嬉しい報告:16回目の移植で初の陽性判定 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

松林先生のおかげで、地元クリニックでの16回目の移植で初の陽性判定をいただく事ができました!とにかく先生にお礼を申し上げたくてメールさせていただきました。

私の過去の治療歴より(過去14回の移植、胚の数23個で1度も陽性反応なし)、松林先生からは着床の窓がズレている可能性が高いとの事で、これまでのデータをひとつひとつ丁寧に分析して説明して下さいました。
 
それをもとに1度目はリプロにて、初期胚2個で3日目胚の2日目戻しをし、残念ながらこの時は反応がなかったのですが、即座に松林先生は次は3日目胚の5日目戻しがよいと、スピード感を持って的確なアドバイスを下さいました。

ただ地元クリニックに残りの胚があったため、まずは地元で黄体補充のスタートを自分でずらすかたちで”3日目胚の5日目戻し”にトライしてみたい事をお話しすると松林先生も賛成して下さり、今回これを実行してみたところ、なんと16回目の移植にして初めての陽性反応がありました!(エストラーナテープも先生のアドバイス通り3枚一定で通しました)

これまで15回、胚盤胞移植、桑実胚移植、新鮮胚移植、凍結胚移植、ホルモン補充移植、自然周期移植などなど、色々な方法で移植するも1度も着床すらした事がなかった私がこうして妊娠できたのも、本当に松林先生のおかげです!

これまで地元クリニックで着床の窓について相談しても、積極的な治療は何もなかった事をお話しすると、「この方法は実際に自分の患者さんで上手く行った例を経験していなければなかなかやれない、だけど私はこの病院でも何人も見ています、着床の窓がズレている人というのは間違いなくいるのです。」とおっしゃって下さいました。

たった2.6%しかいないごく少数の患者をこうして大切にすくい上げて下さった事、本当に本当に感謝しています。まだ陽性判定が出たばかりなのでどうなるかは分かりませんが、これからの大きな希望の光になった事は間違いありません。松林先生本当にありがとうございました!

長いメールとなり貴重なお時間をいただいてしまいすみません。とにかくこのお礼の気持ちをお伝えしたくてメールさせていただきました。
 
コメント:着床の窓がズレている方は実際には極めて少数派ですが、かなりの回数の移植で全く成果が出ていなければ、移植日を移動させる方法が有効である場合があります。しかし、ERA検査の診断精度が低い現状では、着床の窓のズレを証明する方法はありません。一方、少しでも妊娠反応が出ている方は、移植日を移動させると全く反応が出なくなりますので、移動させてはいけません。