Q&A1500 40歳、流産5回 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 過去に体外で5回妊娠に至りましたが、初期流産でいずれも出産には至りませんでした。なお、不育症検査は夫婦とも問題なしでした。
5年の間があき40歳にして、やはり子供がほしいと思い、今年より妊活を再開し
ました。アンダゴニスト法で3つ胚盤胞を凍結できました。移植時に自然周期かホルモン補充周期にするか悩んでいます。生理は28日で規則的にありますが、排卵が17~19日目とやや遅めです。初期胚がないので二段階移植はできません。年齢的にもこれで最後にしたいと思っています。

A 不育症検査は夫婦とも問題なしとのことですが、不育の領域は進歩が早いため、現在の全ての検査が網羅出来ていない可能性があります。また、不育検査の判断基準は妊娠を目指す基準で判断しなければなりません。一般の基準で判断してはいけませんのでご注意ください。
 

また、流産に至ったとは言え妊娠していますので、その時の方法で移植するのが良いでしょう。