、仕掛けた朝日新聞や弁護士がいたではないか、となった。

そこで西岡氏の本を翻訳することになった。歴史観と闘わないと韓国は正常化しない…と。

 

●従軍慰安婦問題で日本政府に賠償命令の判決…

ソウル中央地裁の判決…ある国の政府は他国の法廷の被告にならない、これが国際法上の主権免除。日本国が他国の裁判に服するのは日本国の主権を否定するもの。対等な外交関係の基本がこの原則。だから、日本政府は裁判に参加しなかった。

 

この問題は2014年に始まった。最初は裁判所に賠償金の調停を求めたが、それも国際法違反として日本政府は拒否し、2016年から裁判に。そこには2015年の日韓合意があったはず。

今回の原告12人のうち6人は、あの10億円からすでにお金をもらっている。両方からもらうのか…。裁判所も困惑して審理を進めなかった。

当時は朴槿恵政権で、日韓で合意していた。それが朴槿恵政権の不法な裁判への介入とされた。元最高裁の長官がつかまっている罪状の一つがこれ。勇気があれば裁判官は却下できたはず。

 

そこに文政権が出来て、新しい裁判官。「徴用工」判決で日本は負けた。そして去年、突然、審理を始めた。訴状を公開して、日本政府は見たはずだとして。被告席に立たず、弁護年もいない。結論ありきの判決。

 

ただ、そこには屁理屈の理屈がある。主権免除には国際法の最近の流れで例外がある。それは人道に反する国家犯罪の場合。制限的主権免除論。

国家権力が慰安婦を連行して奴隷的待遇を受けたことが前提。だから、主権免除の例外という構成になっている。反日反韓史観がこれを支えている。

 

日本の統治が悪辣という材料探しをして、それを提供するのが日本人。朝日新聞が煽った。

日本政府は、国際法違反は韓国側が解決すべき問題と言っており、その通りだが、それでは足りない。

性奴隷ではなく、当時、公娼制度のもとで合法的だったと日本政府が言わないと、日本の左翼が提供した歴史観で性奴隷とされてしまう。米国やEUの議会決議もあり、原告側がそういう資料を提出している。不利な戦いを強いられている。

 

結局、歴史問題になる。30年間、きちんと反論しなかったために築かれた彼らの陣地がある。歴史的な事実の闘い。

そこに西岡氏が正しいと言う韓国人が出てきた。

 

最近、外務省が態度を変えた。今までは歴史認識については態度を変えずに、国際法だけやると言っていた。しかし、外交青書で、日本政府は人道的立場で努力してきたにもかかわらず、性奴隷、強制連行、20万人虐殺と言われてきたとして、それに対する反論が書かれた。

一昨年、日本語と英語で出た。これを韓国語で出せと言っている。韓国を刺激すべきでない?韓国で日本のためにがんばっている人たちがいはずる。

 

いずれにしても、やっと、歴史認識の中身に踏み込んだ。2018年の徴用工判決も、「徴用工」と言わず、安倍前総理は「旧朝鮮半島出身労働者」と言うべきだとしていた。なのに、日本のマスコミは未だに「徴用工」。事実に基づいて反論すれば、反応者が韓国にいる。

 

●文在寅の日本すり寄り

今回の慰安婦判決に「困惑」している、「現金化」はあってはならないと文在寅は言っていたが、日本政府と協議して解決を見出すと言っていたのは、やはり、国際法をわかっていない。国が結んだ条約に違反する判決は出せないのが国際法。足して2で割る話をしてくるだろうが、安倍-朴合意を潰したのが文だった。

 

韓国側が解決しない限り会わないというのが菅総理の態度。新大使にも外務大臣は会わない。国際法違反状態が解消されたら会いましょう…と。

日韓の知識人と弁護士が声明を出し、これは韓国政府が解決すべきだとしている。

 

文が日本にすり寄り発言をしているのは、北朝鮮との関係に困っていることがある。文のレガシーは金正恩と会って、南北関係を改善したこと。しかし、金与正は韓国は敵だとしたし、その後も関係もよくない。「板門店宣言」以前に戻ったと言っている。

自分がやったことが全部否定されているのが文在寅。

 

南北会談は平昌五輪がきっかけだった。今度は東京五輪がある。南北日米四か国首脳会談をそこでやる。そこで金正恩に会う。東京五輪に協力するからと、対日接近している。

 

●北朝鮮情勢と先日の労働党大会での人事…

政府より党が上であり、党のトップは普通、社会主義では総書記。親孝行であることをみせるために欠番にして党委員長という位を作ったが、副委員長がたくさんできて、違いが見えなくなった。委員長も他の委員会でいっぱいいる。

権威ができないのは呼称のせいだということでね総書記に。

 

だが、金与正はまだ早い。降格させた主たる理由は、外部世界で共同政権などと言われており、与正の周りに幹部も集まるし、兄弟の信頼は続いているが、金正恩の健康状態が悪いという噂もある中で与正についたほうがいいという動きもあった。

だから、お前は内政に口出すな、外のことだけだということ。

 

先般の党大会の見どころは5か年計画の失敗を認めたこと。幹部たちも、改革開放のほうがいい…中国のモデルをみんな知っている。

その中で、自給自足、自力更生、輸入に期待するな。中朝関係がおかしくなっている。中国から北への輸出がほぼゼロに。生活必需品は制裁違反ではないが、それも止まっている。市場でみんな食べているが、そこの通貨は人民元。それに依存。

自力更生でどう食っていくのかと不安と恐怖が支配。米国は敵、韓国も敵扱い…。

 

●拉致問題解決に向けて日朝交渉が動き出す…

それなのに、経済再建を打ち出している背景には、日本と拉致問題を解決すれば、菅政権は多額の援助をする、それを使おうとしているとの情報がある。

これまでは米国が先で、そのあとが日本だったが、いまはバイデンがどう出てくるかわからないし、あのトランプをぼろくそに言ったのがバイデンだった。バイデンは金正恩をごろつきと言った。バイデンはトランプを否定する人。警戒している。

 

ならば、日本と先にやって、バイデンはあとでという考え方。核と拉致なら、拉致のほうが簡単。本当に外貨がなくて困っているので、国交正常化の際に、かつての韓国への5億ドルと同じことに期待。それが東京五輪とつながっている。

 

ただ、そこで韓国を相手にしてはダメ。金正恩しか権限をもっていない。菅総理は、目と目をみて、全員返しなさい、と。核の解決も必要だが、それも米国を説得してやるよと菅総理は言うべき。

金正恩はまだ決断していないが、周囲はそれしか道はないと言い始めているようだ。菅総理も、自分が先頭に立ってと言っている。

 

●金正恩のオーラが変わったのは…

金正恩の最近の態度や雰囲気の変化、10月10日の演説では涙も流した。相当、国民の不満が高まっている。最高指導者の涙に国民も涙。しかし、改革開放をやらないし、配給も来ないし…火がついたら、燃え上がるところまで来ている。

 

末端の治安機関として、安全院と保衛院があるが、両者が夜道でぼこぼこに殴られたりしている。末端の治安当局者が国民から暴力に遭うとは、相当なこと。安全院も保衛院も食えなくなっている。市場に行って難癖つけて、食っている。あいつのせいだ…と。

襲うなら徹底的に。何件も起きている。

 

そういう中で、日朝が動くかもしれない。菅総理は朝鮮半島についてはよくやっている。菅総理を批判するキャンペーンは、政権基盤が弱いとみられるので、交渉もうまくいかなくする。コロナでも試行錯誤は必要。そうしながら、ちゃんとやっているとして、応援していかねばならない。

 

…そもそも韓国の誤った歴史認識は日本の左翼が作ったものといえます。これが問題なのですが、従来、国際法の問題しか扱わないとしてきた日本の外務省も、ようやく、歴史認識に踏み込み始めました。

この番組の収録後、これができたのは、自らは動けない自民党の外から自民党を突き動かす勢力が国会にいたからであると、西岡先生は述懐していました。つまり、かつての次世代の党や中山恭子氏の功績のことです。

独立自尊の強い国家へと再生を遂げるためには、そうした役割を果たせる参政党が国政で伸長することが不可欠である理由の一つがここにあると、改めて痛感いたしました。

 

●「追い込まれる文政権、元慰安婦判決は断固拒否、日本は国際広報の強化を!」ゲスト:麗澤大学客員教授 西岡力氏

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